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ピアノソナタ 第30番 ホ長調 作品109 / ベートーヴェン

1820年に作曲されたベートーヴェンのピアノソナタ。
「ベートーヴェンの後期三大ピアノソナタ」と呼ばれている3曲のうちの一つです。

1820年というとベートーヴェンが50歳頃、完全に耳が聞こえなくなってからほぼ10年頃、死が彼を迎えに訪れる6年ほど前ということになります。
ちなみに有名な第九が初演されるのは1824年。
いわゆる晩年と呼ばれる時期に当たります。

とても綺麗な曲です。情感的で優しく、かなり軽やか。
その上時間的に短めで、かなりとっつき易い曲ではないかと思います。

やたら綺麗な第1楽章、激しい第2楽章はあっという間に終わって、このソナタのメインは第3楽章なのですが、この第3楽章が素晴らしい。
穏やか、かつ厳か。なんというか、品が良い。
変奏曲形式で、めくるめく旅につれていかれる感じです。
このつれていかれる感じがいい。
漂うにまかせて無になっていたら、ベートーヴェンが勝手に素晴らしいところに連れて行ってくれるという印象です。

素敵ですよ。
後期三大ソナタを3曲セットとして捉えるならば、その一番初めという点でもとてもふさわしいと思います。

ツィメルマンのリサイタルのおかげでかなり長くベートーヴェン後期ソナタブームが私の中で続いていて、車の中でも聴いてるくらいなんですが、肝心のツィメルマンのCDが出ていないのが残念。
いつか出してくれないものですかねえ。

ちなみに手持ちのCDはポリーニ、シフ、ケンプの3枚。
ポリーニの30番は綺麗ですね。キラキラしてる。
でもシフやケンプと比べたらメカニカルな印象。
シフは優しい。
ケンプは味がある。
ケンプのこの味は結構好きです。
by teri-kan | 2014-01-14 10:35 | 音楽 | Comments(0)
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