充実の「ごちそうさん」

既に終了したドラマですが、上手く出来たドラマだったなあということで、ちょっと思うことを書いてみる。








衣食住って人間が生きていく上での基本で、大阪作の朝ドラは「衣」をテーマにした「カーネーション」もそうだけど、人間の生活の基本を上手く朝にふさわしいドラマにして楽しく見せることが上手いという印象があります。
「カーネーション」も「ごちそうさん」も、和服から洋服へ、和食と洋食へ、社会の変化が無理なく生活で表現できて、それによる人間関係の変化や地域社会の変化も感じられて、そういった人物と背景の関わりがとても上手く描けていたドラマでした。

「ごちそうさん」の後半は開戦、戦況の悪化、本土攻撃と、じわりじわりと情勢が悪くなっていく様が食糧事情でこれ以上ないほど説明できていて、当時の祖母達の生活が今の私にも手にとれるほどでした。
うん、このドラマ、ほとんどうちの祖母の世代のドラマで、特に祖母の出身の大阪が舞台とあって、そういった意味でもとても興味深く観ることができました。

うちの祖母はドラマに出てくる西門の希子ちゃんよりちょっと年下なのですが、話に聞いていた生活ぶりが希子ちゃんに近くて、女学校時代の雰囲気とか、職業婦人になったところとか、「こんな感じだったのかなあ」と勝手にイメージを膨らませながら見てました。
結婚してからはめ似子のような人生ですね。
違うのは家族がバラバラにならずに疎開先にそのまま居ついたこと。
め似子は大阪市内に戻ったけど、祖父と祖母は戻りませんでしたからね。
いろいろ事情があったとは聞いていますが、ドラマで希子ちゃんが市内は荒れてるから田舎に戻れと言ってたように、小さい子供を抱えた家族にとっては田舎の方が良かったのは確かだったんだろうなあと見ていて感じました。

「ごちそうさん」はとても楽しいドラマだったけど、唯一かつお君が戦死してしまったことが辛かった。
末っ子を亡くすのは可哀そうです。
そりゃ長男でも辛いんだけど、より小さい子を失うのは辛かったでしょう。

悠太郎さん、かっちゃんのこといつ知るのでしょうね。
ドラマでは出てませんでしたよね?(ところどころ飛んでるので確信がありません)
悠太郎さんが帰ってきて、とりあえず大団円になったけど、ホントにたくさんのものを失った戦争だよなあと思います。

とにかく、祖母が生きてたらなあと思うことが多いドラマでした。
おむすびが三角だといけないとか、大阪の風習には「へえ~」って感じだったし、西門家の生活についてはあれこれ聞いてみたかったですね。

食はやっぱり生きる基本です。
大量の鯛を無駄にできなくて走り回ったり、戦時中にこっそり食糧ためこんだり、子供を失った喪失感の中で野菜を無心で育てたり、行動の一つ一つに共感できました。
とはいえ、あんなにマメに丁寧にとは、なかなかできませんけどねー。
前半の終わり頃に出てきたお節料理、あんなの絶対無理だ(笑)。




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by teri-kan | 2014-04-11 10:54 | 朝ドラ | Comments(0)
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