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「アルカサル-王城-」

青池保子の傑作長編マンガ。
中世スペインのカスティリア王ペドロ1世の生涯を描いた作品で、途中長期休載していましたが、数年前に完結。現在文庫でも発売中です。

とにかく波乱に満ちた生涯を送った王様で、一言「読んでくれ」としか言えないのですが、非常に魅力的な人です。作者の彼に対する愛情がとてもよくわかる。

実在した人物なので、彼の後半生がどのようなものなのか、知ってる読者は既に知っているわけですが、そうであるからこそあの長きにわたった休載は、これで終わるならそれでいいかと思えるものでもありました。
彼の最期はかなり辛く、それを見るのはしのびない。それほど本作のペドロ1世は偉大で、苦労の末掴んだ栄光の中にいるままなのが似合っていると思わずにはいられないのです。


私はすっかり本作のドン・ペドロのファンになってしまったので、外伝1巻に載っているような愉快な彼を楽しむ話が今は好きです。
彼の生涯は過酷すぎるんで、せめてマンガは楽しい部分を強調してもいいんじゃないか。
そういうわけで、外伝の続き、楽しみに待ってます。
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by teri-kan | 2009-09-02 11:00 | 漫画 | Comments(0)

本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。


by teri-kan
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