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フィギュアスケート道を究める

フィギュアスケートって。 








震災のため延期されていたフィギュアスケートの世界選手権が、会場も東京からモスクワへと変えて開催されました。
日本は安藤が金、小塚が銀、ということで、いろいろと難しい大会でしたが、それでも上々の結果を残せたということで、とりあえず一安心です。

実はTV中継は観ていなくて、女子シングルはスポーツニュースすら目にしていないのですが、エキシビションはちょっとだけ観ました。
安藤のエキシビション、よかったですね。

女子シングルはショートプログラムの状況を確認してからフリーを観るかどうか決めようと思っていたのですが、案の定のジャッジだったため、結局フリーも観るのをやめました。
観てもないのにここに書くのもなんだなーと思ったのだけど、少なくとも女子シングルは既にスポーツではなく政治になっているから、観てなくても書いてしまって構わないでしょう。
逆に気分の悪いものを見せられるとわかっているのにきちんとTVを観るスケートファンの方々には頭が下がります。わざわざムカつく気分になりたくない私は、女子に関してはスポーツ番組すら見ないようにしてましたよ。

「そんなに金メダルが欲しいならくれてやるからとっとと引退してくれ」と思ったオリンピックから約1年。まさか今年も「そんなに金メダルが欲しいなら~」と思わなければならないなんて思ってもなかったです。
結局金は獲れなかったわけだけど、まさか現役続行?
もうそれだけは勘弁してほしいんですが。
ホントのホントに勘弁して。

彼女の出ていない今シーズンのグランプリシリーズ等々の大会は、非常に心穏やかに観ることができました。中でも安藤は安定して強く、演技にも精神にもしっかりと芯が通っているのが見てとれて、世界選手権の優勝候補筆頭にあげられる活躍をしていました。
日本のマスコミの反吐が出るところは、そんな安藤をスルーして「ヨナ対真央」を前面に押し出していたことで、まあ普段からマスコミは安藤に冷淡なんだけど、浅田よりもはるかに金に近かった安藤の小さな扱いには大会前から気になっていました。
まあそんなだからあまりTVも観る気が起きなかったわけですが、でも安藤はよくやりました。会場の反応も良かったようで、ショートもフリーも文句なしの金だったようです。
いやー、よかったよかった。

4年前から女子シングルは「ヨナ対真央」の図式で来ていて、最もそのあおりを食らったのは安藤だったと思うのですが、その間彼女は浮き沈みありながらも自分なりに滑り続けてきて、その結果が今回の金メダルにつながったと思います。
競技スポーツだから皆1位を目指すのは当然なんだけど、なんていうかなー、TVのこちら側にしてみたら、いつの頃からか安藤は順位のことはもう考えなくなったような感じに見えましたね。優勝目指したってしょうがない……とまでは言わないけど、出来ることを誠実にやるしかない、みたいな感じに見えました。順位を気にしても仕方ない、というか。

今シーズンの安藤からは「フィギュアスケート道に邁進してるなあ」と思えることが多く、一段高いところに上がった感がすごくしますね。いいアスリートになったなあと思います。
女子フィギュアはジャッジが壊滅状態で既に競技スポーツではないので、今は安藤のように各々のフィギュア道を究めて、ぶっちゃけ順位や採点とは別のところで勝負するしかないんじゃないかな。
浅田にしても、いい加減マスコミはヨナとの対決から解放させてあげるべきでしょう。

ヨナとの対決は政治との対決ですよ?
まあマスコミ自体がその政治に乗っかっているのでタチ悪いんですが、女子フィギュアの「ジャッジにおけるヨナ対他の選手全員」という構図を「ヨナ対真央」の関係に単純化させて、今尚それを続けているマスコミには嫌悪感以外のなにものも感じません。
もともとフィギュアは公平でないスポーツですが、にしても昨今の在り様はマスコミ含めて腐っているとしか言いようがありませんね。

来年こそは心穏やかにフィギュアが観れるでしょうか。
ジャッジ改定はいつか行われるでしょうか。
既にジャッジだけの問題ではないですが、リンク外で行われていることはそれはそれとして、せめて氷の上だけでもまともなものを見せてほしいと思います。
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by teri-kan | 2011-05-02 03:32 | スポーツ | Comments(0)

本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。


by teri-kan
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