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「BASARA」その8

これまで繰り返し話題になっているようなんですが、どうやら「BASARA」最大の謎は「浅葱は誰の子なのか」ということらしい。

いろいろな説がとびかって、その数の多さに感心することしきりなのだけど、信憑性のあるものないものいろいろある中で個人的に「これだ!」と思った説について、ちょっと私見を書いておこうと思います。
その説は某掲示板を見るまで全く思いもよらなかった説なのですが、今ではそれしか考えられなくなってしまいました。

できれば浅葱の役割について書いた「BASARAその5」の後半部分を先に読んでから読んで下さい。

では、「僕は誰?僕は僕」の浅葱の出自についてです。




そこら辺から拾ってきた子、国王と妃の子、国王と銀子の子、淡路の太守と銀子の子、柊と銀子の子、柊と別の女との子、ナギの子(!)、なんかもういろいろいろいろ面白いくらいいろんな可能性があるらしいのですが、今となっては私は断然この説を推す。

「浅葱は揚羽の実の弟」

もうこれしかないでしょう。
だって彼らには共通点がありすぎるくらいある。

まずアイデンティティに悩む人物としての共通点。揚羽も浅葱も自分自身を確立するのにとてつもない苦労をしている。
同じように王族に拾われたものの、稚児趣味のある主から奴隷として虐待を受け、人間としての尊厳をメチャクチャにされた揚羽と、丁寧には育てられたけど、偽りの身分を与えられ偽りの人生を送ることしか許されなかった浅葱。
虐げられた奴隷と虐げる王子、肉体を支配された揚羽と精神を支配された浅葱。違いはあるけれど根本ではとても似ている。ただ、遊牧民の魂を持っているなら、もしかしたらより深刻なのは浅葱の方かもしれない。

次に、自分自身の根底を支える部分でそんな問題を抱えているため、他人への執着の仕方が二人とも屈折している。
愛と憎しみがないまぜになった揚羽の四道への思いと、嫌いながらも憧れてやまなかった浅葱の朱理への思いと、これまた両者は結構似てる。揚羽と違って浅葱は朱理に対して恋愛感情はないけれど、その分タタラへちょっかいを出していて、遂に至った「僕と一緒に行こうよ」というのは、四道と一緒に行きたかった揚羽にかなり通じる。

結局四道に対して奴隷だった自分と、赤の王とタタラに対して蒼の王子だった自分と、そこは二人ともどうにもならなかったって感じですね。大体浅葱が最終的に救われたのは熊野コンビのおかげだし。
男友達ができて救われたというのは、浅葱の育ちを考えると納得。揚羽が性的な部分も含めてアロに救われたのも納得できたし、ただ、結局虐げられる側にいた揚羽が選んだ道と浅葱の道が最終的に大きく違ってくるのはどうしようもないことでした。

二人の心の内はなんだかんだでシンクロするけど、「BASARA」は現状をぶち壊す事を目的としたタタラ中心の物語で、現状の中で虐げられた人生を送ってきた揚羽がタタラに夢を見たのなら、浅葱は自分を取り戻す作業をタタラと向かい合いながらしてきたわけです。
だから王朝の象徴である王城が崩壊した時、揚羽は死んで、浅葱は新たな生を得る。おそらくあの場に二人ともがいたのは偶然ではないでしょう。
辛い最期だけどそれぞれの望みが叶えられたという点で、自由な魂にとっては幸いな結末。本当に浅葱が揚羽の弟なら、読んでるこっちも少しだけ彼の死が穏やかに受け止められるというものです。



揚羽が最初から浅葱にやさしかったのは、どこか近しいものを彼に感じていたからだと考えれば、残虐な蒼の王の部下となぜ揚羽が仲が良かったのか、一応納得もできると思う。もしかしたらかなり近い身内かもしれないなあとまで揚羽は思っていたかもしれなくて、でもそれは「実は僕が本当の蒼の王」という浅葱の告白で完全に揚羽の中で「有り得ないこと」になってしまった。
皮肉なのは、浅葱が自分は素性の知れない子と白の王から聞かされた時、揚羽は既に死につつあったということで、もし王子じゃないと知った後に生きてる揚羽と会うことができていたら、浅葱は案外揚羽との血の繋がりに気付けたかもしれない。
そうなれば壮大な兄弟の再会物語です。ものすごい浪漫ですよ。
でも結局そうならなかったのが運命だったわけで。

