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ない袖は振れない

サンフレッチェ広島はACLグループリーグ4戦目にして早々に敗退が決定してしまいました。

J1優勝チームのグループリーグ敗退はガンバ以来のことだそうですが、さすがに優勝チームが決勝トーナメントに上がれないことが何度も起きるとJリーグとしてはマズイ。
かといって今の広島にはACLのためにかける金が全くない。というか、リーグ戦を戦い抜く戦力としてもかなり心もとない陣容で、本音ではリーグ側もACLの広島には何も期待してなかったんじゃないかと思いますね。
まあ第6戦まで粘ってほしいとは思ってたでしょうが。

私個人としてもそのくらいを見込んでたんですが、ACL初戦を見た時にそれも修正かけました。
この戦力でACLとリーグ戦の両立は難しい。というか、これで結果を出すなんて不可能。
とにかく4月いっぱいまではなんとか選手を回して降格圏に入らないように乗り切れとしか言いようがなく、試合毎に思うのは「頼むから怪我をするな~」ばかり。
貧乏って本当に辛いです。

広島は昨年減資99%の責任をとって社長が交代したようなクラブで、そもそもなんでそんなクラブがJリーグで優勝したのかという、今年のACLのていたらくを語るならそもそものそこから語らなきゃならないのだけど、そんな事情は結局大人の事情で、気の毒なのは純粋に広島を応援している子供達なんですよね。
子供はJリーグで優勝したんだから日本で一番強いと思ってるだろうし、それならACLで一番いい結果を残すはずだと普通に思うだろうし、そういった子達の期待に全く応えられなかったのが残念でした。
大人は「健全経営目指していろいろカットした中でも優勝したんだから十分満足。これからは更なる黒字化に向けて頑張ろう!」だけど、実際大人でさえ一部では「勝つための努力(補強)を怠るくらいならACLに出るな」だったりしますから、サッカークラブのフロントはホント大変だと思います。

私は以前海外サッカーファンだったせいもあって、どうしても見方が欧州風になってしまうのだけど、広島レベルの財政規模のクラブがリーグ優勝するなんて、ホントに奇跡みたいだと思ってるんですよ。
だってクラブってホントに金次第ですからね。金かけないと優勝も優勝争いも無理ですから。
それでいて金をかけりゃいいってわけでもない。お金はただの最低条件。どれだけ金をかけようが、1本のシュートがバーを叩いて外に弾かれたりとか、そんな些細なことで全てがパーになったりもする。
それでも金をかけ続けられるクラブだけが優勝を目指せるわけで、そんな欧州と比べたら実は日本はある意味健全だと思うんだけど、でもACLという外の世界に出るとやっぱり金がモノを言ってしまう。
普通に考えて経営再建中のクラブがACLに出るとかないからね……。
他の国と比べたらJは特殊だと思います。

本来なら広島は戦力の低下による苦労を去年抱えるはずでした。それが1年延びただけで、サポーターの多くは実は覚悟はできてると思います。
黒字化経営、若手の成長促進、2年生監督の成長促進、戦術の再構築、乗り切らなければならない課題は山のようにあります。
ない袖は振れません。今から振り返ればペトロヴィッチ監督でJ2に落ちたのが余計でしたが、あれがなければ優勝もなかったろうし仕方ない。
袖はないと自覚して、地道にコツコツ積み上げていくしかない。

今年は我慢の年ですね、いろいろな意味で。
我慢はもしかしたらもう2~3年続くかもしれないけど、進む方向は見失わずに歩んでもらいたいものです。
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by teri-kan | 2013-04-12 15:00 | スポーツ(サッカー) | Comments(0)

本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。


by teri-kan
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