「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」(2006)
2011年 04月 08日
大団円で終わったはずの第1作が、実はその後大変なことになってしまって、ウィルとエリザベスは本当に大海に漕ぎ出して行かなければならなくなりました。
新キャラがたくさん登場するのですが、中でもインパクト大なのはジャックの敵(というか、借りのある相手?)のデイヴィ・ジョーンズ。
なぜこのキャラがデイヴィ・ジョーンズという名になったのかわかりませんが(どうしてもデビッド・ボウイを思い出してしまうのだけど、この名前はありふれたものなのだろうか)、デイヴィ・ジョーンズ、恐ろしいですねえ。
ラストのタコも怖かったですねえ。
クライマックス部分の島でのドタバタは、いかにも「ハリウッドな娯楽モノ」って感じで、楽しいけれど今更これか、と思わないでもないシーンでありました。
このシリーズってこの第2作に限らず、全編にわたって面白いんだけど、こんな風に時々野暮なんだよね。もっとスッキリ編集するなり演出するなりすれば、まだまだよくなったのではないかと思うんだけど、どうでしょう。
もっとオシャレに作れてたら、何度でも観たくなる作品になったような気がするな。
まあ、そんな文句も最後に出てきた人物のおかげでこの時はキレイに吹っとぶわけですが。
私は最後の最後に出てきた彼のおかげで、「3作目もはりきって観よう」と思った人間の一人なのですが、それが結局肩透かしに終わったのかどうか、今もよくわかっていません。
ただ、ラストに出てきた彼は3作目でも良かったなあ。
この映画に出てくる船長はさすが海賊の首領なだけあってカッコいいんですよ。キャプテン・バルボッサもキャプテン・ジャック・スパロウも。
既にこの時点で何を求めてこの映画を観ているか明らかなんだけど、でもね、第1作目は確かにウィルが主人公だったんだよねえ。2作目でも決して軽い役回りではないのに、一体全体どうしてこういうことになってしまったのか……。