肉体を奴隷化された揚羽は、遊牧民の魂だけは犯されず、自分に誇りをもって生ききって、一方浅葱は魂そのものを奴隷化されて、物理的に体は束縛されてないのに、白の王の言うなりになって行動するしかなかった。
そんな運命を与えられた二人が兄弟なら、ちょっとこれはなかなかすごい。もうそうであってほしいし、絶対そうあるべきじゃないか(断言)。



とまあそんなわけで、浅葱が揚羽の弟という説は、願望を大いに含んだ浪漫で、確たる根拠は実はありません。
でもあの二人の顔、かなり似てると思うんですよね。
アンケートとったら「BASARA」の美形ナンバー1とナンバー2は絶対この二人なんだから、素直にこの二人が兄弟でいいんじゃないかなあ。育ちが違うし揚羽は隻眼なんで印象もちょっと本来のものとは違うから周囲も気付かなかったということにして。

やっぱり浪漫は大切ですよ。
一番素敵で一番切ないのは、やっぱり「浅葱は揚羽の弟」説。
浅葱の出生が永遠に謎のままだというなら、作者の思いはこの際どうでもよく、私はこの説をとりたいですね。
by teri-kan | 2010-06-11 11:35 | 漫画 | Comments(23)
Commented by とら at 2011-06-09 01:59 x
こんばんは。検索でやってきました。
私も、浅葱と揚羽は兄弟だと思っています。
同じ意見の人に会えて嬉しいです。

>虐げられた奴隷と虐げる王子、肉体を支配された揚羽と精神を支配された浅葱。

浅葱は、揚羽のどれだけ支配されようと支配されない所に惹かれたのかもしれませんね。
Commented by teri-kan at 2011-06-10 01:11
こんばんは、とらさん。コメントありがとうございます。浅葱と揚羽は兄弟だと思っている方がいらっしゃって私もうれしいです。

仰る通り浅葱は揚羽に惹かれてましたよね。憧れに近いものを感じていたんじゃないかと思います。

兄弟ということを念頭に置いて二人を中心にして読み直したら、ますます兄弟説が固まるのですが、あえて兄弟と確定する描写を入れなかったことが結果として良かったんだろうなという気もしています。
あーだこーだ考えるのはやっぱり楽しいです。そういった余白を残してくれてる作品はいいですよね。

「BASARA」はそういった点でとても楽しめたので感想もやたら長々したものになりました。後から書いたものを読み直して我ながらわかりにくいと思うのですが、訪れていただいてこうしてコメントしていただいて、とてもうれしかったです。

どうもありがとうございました。
Commented by かのん at 2013-04-26 22:12 x
こんばんは。

浅葱が誰の子か?が話題になっていたとは知りませんでした~。

外伝なども読んだ感じでは、銀子と国王の子じゃないかと思っていたのですが、個人的には柊が良かったカモ・・・^^;

>「浅葱は揚羽の実の弟」

番外編・ー幕の内ーは読まれましたか?・・・

ナギは第二王子で、名も「水葱・菜葱(なぎ)」ミズアオイの異名とあり、
アオイという王の色も入ってますね。

私は、「ナギと浅葱は兄弟」じゃないかと・・・

田村先生の「浅葱はそういえばとても彼に似ているよ」という
その「彼」はナギではないかと思うのですよ。。。
Commented by teri-kan at 2013-04-30 14:46
かのんさん、こんにちは。

その番外編を読んでないので説得力ゼロですが、ナギと浅葱はあまり関係ないんじゃないかなと個人的には思ってます。
第一の理由は肝心の本編で両者の絡みがほとんどない事。
第二の理由は浅葱の精神が王家の血をひいてると考えるには平凡すぎる事です。

