「知りすぎていた男」(1956)

ケ、セラーセラあああー♪……と思わず歌いたくなる映画。

ドリス・デイの「ケ・セラ・セラ」が印象的な、そして音楽担当のバーナード・ハーマンも印象的な、ヒッチコックの良質なサスペンスです。
主演は毎度おなじみ、とっても素敵なジェームズ・スチュワート。
舞台はモロッコ、そしてロンドンと、とても国際色にあふれています。

ヒッチコックはサスペンスはもちろんラブな内容も素敵な監督さんですが、本作はラブストーリーは全くなしで、親子愛がメイン。
だからというわけでもないけれど、ヒロインは震えるような美女ではなくて、親しみやすくて歌の上手なドリス・デイです。
だからヒッチコック映画でよくみられる美女が出てくる時の緊張感はあまりない。「知りすぎていた男」はなんていうか、事件の内容は切羽詰ってるんだけど、どこかふわりとしてて品が良い。
その上品さがこの作品の一番の長所なんじゃないかと思います。

何度観てもラストシーンで呆気にとられる、というか、ガクっと力が抜ける。
あの唐突なラストのせいで事件のアレコレが一気に頭から飛んでいってしまうくらい、実はドリス・デイのお友達のインパクトは強い。
でもこのラストは観るたびに味が出てきて好きになる。最初に観た時は文字通りポカーンだったけど。

ロンドンに到着してから解決するまで1日もたってないんですね。観ていたら内容が濃すぎてそんなの忘れてしまうけど、実は映画後半は全てその日の出来事。それをつくづくあのお友達はわからせてくれて、あれは上手いなあと思う。

冒頭のオーケストラの意味も重要で、まさかああくるとは思っていなかった。
いやホント、おもしろい映画です。
老若男女、誰にでもオススメ。
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by teri-kan | 2010-12-17 11:16 | アメリカ映画 | Comments(0)
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