「スター・ウォーズ 新たなる希望」(1977)

記念すべき第一作目。でありながらエピソードⅣ。

個人的にシリーズの中で一番好きです。これには冒険ものの基本が、仲間との友情が、愛と勇気と希望が、全編にわたって描かれています。

子供でも楽しめるストーリーですが、結構残酷で結構容赦ない。おじさん夫婦がああいう目に合ったのにはものすごくショックを受けたし、オルデラーン攻撃もそりゃあショックでした。
帝国ってなんてヒドイ奴なんだ!って心底思いましたよ。おかげで最後デス・スターが木っ端微塵になった時はこっちも「ヒャッホー!」でした。

最も気楽に、ただ悪を倒してハッピー!って気分になれるのは、多分6作中でこの作品だけですね。だからこれだけは難しいこと考えずに楽しんで観たらいいんじゃないでしょうか。
さすがに77年作品だから古さはあるし、テンポもところどころゆっくりではありますが、それでも色あせない輝きがこの映画にはあります。

やっぱり単純に楽しいんですよ。お姫様救出物語も、戦闘機バトルシーンも。
ゴミ圧縮機の一件も思いっきりベタですが観るたび楽しい気分になる。本作は主要登場人物がドロイド2体も含めて非常にキャラが立っていて、動いてるのを見てるだけで楽しいんですね。

これが新三部作だとねえ、破滅に向かっていくのが確定してるから幸せな場面を見ても、
「フッ、所詮かりそめの幸せ……」とかどうしても思ってしまうんだけど、旧三部作は本当にその点シンプルです。



ところで、エピソード123と観た後に続けて本作を観て一番に思ったことは、
「ベイダー、あんたあれから20年近くもずっと皇帝に真面目に仕えてたのか……」
ってことでした。

結構感心しました。いやあ、一口に20年っていっても(正確には19年らしい)これはとんでもない長さですよ。特に全てを失ったアナキンにしてみれば果てしなさすぎる長さですよ。
この長さを生き抜くにはベイダースーツと同化して心も機械化するしかなかっただろうなあとか、ちょっとしんみりしちゃいました。
まあ20年たっても戦う時はイキイキしているようですが。

オビ・ワンを倒した時、ベイダーは何を思ったんでしょうね。
まだ顔のあるアナキンが最後に発した台詞は「あんたを憎む!」だったんですが、あの台詞、実は結構深いんですよねえ。いろいろ深読みできていろいろ解釈できるんです。
どちらにしろアナキンの「世界最強ジェダイになる!」という目標をぶっつぶしたのはオビ・ワンだから、オビ・ワンを倒したベイダーが何らかの感慨を持ったことは間違いないけれど、にしてもかつて自らを滅ぼすほどに自身の激情に翻弄されていたアナキンです。欠点も多かったけど感情豊かな青年だった彼がその感情が全く見えないベイダーマスクをかぶり続けているっていうのは、やっぱり辛いものがあります。

エピソードⅠから続けて観ると、どうしてもベイダーの20年間に思いを馳せてしまいますねえ。そして改めてエピソードⅢの最後のベイダーの横顔を思い出します。
あのマスクの下の表情はどんなものだったのか。
少なくとも隣の皇帝と同じような顔はしていなかっただろうと考えると、ホント、可哀想な青年だと思います。
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by teri-kan | 2010-07-22 10:31 | アメリカ映画 | Comments(0)
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