第一の理由は浅葱の出自を物語的にどう捉えるかで変わるので重要ではないですが、第二の理由はちょっと外せないかなと。
あの王家の血は極端で、ナギを含めた兄弟と比較したらどうしても浅葱は平凡なんですよね。
特に病んでもないし苛烈でもない。運命と共に滅びるしかない脆弱な人間でもなければ独力で運命に抗う強さを持った人間でもない。
王家の人は良くも悪くも主体性があるけど、浅葱に主体性は全くといっていい程ないですからねえ。
普通の親の子と考えるのが無難かなあと。
とはいえ浅葱も各読者の受け止め方次第なので、ナギの兄弟説も銀子の子供説も十分アリだと思います。

ナギの名の由来は初めて知りました。
てっきり凪だとばかり思ってました。穏やかな人だし。
そうか、ミズアオイだったのか。
Commented by かのん at 2013-04-30 22:30 x
こんばんは。

そうですか、私は返って番外編・幕の内を読んでしまったからなのか、
浅葱と揚羽の会話で兄弟説はナイなと思ってしまったんですよね。
だから、浪漫的な考えが出来なかったのが残念ですが・・・。

その番外編は単行本の11巻に入っているので、機会があれば是非読んでみて下さいな~^^

5月に生まれた銀子の子は一声泣いて黙ったとありますが、死んだとは書かれてませんよね。
真実は柊のみが知ることでしょうかね。

その銀子がアダムとイブが食べた”本当の禁断の実”に囚われているが為、浅葱に対しても愛情を素直に表現出来ないジレンマ。
浅葱が情緒不安になっても不思議はなく、だから、温かい場所が欲しかったのではないですか。

田村先生の漫画は名前にしても色にしても意味がありますよね。

あっ!ナギの由来は私が勝手に考えたモノですー^^;
浅葱(アサギ)のギ繋がりで考えたモノなんで、本気にしないでね^^;

語りだすと止まらなくなるのでこの辺で失礼しますね~。
Commented by teri-kan at 2013-05-02 14:47
かのんさん。

ナギの名前、了解です。
ギは確かにつながってますね。
読む人の数だけ説も出てくるということで、こういうところ面白いですよね。

11巻ですか。機会があればチェックするようにします。
忘れないないようにしないといけませんね。
11巻、11巻……。
Commented by アゲハ at 2019-03-07 16:14 x
はじめまして、こんにちは。
検索からやってきました。
今更なんですが、BASARAにどっぷりはまりました。コミック、文庫、画集も何度も読み、某掲示板で私も浅葱と揚羽兄弟説を知り、憑き物が落ちたかのように納得できました。
こちらの記事を読み、さらにそれが確信に変わりました。
外伝saradaでも、丁度浅葱揚羽の出会いシーンがあり、両目アップの揚羽は浅葱にそっくりで。何よりあの話に市松菊ちゃんコンビ、ナギ角コンビ、更紗朱理コンビに、揚羽浅葱コンビって、作者の答えのようにも見えちゃいます。

本編最後、城の下にいるときも、揚羽はずっと、
[上には浅葱とタタラがいる]って言ってるんですよ。
タタラがいる、じゃなくて
[タタラと浅葱]がいる、なんです。


そう考えると、タタラ(更紗)を愛したのも、やっぱり似てるな、同じだな、と。

あと、屈折した愛情表現も似てて笑。
更紗への愛情表現は揚羽より浅葱の方が素直だったなあと私は思います。

僕と一緒に行こうよ(浅葱)



そんなにアイツがよかったか
俺にしとけよ(揚羽)

は同義。
兄弟の最大にして最高の愛の告白。
にみえて仕方ありません。
Commented by teri-kan at 2019-03-08 15:50
アゲハ様。
はじめまして、こんにちは。

