「タワーリング・インフェルノ」(1974)

豪勢なパニック映画。
スティーブ・マックイーン、ポール・ニューマン、ウィリアム・ホールデン、フレッド・アステア、フェイ・ダナウェイ、ジェニファー・ジョーンズ……etc。いやもう豪華絢爛。

「ダイ・ハード」が登場するまで高層ビルを舞台にした映画といえば個人的にはこれでした。
まああれはテロで「タワーリング・インフェルノ」は火事ですが。
「ポセイドン・アドベンチャー」の高層ビル版ですね。ビル自体が凶器で、何の罪もない人が不運にもどんどん死んでいく映画です。

「ポセイドン・アドベンチャー」が天災による事故ならば、本作はれっきとした人災による火災。
だから「ポセイドン~」に神父さんが出てくるのに対して、本作は消防士というプロフェッショナルな職業人が重要になる。人間同士の立場のぶつかりあいとか、お金の話とか、そういった諸々も出てくるし。
落成式のパーティー会場が舞台なので着飾った女の人もたくさん登場しますが、こういう映画はやはり男の独壇場。
皆カッコよかったです。唯一娘婿がクズだったくらいで。
一番カッコいいのは断然スティーブ・マックイーンですね。すべきことを成すプロの男は、まさしく男の中の男でした。

この映画は消防士一人一人が抱えてるストーリーは何も語らないんだけど、マックイーンが半分死を覚悟して爆弾しかけてる時、左手の薬指に結婚指輪があるのがバッチリ映るんですよね。そのシーンだけで閉じ込められてる客だけじゃなく、命をかけてる消防士にもそれぞれ家族があることがはっきり示されるわけだけど、そこをグダグダ映画の中で語らないのが、マックイーン自身も何も喋らないところがいいんだ。
昔の映画は映画自体がストイックでカッコいいですねえ。



最後、マックイーンが予言めいた警告を口にしてこの映画は幕を閉じるのですが、どんなに防火対策を施し安全にビルを造ったとしても、9.11のように超高層ビル自体が凶器となり地獄の場と化すことは起こるわけで、どちらにしても人間次第ということなんでしょう。

この映画の警告はいろんな事柄に対して通じるものかもしれませんね。
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by teri-kan | 2010-11-15 09:43 | アメリカ映画 | Comments(0)
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