サンフレッチェ広島がリーグ戦首位に立っている件

強豪クラブが勝手にコケてるからとかたまたまとか、何をどう言おうが首位は首位。
勝負はこれからですが18年ぶりの首位、まずは喜ぶべきでしょう。



18年。

長いですねえ。気が遠くなりそうですねえ。
思えばその間いろいろありました。
今ではGKからつなぐパスサッカーの元祖のような評価をもらっている広島ですが、ここまでくるには山あり谷あり、まさにクラブに歴史あり、つまらないサッカーからの脱却のため二度のJ2落ちという代償まで支払って、ようやく日の当たる場所に辿りつきました。

18年前の1stステージ優勝から数年後の90年代終わり、貧乏と安定の中位力のせいで全くパッとしなかった広島。
やってるサッカーは背の高いCBでゴール前を固め、背の高いCBがセットプレーで点を取るという、アンチフットボールも真っ青のアンチフットボール。
あまりに手堅いサッカーのおかげで降格争いとは無縁なものの、優勝争いとも完全に無縁で、さすがにこれは如何なものか、もっと攻撃的に行かなければ上位を目指せないじゃないか、ファンも増えないじゃないか、という声が高まるのは必然でありました。

というわけで2001年に実績十分のヴァレリー招聘。この監督の下で広島は超攻撃サッカーを手に入れるのですが、来年こそは優勝を目指せるかもと希望を持ちつつあった矢先にヴァレリー退任。
この退任劇にはいろいろ裏があるのですが、とにかく広島はヴァレリー退任のせいで地獄の道、苦難にまみれた茨の道を歩まざるをえなくなってしまうのでした。

ヴァレリーが紹介したダメダメ監督の下、チームは崩壊、屈辱のJ2降格。
1年で昇格するものの翌々年再び守備崩壊、ペトロヴィッチを招聘してなんとか残留。
しかし翌年再び守備崩壊。ペトロヴィッチ攻撃サッカーは前半こそ機能したものの守備に足を引っ張られ得点力が急低下、壮絶な入れ替え戦の末、涙涙のJ2降格再び。

もとより貧乏なクラブ。選手の流出は止められないだろう。チームは弱体化するだろう。
と思いきや、ペトロヴィッチをここで切らなかった事が思いっきり吉と出る。
移籍金を残してくれた良い子の駒野以外はほとんど残り、J2で素晴らしい攻撃パスサッカーを習得。
昇格1年目で4位に滑り込み、運も味方につけてACL出場権ゲット。
J2に落ちても信じるサッカーを継続すれば即昇格・即上位進出が可能という手本を見せ、その後に続くセレッソ、柏の先鞭をつける。ボールも人も動くサッカーが日本中で当たり前になる。浦和や東京といった兄弟(?)チームが誕生する。
個人的には18年ぶりの首位よりこの過程にこそ感慨深いものを感じますね。



守備的サッカー脱却を目指し試行錯誤の日々を重ね、今では面白いサッカーやってるねと言われるまでになった広島。
貧乏は相変わらず貧乏のままで、実は来年の陣容すら定かではないクラブだけど、今回シーズン途中ながら首位に立つことができて、ようやく「上位進出を目指すために攻撃サッカーに転換する!」というかつての目標が実現できたといっていいでしょう。

最終順位はわからないし、なんといっても層の薄いチームなんでいろいろ心もとないですが、歩んでる道は間違ってないと確信できるので応援のしがいはある。

良いクラブになっていると思います。
是非後半戦も頑張ってほしいです。
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by teri-kan | 2012-07-19 14:20 | スポーツ(サッカー) | Comments(0)
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