画集までお持ちとは!
私なんかよりずっと詳しくていらっしゃるので、そういった方が兄弟説を支持されてるとなると、やはりそれでいいのかと思わせてもらえます。

>本編最後、城の下にいるときも、揚羽はずっと、
>[上には浅葱とタタラがいる]って言ってるんですよ。

おおお、そうだったのですね。
「更紗への愛情表現は揚羽より浅葱の方が素直だった」というのは、私もそう思います。

今でもこうしてコメント下さる方がいるというのは、このマンガの底力なのでしょうね。
根強いというか、やはりすごい作品だったのだと思います。
コメントどうもありがとうございました。
Commented by アゲハ at 2019-03-09 00:12 x
Teri-kanさん。
お返事ありがとうございます。

私は更紗とタタラを分けられないと思っていて、
揚羽なんかは理性の面ではタタラと更紗を分けていたけど、
揚羽も浅葱もタタラを含む更紗をまるごと1人の女性として、命を懸けて愛していたと思うんです。

浅葱は、更紗と2人きりの時は素直な自分の気持ちをストレートに更紗に見せていて、唯一の心を許せるのが更紗だ、とわかるんですが、

揚羽はもっと屈折していて、なかなか本心を出せない。更紗にも。怖いんでしょうね、きっと。
だから、俺にしとけよ、
は揚羽が他人にみせた最初で最後の本心な気がして。正気の更紗だったら絶対言ってないだろうな、
あの時の更紗にだから、言えた言葉なんだろうな、
と思ってしまいます。

こちらの記事を拝読するまで、
富士でどうして揚羽が髪を切ったのか、どうしても意味がわからなかったんです。
でも、やっとこれかな?という仮説にたどり着けました。

髪を切るシーンは、アロが死んだあと、自分のために泣きながら赤い布(四道への想い)を断ち切るシーンにとても似ているんです。

あとにも先にも揚羽が自分の為に涙を流したのは赤いマントを切り裂いた時と、この髪を切った時だけじゃないかと。


更紗が普通の女だったら、更紗とあのまま、揚羽は一緒に居たんじゃないかと。
でも、更紗は運命の子、タタラ。
あの時、揚羽はわざと更紗を突き放した。楽になれ、と言って。
それは、あの瞬間、タタラが女である意味が、つまり、赤の王との運命が、
揚羽にはわかってしまったから、じゃないでしょうか?
自分で自分の想いを、愛する女と一緒に居たいっていう想いを断ち切るために、髪をきり、涙をながしたのではないか、
とそう思えてしまうのです。

長々と失礼しました。揚羽が好きすぎてついついw
Commented by teri-kan at 2019-03-09 23:48
アゲハ様、こんばんは。

ほとばしる揚羽愛に圧倒されました(笑)。
さすが、読みが深いです。
あまり揚羽の視点で読んでなかったので新鮮だったです。
揚羽の更紗への感情というのは、私は結構抜けてましたねえ。

>揚羽はもっと屈折していて、なかなか本心を出せない

これは私もそう思います。
そこにもっと注目して読んだらいいってことですね。

細かく書いていただいてありがとうございました。
揚羽は複雑な人ですねー。
Commented by なっちゃん at 2019-08-14 15:52 x
はじめまして。私も最近BASARAにはまって、漫画だけでなく中古ですが小説版も購入してしまいました(笑)。こちらの記事でストーリーの展開がすっと落ちてきました。ありがとうございます。

小説版は吉田鴫さん執筆で原作者の意図と違うかもしれません。エピソードも結構はぶかれていますが、原作より更紗周辺の人、朱理、揚羽、浅葱の心情が描写されています。

小説も揚羽は一人の女性として更紗(タタラ)を愛していた解釈をとってます。揚羽が更紗と赤の王のことを知ったとき、「嫉妬。そう呼びたければ呼んでもいい。たしかに俺は大切なものを奪われたと感じている。それは男としての感情なのかもしれない」と。富士山に更紗を捨てていく時も、揚羽は捨てられたのは自分だと感じています。更紗への愛はかなわないもの、でもタタラと新しい国を造る夢だけは捨てたくない。

網走で正気を失った更紗にキスしたり、更紗が揚羽を抱いて水を口に含んで飲ませる場面、癒されて幸せそうに見えます。

揚羽は好きな男(四道)も女(更紗)も朱理を愛しててせつないですね。揚羽は千手姫を愛してたという意見を見たことがあるんですが、千手姫は四道の子を産み育てる女性として見ていたような。

