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「SWAN」モスクワ編 その1

先週久々に大きな本屋さんに寄った際、「SWAN MAGAZINE」を立ち読みしてきました。

「SWAN MAGAZINE」とは有吉京子風味満載のバレエ雑誌で、ダンサーのインタビューやバレエ団の特集とか有吉京子本人のマンガとか、いろいろ内容盛り沢山の季刊誌なのですが、私のお目当ては断然マンガで、しかもとうとう今号から「SWAN」のモスクワ編が始まったのだからたまりません。
美しく終わったけれど余りにも先が気になる「SWAN」最終回から早29年。
まさか続きが読めるなんて思ってもいませんでした。

内容としては最終回の時点から1年かそこらたってるみたいなんだけど、なんとレオンには他につきあってる人がいるんですね。そこがまず驚きで、しかしそれが素晴らしい。真澄とレオンののろのろさはとても興味深く、先が楽しみで仕方ありません。

ルシィとの恋愛は短期間でボッと盛り上がったけど、レオンはバレエのパートナーとしてずっと二人一緒に歩いていくのは確定してるから、真澄もレオンも、なかなか恋愛感情に火がつかないって感じなんですかねえ。
その火をつけるものが何なのか、そこが肝心なのですが、今んとこそれはどうやらセルゲイエフ先生っぽい。どう絡んでくるのかは謎だけど、是非大いに絡んでほしいのだけど、この先登場するであろうセルゲイエフ先生が超カッコいいことは多分確実だと思います。

そこのところの期待は作者もきっと外さないと思うんだ。レオンも先生もカッコいいに違いなく、絶対ファンには納得のモスクワ編になるはず。
そう思わせるだけのものが今号の「SWAN MAGAZINE」には確かにありました。今から次号がとても楽しみ。



真澄とレオン、随分若くなってましたね。最終回より1年以上は過ぎているのに、あの時より若くなってる。雰囲気とか、多分内面も。それは絵柄が少し変わったせいもあるし、時代が変わったせいもあるのでしょう。
昔は高校生でもすごく大人だったですもんねえ。「エースをねらえ」のお蝶夫人が高校生で通る時代だし、真澄もレオンも昔はとても大人びてました。
最終回の時点で彼らまだ十代なんですよ。うそんって感じです。

でも、こと恋愛描写になったら清く正しい関係しか描かれなくて、真澄とルシイもあれだけ大恋愛だったのに多分何もなくて、それって今じゃ考えられないんじゃないかな。
掲載雑誌にもよるし作風にもよるけれど、昔の少女マンガはキスまでしか描けなかったというのは、当時の漫画家さんでも仰ってる方がいたし(といっても私は二人しか知らないけど)、今はその辺随分自由になりました。自由すぎてかなりヤバイんですが、真澄とレオンの関係も今ならかえって年相応の二人が自由に表現できるんじゃないかなあ。
それは別に直接的に描けっていうんじゃなくて、必要があるのに描けないなんてことにはならないだろうということで、当然必要なけりゃ描かなくてもいいんですが、どちらにしろ描きたいもの描いてくれて、真澄やレオンがイキイキしてくれたらいいなあ。

彼らがこの先どうなるのかは断片的には知ってるけど、きちんとストーリーとして読めることをとにかく楽しみたいです。
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by teri-kan | 2010-03-03 11:23 | 漫画(SWAN) | Comments(0)

本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。


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