「レット・ザ・ハピネス・イン」

その昔、1970年代から80年代にかけて、Japanという名のバンドがありました。
Japanだけどメンバーはイギリス人。お耽美な雰囲気が特徴的な、ある種の日本の女子にいかにもウケそうな感じのバンドでした。
その耽美の象徴だったヴォーカル、デヴィッド・シルヴィアンは、後にソロで活躍するのですが、特に評価が高いのがソロ3作目のアルバム「シークレッツ・オブ・ビーハイヴ」です。

ラストの「禁じられた色彩(Forbidden Colours)」は坂本龍一との共作で、メロディは映画「戦場のメリークリスマス」の超有名なあれ、「Merry Christmas Mr.Laurence」。
ちょっと乾いていながらも妖艶な低い男の声を乗せたあの曲を想像してもらったら、どれだけ素敵かわかってもらえると思うのだけど、とにかくデヴィッド・シルヴィアンは声が素晴らしく、暗くて陰気なくせに艶めいていて、つい引き込まれてしまう独特の世界を持っています。

そんな暗くて陰気な音楽が真骨頂の彼が、まるで天にいざなうかのような曲を書いているのですが、それがこのアルバムに収録されている「レット・ザ・ハピネス・イン」。
個人的に名曲中の名曲だと思っています。

私はこの曲が大好きで大好きで、あまり「癒し」という言葉を軽々しく使いたくはないけれど、多分そういう言い方をしたほうが伝わりやすいでしょう。とにかく聴いていて幸福感と安心感に満たされていく、素敵な曲なのです。
イメージとしては、淡い光に包まれる広い空間、朝もやにかすむ豊かで静かな水面。
そうですね、映画「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」のラスト、船が西へ去っていくところの情景がかなり近いです。あれを思い浮かべてもらったら、なんとなくイメージしやすいのではないかと。

暗い声が優しい曲を歌うととんでもなく優しいってことなのかどうなのか、とにかく穏やかな優しい光に包まれる音楽です。


一応こんな感じ↓

David Sylvian - Let the Happiness in



今まで死ぬほど聴いてきたけれど、何度聴いても良い。
できれば目を閉じてじーっと聴くのがオススメ。
横になって聴くのもよいです。

ものすごく幸福になれます。
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by teri-kan | 2010-02-05 10:57 | 音楽 | Comments(0)
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