小説では揚羽は四道に「なあ四道。なぜそこまでする?赤の王がそんなに偉いか?そりゃあ恋は盲目とも言うがな。ちょいと冷静になって見渡せば世の中に”男”は他にもいるぜ」なんて言ってます(笑)美しいもの好きな浅葱も千手姫に興味を示してないですし。

自害しようとした朱理を助けた浅葱が、朱理に口づけで水を飲ませようとしたのは、「この唇で幾度タタラに触れたのだろう」と浅葱の心情が描かれています。四君子たちびっくりしてましたね。

BASARAで四道と更紗はモテモテですね(笑)私は更紗、朱理、那智、浅葱が好きです。
Commented by teri-kan at 2019-08-17 17:53
なっちゃん様。

こんにちは、はじめまして。
長々とした感想文を読んで下さってありがとうございます。

小説版があったことは知りませんでした。
表情一つで表現してたことを文字で表すとなると、心理描写は確かに細かくなってそう。
揚羽と浅葱は描きがいも読みがいもありそうですね。

揚羽については一度彼に焦点をあてて読み直さなければいけない気分になってます(笑)。
浅葱は「なんだこいつ」と思いながら読んだのでそれなりにいろいろ考えたけど、揚羽については登場した場合安心感の方が大きくて、そこまで細かく見ていなかった気がします。
揚羽の朱理への態度ってどうだったか、なんだかとてもうろ覚え……。

>揚羽は好きな男(四道)も女(更紗)も朱理を愛しててせつないですね

おお、そういえば。
揚羽、報われてないですよねえ。

>私は更紗、朱理、那智、浅葱が好きです。

那智が入ってるところがいいなと思いました。
浅葱はさすが浅葱。
彼の人気には脱帽です。


お返事が遅くなってすみませんでした。
コメントどうもありがとうございました。
Commented by なっちゃん at 2019-08-19 10:38 x
こちらこそ、拙いコメントに返信ありがとうございます。

熊野コンビ+群竹さん+浅葱大好きです。聖さんは理性の人、那智は感性の人だと思いますが、感性で本質をついてくるところが好きです。桃井大老の息子に「いざっちゅう時、一人息子が味方しちゃらんかったら、親父かわいそうやんか」なんて泣けました。

菊音も大好きです。

浅葱が人気あるのは、見た目と、屈折して素直に感情を出せない不器用さ、後半に浅葱のせつないモノローグが多いからでしょうか?番外編で、眠っている更紗の手をナギの代わりに握るよう言われ、ずっと握り続け、固まって動けなくなり担架で運ばれるの可愛いです。最初は嫌な奴だし残酷でしたが、白の王への忠誠心からで・・・手を握り続けるエピソードから、根は純粋で一途というのが伝わってきました。

でも恋人だったらすごく大変だと思います。群竹さんしか無理です(笑)

単行本19巻で柊がタタラを暗殺しようとして浅葱がかばったとき、「ではご一緒に」と言って浅葱も一緒に殺そうとします。柊は王家は殺せないので、浅葱は王族じゃない気がします。

浅葱はタタラを愛してたという人が多いですが、タタラ=更紗という一人の女性を愛してるに同感です。「浅葱にする。タタラは朱理を選ばない、仲間を選ぶ」と言われてるのに、浅葱は「朱理じゃなくて僕のものになってよ」と言ってますから。更紗も浅葱に対して自分の弱い面を見せてますし、朱理とは違った絆があって、この二人の関係も興味深いです。

何度か読むと、浅葱の感情は想像できるんですが、揚羽は難しいですね。本心を出すのが怖いという見方はなるほどです。奴隷時代に、四道にキスしようとして見つかって捨てられた経験からでしょうか?

