「SWAN」モスクワ編 その4

なかなか一度の立ち読みでは理解が難しくなってきました。
早く単行本にならないかな。
ドイツであったこととか、もう一度きちんと読み直したい。

今回しみじみ思ったのは、みんなバレエに真面目なんだなあということでした。
冒頭のセルゲイエフ先生の会話部分を読んで、先生は真澄を女として好きとかどうとか、そんな下世話な妄想をしていた自分が恥ずかしく……とまではならないにしろ、先生と真澄はバレエ芸術に本当に身命を懸けてるんだなあと、改めて感心したのでした。

バレエダンサーって、ホントに全てがバレエに昇華されていくのね。



では、いろいろ思ったことをグダグダと、とりとめもなく語ります。
(本当にとりとめがないです。)







以前抱いた疑問「セルゲイエフ先生の前向きさはどこからくるのか」の答えが返ってきたかのような冒頭の先生のお言葉。
なんと真澄の「アグリーダック」に解放を見たからだったのか。
ていうか、ちゃんと今も抑圧されたソ連なのね、今更だけど。そういうのも含めて、真澄は先生にとって生命や自由やなんやかんやの象徴みたいなもんなんだなあ。

真澄の「封印」が大きくクローズアップされたけど、真澄が封印してるものって一体何だろう。
先生とレオンはそれが何かわかってるみたいだけど。
で、先生が気付いていることにレオンが感心してるのが意味ありげというか、封印してるのはやっぱり先生との関係に象徴されるようなこと? 先生への思いがリリアナへの罪悪感云々って真澄自身が言ってるし、となると気になるのは、そこまで真澄も自覚しているそれを、一体先生はどこまでわかっているのか、ということなんだけど。

なんか今号って、先生と真澄がくっつかないのがウソだろーというか、「まいあ」読んでなかったら「これから先生と真澄の恋愛ストーリーになるのかな?」って完全に思い込んでしまいそうな展開ですよ。
一体全体ここからどうなってレオンとああなるのだ?って感じ。



真澄の恋愛遍歴を振り返ると、昔は好きという感情を素直に認めて相手に想いを正直にぶつける子だったと思うんですよね。少なくとも草壁さんとルシィにはそうだった。それがなぜにそういうの封印しちゃうようになったのか、と考えてみると、そういえば真澄はかなり長いことルシィの影を引きずっていたのでした。
やっぱりああいう死なれ方しちゃったら引きずったってしょうがないというか、踊りと恋愛との兼ね合いの難しさをルシィとの関係では思い知っただろうし、それがああいう結末で終わっちゃったらやっぱりね……。

もしかしたらルシィと恋愛してなかったら、真澄は先生との例のお墓参りの辺りで先生への想いを自覚したんじゃなかろーか、とか思っちゃいます。自覚とまではいかないにしても、せめてはっきりと男として意識するとか。
先生の方は真澄への感情は既に自覚してたし、もし真澄がちょっとでもそういう素振りを見せたなら、一晩中踊り明かしたあの時に何らかの行動に出た可能性だってなきにしもあらずだったと思う。何もなかったのは、真澄が先生のことを見事なまでに先生としてしか見ようとしてなかったからだけでさ。


昔、真澄の萎縮した心を無理矢理開かせて、むき出しの愛情を踊りにまで昇華させた人がいました。セルゲイエフ先生のお父上、ラブロフスキーです。
「愛の伝説」の時のラブロフスキーを振り返ったら、セルゲイエフ先生はやり方がまだるっこしい!としか言えないような気がします。お父上はボロボロの真澄の心に思いっきり手を突っこんだもんなあ。
ルシィも実は真澄の心を解放させた一人であります。「あまり踊ってる時レオンを見ないんだね」とか言って、真澄の踊りに頑ななストイックさを見いだして、でも真澄を感情本位で動くような子にしてしまった。
ラブロフスキーとルシィになぜそれが可能だったかと考えたら、あの人達は好きになったら周りの都合なんてどうでもいい!ってなくらい自分の感情に一直線になれる人だからで、しかしそんなことを考えれば考えるほど先生とレオンにそれは無理っぽい気がしてくる。
真澄に封印を外してほしければ男の側こそ黙ってないで行動に移せってことなのかもしれんけど、今更彼らにそれが出来るだろーか。(レオンはその気は一応あるらしいが。)

そういやラリサは真澄とレオン両方共がそれぞれ相手への想いを抑えてるみたいな言い方してたな。普通に真澄とレオンを見たら、踊りのパートナーだけじゃなく恋愛もパートナーにならなきゃ不自然って感じなんでしょうね。
ああ、もしかしたら先生もそういう風に見てるのかもしれない。真澄はレオンへの感情を封印してるって先生は思ってるのかも。
んでもってレオンの方は、真澄は先生への感情を封印して……って思ってるってことになるのかな。

うーん。本当に、一体全体どうやったら真澄とレオンは現在のようなことになるのだろう……。



真澄もレオンも、ついでに先生も、皆自分の感情抑えているのに比べて、ラリサの明快さときたら眩しすぎる程で、あー、ラリサっていいわーってしみじみ思いました。
難しいこと考えてないもんね。シンプルでとてもいい。

真澄が先生とレオンに対してシンプルになれないのは、先生は師弟関係という縛りがある上、母子二代にわたって婚約者のいる男を奪うわけにはいかないという戒めがあるからで、レオンに対しては、レオン自身が恋愛関係抜きのパートナーを求めていたことを真澄自身が知っているからだと思うけど、でもそうならば尚更どうすりゃいいのか。
この流れでいけば、レオンと結婚する前に先生への感情と向き合う真澄っていうのが出てくるのだと思うけど、縛りや戒めを解いた真澄が先生に対してどういう行動に出るのか、もう全然予測がつかない。予測はつかないが、せめて恋愛感情があったことくらいは真澄に認めてもらいたい。だって今の状況ではあるとしか見えないもん。

ここまで読者に妄想させといて、実は先生と真澄の間にはキレイサッパリ何もありませんでした、二人は純粋にバレエ芸術を愛する清く正しいダンサー同士なのです!ってなったりしたら、私倒れるかもしれん(笑)。
しかしそうなる可能性は大いにあるんだよね……。
最終的にレオンと真澄がくっつくのは決まっているとはいえ、そこにたどり着くまでに先生と真澄の正直な感情のせめぎ合いがあるのか、それともないままなのか、今となっては気になるのはその部分のみと言っても過言ではない。
素晴らしい舞台を作り上げて、先生と真澄はやっぱり素晴らしい師弟関係!……だけで終わったらイヤすぎるかも(笑)。現在のストーリーの流れでそんなのはお願いだからやめてほしいなあ。


これというのも真澄とレオンが全然進展してないのがいけないんだよね。
なんていうかなー、二人がはしゃいでるシーンにしても、可愛いんだけど色気のカケラもないというか、レオン慎重にも程があるし、踊りのパートナーとして真澄が大事だからとしても、ちったあ激情にかられてくれやと言わずにはいられない。

そう。
問題は先生と真澄の間には今すぐにでもどうかなってしまいそうな雰囲気が漂っているのに、レオンと真澄の間には何も無さげってことなんだ。
一体全体あの二人、どういう過程を経て結婚までいったんだー!



謎だ。
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by teri-kan | 2010-10-18 02:03 | 漫画(SWAN) | Comments(0)
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