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坊主率上昇中

大河ドラマ「平清盛」。
先週の鳥羽院に続き信西も出家。
明雲他僧兵もわらわらと出てきて、坊主率がここ数週間で一気にアップ。

ホントにツルツルした人が増えたなあ……。

にしても何だろうね、髪を剃り落とすと容貌がかえって生臭くなるというのは。
髪の毛というフタがなくなったら頭頂から欲望があふれてダラーッと顔を覆ってしまうのかと言いたくなるくらいギラギラ度がアップするんですよ。
信西はうさんくさそうな雰囲気が上がったし、明雲なんて肉いっぱい食べてそうな雰囲気だし、なんていうか、目力のある坊主ってコワイ。威圧感のある坊主コワイ。桜求めてフラフラしてる美しい坊主が見たい。(西行は一体いつ登場するんだろう。)



今回は「夫婦もそれぞれ」といった回でした。
清盛も義朝も忠盛も家盛も鳥羽院も。

義朝、鳥羽院ご所望の水仙ひっさげて京の都にカムバック。
初登場時に比べて若干老けた?っぽい由良御前に向かって、東夷(あずまえびす)丸出しの求婚をしておりました。
内親王に仕えていると聞いてキランッと顔が変わるのがよかったですね。あからさますぎておいおいって感じだけど、朝廷や平家と僧のズブズブ関係を思えば、むしろ爽やかに思えるほどの野心です。
ドラマ的にはこの義朝の単純さに救われてるところ、結構あるよなあ。

清盛と時子は……まあ明るい夫婦になりそうでいいわね、と。
問題は時子の弟・時忠か。
頭は悪くないけど浅はかそうな感じがなんともね……。



璋子がとうとう亡くなりました。
死の床でどれだけわかっていたのか、水仙を胸に抱いて逝けて、とりあえずはよかったと言うべきなのでしょう。
ドラマ的にもここは大きな区切りで、王家の愛憎パートはこれでほぼ収束かな。これからは皇位継承のゴタゴタや駆け引きといった政治面に大きく舵を切ることになると思います。

耳にタコが出来るくらい「人を愛しく思う気持ち」のセリフが繰り返された鳥羽院と璋子とその周辺、三ヶ月かけて視聴者にさんざん植えつけたのだから今後も無視できないテーマになるのは必至です。
理性や意志ではどうにもならない人間の理不尽な感情、愛すればこその欲、好きか嫌いか、快いか不快か、そういった情念がこれからは王家内に留まらず摂関家も武家でも発揮されて、それらがもろに政治の行く末を決めるようになるのでしょう。で、その中で清盛はどう立ち回るのか。

清盛は相変わらず暴れん坊だし自分中心男だけど、社会を成り立たせているものとか政治の仕組みとか、ゆがんだ平安システムをおぼろげながらですがその経験から徐々に把握してきています。
しかもそれは結構的確っぽいです。
まだ完全に言語化することはできてないし、多分この先もできないだろうけど(既に病巣を特定できる時期は過ぎ、平安システムは末期の断末魔状態。これを渦中の人間が完全に把握するのは無理でしょう)、でも、その中でのし上がっていく清盛は見所十分だと思います。

できれば期待に大いに応えてもらいたいものですが……。
頑張っておくれ製作陣。



まあそれはいいとして、今週登場の出家者の中で最も目立っていた鳥羽院ですが、先週も思ったんだけど、なんかすごいきらびやかですね。すごく鮮やかなお衣装です。
ですが衣装に反して中身は凄まじくて、璋子に頬ずりする顔とか扉にすがる表情とか、なんか、いやあ、俳優ってすごいね(笑)。もう尊敬しちゃう。
表情イッちゃってるし、振る舞いも無様だし、璋子への執着がイヤになるほどわかるのはいいんだけど、なんていうかなあ、8時台のお茶の間に綺麗な自分を届けたいという気持ちはこの人にはないのかなあ。綺麗な男なのになあ。
あ、この人というのは三上博史のことで、鳥羽院はどれほどみっともなかろうが「璋子璋子」と叫び続けたと思います。思うけど、いやあ、三上博史、熱演を通り越して快演だよね。こんな鳥羽院演じちゃったら、次にドラマなり映画なりでやる人は大変だ。

と言いつつ、鳥羽院には最後までこのまま生々しく突っ走ってもらいたい。
三上鳥羽、やっぱり好きだなあ。
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by teri-kan | 2012-03-27 10:57 | 大河ドラマ | Comments(0)

本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。


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