「バール・イ・ヴァ荘」
2009年 05月 01日
事件は事件なのですが、妙に牧歌的な雰囲気で、説明するのがどうにも難しいのです。
それに本作の見所は個人的には人間関係にあると思うのですよね。
ルパンとベシュー、ルパンと姉妹、姉と妹、ベシューとベシューの女……。
それらのやり取り、人間関係の変化がメインであって、だからこそこの物語のエンディングはああいう展開を見せるのだと思います。
ルパンの恋愛は今回は綺麗な三角形。二等辺三角関係とでも言ったらいいのでしょうか。
ルパン、嫁入り前の妹さんとはああだったけど、お姉さんには……。
まあ、ああいう場合はどうすればいいのか、ルパンにもどうしようもなかったんでしょうね。
その時その時気が向くままに行動するしかないんでしょうよ、きっと。
とはいえ実に紳士だ。ルパン、素晴らしい。
この人惚れた女性にはとことん優しいんですねえ。
よくわからんのは最後のベシュー。
私も驚きましたが、直に目撃したルパンはそりゃ目が丸くなるほど驚いたことでしょう。
ルパンの怒りは当然です。その前の出来事のせいで怒りが五割増くらいになっていたのがなんですが、あそこで怒るのは親友としての責務です。
そう、ルパンとベシュー、お友達なんですよね。
事件の最中はとことん馬鹿にしてますが、ベシューのことものすごく好きなんですよ、ルパン。
本作のラストのルパンは好きだなー。すごく男気にあふれています。
こういう人大好きですね。
でも普段からもっと優しくしてあげればいいのになとは思います。
ベシューちょっと可哀相。