揚羽と朱理が愛した四道ですが、身分(旧体制)から抜け出せない人だったから、途中で亡くなったのかなと。結婚相手は親が決めた貴族のお姫様、朱理は上、揚羽は下と完璧に位置づけてますし。朱理は最初王としてのプライドは高かったにせよ、庶民の更紗を正式な王妃に迎えようとしてましたし、実力主義で身分や体制に対する考え方は割と自由で、変化する可能性を秘めてた感じがします。

個人的には更紗が王妃になり、朱理が日本国王になる話も見てみたかったです(笑)
すごく長々と失礼しました。
Commented by teri-kan at 2019-08-20 16:02
なっちゃん様、こんにちは。

>熊野コンビ+群竹さん+浅葱大好きです

私も好きです。特に好きなのは群竹さん。
この四人はいい関係ですよね。

>柊は王家は殺せないので、浅葱は王族じゃない気がします

そう言われればそうです。
細かいところまできちんと描かれてますねえ。

>揚羽と朱理が愛した四道ですが、身分(旧体制)から抜け出せない人だったから

四道がいたら旧体制は多分もう少し生き永らえたと思います。
ああいう冷徹だけど情もあって有能なタイプが一番革命の障壁になるような気が。
ただ、ああいう人物がもっと多くいたらあそこまで国はガタガタにはならなかったような気も。
仰る通りある種の限界を体現してる人物で、揚羽が不幸なのはそういった人を愛しちゃったからですね。

四道はそこまで深く考えたことがなかったけど、ストーリー上かなり面白い存在ですね。
確かに朱理も揚羽も彼を愛したという事実は見逃せないかも。

>更紗が王妃になり、朱理が日本国王になる話

あそこまで国が腐りきっていなければ、もしかしたら起こりえたかもしれませんけど、タラが生きていた時点で既にあの腐りようだったので、やっぱりダメだったかなあと。
朱理自体は良い王になれる器なんですけどねえ。
Commented by なっちゃん at 2019-08-23 10:49 x
teri-kan様、こちらも駄文にお付き合い頂いて本当にありがとうございます。
革命=善じゃないのも描かれているのがこの漫画の魅力ですが、四道が生きてたらどんな展開になったのか、考えると面白いです(笑)

四道が生きていたら朱理が都落ちすることもなく、革命も未遂で終わっていたと思いますが、革命がなったとしても有能で革命政府で大きな影響を持ったかもしれませんね。

聞いただけなので詳しく調べてないですが、南アフリカは実務を考え白人支配層を残したとか。ドイツドラマ「ジェネレーション・ウォー」でも、ナチスドイツの有能な官吏(残虐なことをしたのに)をアメリカ軍が雇っています。

フランス革命も主導した一人の王族ルイ・フィリップは殺され(朱理が殺されなかったのは奇跡的ですね)、革命メンバーは殆ど殺されましたよね。そして王政復活、ナポレオン皇帝誕生と。革命によって殺されない国になったのか?といえば、もの凄く殺される国でしたよね。

朱理と更紗が去った後にも激動の時代が来て、朱理が日本国王になったほうが良かったんじゃないの?と思ってしまいます(笑)
Commented by teri-kan at 2019-08-24 00:28
なっちゃん様

>革命がなったとしても有能で革命政府で大きな影響を持ったかもしれませんね

四道はデキる男でしたからねえ。
こういう内乱って何が困るって、有能な人材がたくさん死んでしまうことですよね。

「BASARA」は細かいところがうろ覚えなのですが、内乱やってる間に外国は何をやってたかが鍵になる気がします。
新政府を認めてくれるのか、混乱に乗じて干渉してくるのか、フランス革命は外国軍に侵入されてしまいましたが、そういった諸々を考えると、四道や朱理のような政治や交渉事に長けた人物は出来る限り有効活用したいところです。

でも有能だと思ってるのは読者だけで、「BASARA」の一般庶民にしてみれば二人とも極悪非道な悪人ですから、有効活用なんて以ての外。
やっぱりねえ、前の王家がクソすぎでしたよねえ。
しみじみ酷い国家運営してました。
Commented by なっちゃん at 2019-08-26 11:53 x
朱理は蘇芳で、四道は太宰府で一般市民にも人気があったようなので(桃井大老や国王軍が酷すぎたのもあって)、もしかしたらあるかもしれませんが、朱理が大切な人を喪う傷みを経験することも、四道が亡くなった大きな理由の一つでしょうから、死は免れなかったんでしょうね。父も母も疎遠な朱理にとって四道は更紗に会うまでは一番大切な人だったんですし。

