実は歌が上手かった説
2013年 09月 30日
春子が鈴鹿さんの歌を聞いて「実は音痴のふりをしていたのでは?」という疑念を抱くけど、そう思わせてしまうだけのものが確かに鈴鹿さんにはあります。
奥に何かを秘めていて、普段はマイペースすぎるけど、全てを出してるわけじゃないんだろうなあって感じが。
でも歌に関しては春子の疑念に反してやっぱり音痴だと思います。
ちゃんと歌えるのなら呪いのだんご三兄弟はないですよ。
袖が浜の皆さんを笑顔にしたのに赤ちゃんを震えあがらせるなんてありえなさ過ぎる。
普段の鈴鹿さんはやっぱり基本音痴で正しいんだと思います。
でもステージに上がったら違う。
聴衆を前にしたステージに上がれば歌の能力のスイッチが入る。驚異の集中力で正しい音をとれるようになる。
鈴鹿さんのあれはそう考えるしかないような気がします。
きっと根っからの女優なんでしょう。
ステージの上、カメラの前、そういった場所に立った時こそ真価を発揮する。
歌うことについて過去を振り返って語っていましたが、それについても上手いなあというか、自分の見せ方を知ってますよね。どこまで意識的でどこまで無意識なのか、そこのところは謎だけど、才能としてそういうものを先天的に持ってるんだろうなあと思います。
ようするに、なるべくして女優になって、活躍するべくして活躍し続けてきた人って感じかな。
まあ、プロということです。
「あまちゃん」はアマを称えてるドラマだけど、プロのすごさをきちんと描いてこそアマの魅力もはっきりするということなんでしょう。
だから鈴鹿さんの対極はアキですね。
天野アキを最も上手く演じられるのは天野アキというセリフにあった通り、ステージの上でもなくカメラの前でもなく、普段から自分のままに自分を表現できる子。
鈴鹿さんとアキ、比較をすると面白いです。
ひどい音痴でチャリティリサイタルなんて出来るのかと散々心配された鈴鹿さんは本番で見事に歌いきって、満を持して復活お座敷列車に乗り込んだ潮騒のメモリーズZは、アキ曰く「いっぺえ間違えた」。
いやあもう、プロとアマここに極まれりって感じですが、アキとユイちゃんはこれからだからね、明日またがんばってけろって笑って言ってあげたらいいんだと思います。