バラード2番とペルルミュテール

以前、ショパンのバラードの2番について、長々と感想文を書いたことがあります。
バラード4曲の中で一番人気がないけど大好きだ!という気持ちと共に。

で、その後バラードの解説とかCDの聴き比べとか、ショパンについて詳しく書かれたサイトさんをいろいろ回ってみたのですが、おかげさまで随分勉強になりまして、例の第一主題がピアニストの演奏によってかなり聴こえ方が変わるらしいということがわかってきました。
演奏によっては単調な第一主題が更に面白くないものになってるとか。

で、ふと思ったのです。
私が初めて聴いたバラード2番は、もしかしたらピアニストがものすごい上手な人だったのではないかと。だから私はこんなにもこの2番が好きになったのではないか。
10歳頃から大人になるまで、バラード2番は父のそのレコードしか聴いたことがなかったのですが、よほどその演奏が良かったのではないかと思うに至ったのです。
で、父の古いレコード棚を漁ってみたんですね。私は一体誰のバラード2番をずっと聴いていたのか?ということで。
で、判明しました。
私が子供時代にずっと聴いていたのはヴラド・ペルルミュテのピアノ。
「ショパン・リサイタル」と銘打ったショパン名曲集でした。

このレコード、1962年度ACCディスク大賞を受賞している名盤らしいです。
そしてペルルミュテ、普通ペルルミュテールと表記されますが、名ピアニストだったそうです。
そうです、というのは、もう既に亡くなっているからなのですが、ざっとネットで調べてみても素晴らしいピアニストだったらしい。
ですが私は当時そんなこと何も知らずに聴いていたんですよね。
大人になって自分でCDを買うようになるまで演奏者の名前なんて気にしたことなかったし、そもそもペルルミュテの名前に触れることが実生活では皆無でした。

で、肝心の彼のバラード2番なのですが、実は現在音を確認することができません。
なのでどこかにこのレコードについて解説してるところはないかと探したのですが、わずかながらではありますがネット上にいくつかありました。
一応一件ご紹介。
個人様のブログなので勝手に貼るのは気がひけるのですが、気になる方がいらっしゃったらご覧になってみて下さい。
http://chsclub.exblog.jp/6465715/
クラシックの名盤をたくさん紹介されてるブログさんです。

こちらの方によると、ペルルミュテのバラード2番は大変素晴らしいらしい。
んでもって、私の記憶を手繰ってみても、「この曲の詩的感情を見事に引き出しています」という評価は正しいように思える。
だって退屈と言われている第一主題だって全然退屈じゃなかったもんね。子供ながらに「いいなあー」ってホレボレしてたもん。
ゆったりほのぼのしていたら、急転直下の嵐が来てビックリしたけど。
そうそう、クライマックス部分がカッコよすぎて、1人で悶絶してたなー。

このレコードの曲目は以下の通りです。
幻想曲 作品49、タランテラ 作品43、スケルツォ第2番 作品31、舟歌 作品60、子守歌 作品57、練習曲「革命」作品10-12、バラード第2番 作品38。

なかなかいい選曲だと思うのですが、今から考えればバラード2番が入ってるってかなり変わってるような気がします。
そもそもこのレコードに収録されていたせいで、バラードの中で最も評判が良いのは2番なんだとずっと思い込んでいましたからね。1番や4番の評価の高さばかり耳にしても、2番は知る人ぞ知る名曲なのだと信じて疑ってなかったですから。
まさか最も評価が低い上にかなり不人気だったなんて、全然思いもしなかったですよ。
なんでペルルミュテはバラードの中でも2番を収録したんだろう。
2番が好きだったのかな?

父はこの盤の他にペルルミュテのショパン前奏曲集、ワルツ集も持っていて、私のショパン好きの原点はこれらのレコードになります。
10代の頃はショパンはこれだけしか聴いてなかったから、身に沁みついてるショパンはペルルミュテのショパンと言っていいかもしれません。
あまり意識したことなかったけど、多分私のショパンの基準になってるのだろうと思います。

ペルルミュテの「ショパン・リサイタル」、CD化されてたら欲しいなと思ったのですが、残念ながら出てないようです。
バラード以外も聴き直してみたいんですけどね。
タランテラとか曲自体久しく聴いてないし、いろいろ思い出されて懐かしいです。
[PR]
by teri-kan | 2014-01-31 10:56 | 音楽 | Comments(2)
Commented by 未完蜜柑 at 2015-05-11 18:30 x
ショパンのバラードの2番は本当にすばらしい曲だと思います。
やはり良い演奏はなくて、ペルルミュテだけかもと思っています。
「ショパン・リサイタル」は曲もいいし、演奏もすばらしいですね。
幻想曲もスケルツォ第2番も私は他の演奏者は駄目で、こればっかり聞いています。

昔CD出ましたよ。
ただし、一枚ではなくて、半分にわけ、ひとつは前奏曲集 もうひとつは ワルツ集との組み合わせです。

前奏曲集がまたすばらしいですよ。

今は仕事で家を離れているため、確認できませんが、DENONだったような気がします。
調べたらAmazonに出ていますね。
すごい値段になっています。
Commented by teri-kan at 2015-05-12 14:52
未完蜜柑 様

コメントどうもありがとうございます。
ショパンのバラード2番を好きな方がいらっしゃって、なおかつペルルミュテの演奏がお好きだということで、嬉しい気持ちでいっぱいです。

CDの件、教えて下さってありがとうございます。
Amazonを見てみましたが、とても手が出る金額ではありませんでした。
でもコメントをいただいて聴きたい気持ちがまた大きくなっています。
いつか機会があって決心がつけば……。
ていうか、もう少し安くなれば……。
再販してくれれば言うことないんですけどね。

バラード2番は名演奏があまりないというより、演奏自体が少なく、ちょっとお気の毒なイメージになっていると思います。
私もとても良い曲だと思うのですが、不憫ですよね。
もっと日の目をみてもらえればなあと思います。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< バラード第1番 ト短調 作品23 「足尾から来た女」 >>