ピアノソナタ 第31番 変イ長調 作品110 / ベートーヴェン

1822年に発表されたベートーヴェンのピアノソナタ。
「ベートーヴェンの後期三大ピアノソナタ」と呼ばれている3曲のうちの真ん中にあたります。

大好きな曲です。
特に第3楽章。
「嘆きの歌」からフーガ、そこから最後まで、素晴らしすぎて涙があふれそうになってきます。

この曲を聴いていると体の奥から喜びがわいてくるのですよ。
あたたかな喜びが。
そしてこの喜びの正体はなんだろうと考えてみると、どうやら体に血がめぐっている喜びなのです。
自分がここに存在していることへの喜びなんですよ。

こうまで存在を肯定されたら人間として幸せです。
こんな音楽作れるなんてベートーヴェンは大丈夫だったのか?と逆に心配してしまうほど。
ここまで人間を、しかも200年近くも後の世の人間までも幸せにできるということは、考えられないほどの苦しみを味わったからとしか思えないのですね。
伝記を読むだけでも彼の音楽家としての過酷な生涯はわかるのですが、こういう絶対的に人間を肯定している曲を聴くと、その苦しみの一端に触れられるような気がします。

人類を幸福にするために神に選ばれ試練を与えられる人って本当にいるんですね……。

ちなみに手持ちのCDの中ではシフがお気に入り。オススメです。
ポリーニもドラマチックでした。
先月聴きにいったツィメルマンにも、これは是非CD録音してもらいたいものです。




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by teri-kan | 2014-01-22 10:08 | 音楽 | Comments(0)
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