>内乱って何が困るって、有能な人材がたくさん死んでしまうことですよね。

仰るとおりだと思います。本当にもったいない。海外情勢考えると幕末もモデルになってるんでしょうか。鎌倉時代の北条氏もですが、海外に攻められたとき、既存の政権が弱体化しますよね。フランス革命も原因は王妃の浪費ではなく海外での戦争による戦費や疲弊だったようですし。

揚羽と朱理が会った場面は、

・更紗12歳の誕生日に砂漠で朱理に片目を切られる。
・蘇芳で四道に拷問されてるときに揚羽が「独裁政権だ」と批判して朱理が笑って「だから?」と返し、揚羽が「タダ者じゃねえ」と思う。
・青藍で浅葱が朱理に追いつめられているところを揚羽が救う。
・(番外編・再会)朱理が国王の後継者になるために京に戻り、朱理が四道の両親に会っているところを揚羽目撃。無防備に立っている朱理を見て、「何を無防備につっ立っているんだ、赤の王。おまえを殺そうと思えば今すぐにでもできる。(四道のことを)愛していたのか、お前もまた」
・朱理が民に蜃気楼を見せ演説したとき、「魅きつける。暗示にかけるように人を魅く。この男は」
・タタラ軍との決戦前、京の道で朱理と揚羽(大猿)がすれ違い、(同士のような)視線をかわす。

くらいだと思います。更紗との関係を知ったときは「あのヤリ逃げヤロウ」と怒ってましたが、最後のほうはお互い認めてた感じのような。

そういえば揚羽も浅葱も、自分は陰の存在と感じてますね(更紗も自分はお兄ちゃんの陰だと思ってますが)。そんなところも二人は似てるような気がします。
Commented by なっちゃん at 2019-08-26 15:21 x
間違えて3回もコメント入ってしまいました。申し訳ありません(>_<)削除可能でしょうか?よろしくお願いいたします<(_ _)>
Commented by teri-kan at 2019-08-28 01:00
なっちゃん様

削除の件は了解です。

>揚羽と朱理が会った場面

詳しく教えていただいてありがとうございます。
こうして並べてみると最初はともかく意外と分かり合っていた二人というか、嫌い合っても認め合っていた二人って感じですね。

>揚羽も浅葱も、自分は陰の存在と感じてますね

彼ら二人と朱理を分けるものというか、相容れない最大の理由のように思います。

実はかえって四道が気になって、頭の切れるイイ男だけど、かなりタチが悪かったのではと思うようになりました。
その辺を確かめるためにも、時間ができれば読み直してみたいですね。
Commented by なっちゃん at 2019-08-28 07:31 x
削除の件、お手数おかけして申し訳ありませんでした(>_<)

>四道が気になって、頭の切れるイイ男だけど、かなりタチが悪かったのではと

四道はかなりタチが悪いと思われたんですか?面白いです。teri-kan様がどう感じられたのか、もし読み直されたら、四道について記事かコメントで教えて頂けたら嬉しいです^^
Commented by teri-kan at 2019-08-30 00:36
なっちゃん様

四道の件は近いうちにここに書きますので、ちょっとだけお待ち下さい。
とりあえず四道が登場するところだけでも読みます。
Commented by teri-kan at 2019-09-07 00:39
四道の件ですが、思うことを書いていたら膨大になったので、記事としてあげることにしました。
次くらいに載せられると思います。

あと、田村由美でタグを作りました。
活用していただけたらうれしいです。
Commented by なっちゃん at 2019-09-08 10:57 x
teri-kan様、記事にして頂けるなんてありがとうございます!とっても楽しみです。タグも活用させて頂きます。実は「BASARA」その1が見つけられなくて読めていなかったんです。タグを作って頂いて読むことが出来ました。ありがとうございます!
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