石山本願寺の戦いと安芸門徒

大河ドラマ「軍師官兵衛」が今とても面白いところにきています。
調略謀略裏切り、The戦国!
相変わらず視聴率は振るわないそうですが、好みの差はあれど今の「官兵衛」で視聴率が取れないのなら、もう大河ドラマという枠自体が高視聴率を望めないものになっているんじゃないかな。歴史ドラマ自体がもう不人気なのではないか。
残念ではありますが、そうであるならそういうもんだと割り切って、NHKは歴史好きを完全にターゲットにした大河ドラマ作りに精を出せばいいのではないかと思います。
「篤姫」の幻影を追って変に甘ったるいものを作るよりそっちの方がいいんじゃないかな。



そんな今年の大河ですが、「軍師官兵衛」は舞台が毛利と織田の間に位置する播磨ということで、いつもの戦国モノより織田対毛利の争いが詳しく描かれています。
織田対毛利といえば、ドラマでもずっと出ている石山本願寺の戦い。
で、石山本願寺と門徒と毛利といえば安芸門徒。
ドラマを見ながら、「これで信長に負けた門徒の人達が安芸に逃れてきて、広島県はいよいよ浄土真宗だらけになるのだな」と、ちょっと感慨深くなっています。
広島県、本当に浄土真宗の寺が多いですからね。

安芸門徒といえば一般的に有名なのはお盆の盆燈籠でしょう。
広島県西部のお盆時期のお墓はカラフルな燈籠で埋め尽くされます。
盆燈籠はスーパーやコンビニ、生花店などで売られますが、私が子供の頃は手作りも普通にされていました。実際私も母の実家で燈籠作りを手伝ったことがあるし。竹は親戚のおじさんが用意して、私達は紙を貼り付けるといった感じで、親戚分のもまとめて作りました。

安芸門徒といっても自分にはそれくらいの関わりしかないのですが、祖母は熱心に信仰していて、身内の命日や親鸞や蓮如の命日など、重要な日には必ず精進していたそうです。さすがに祖父や育ち盛りの子供(母や伯母)のメニューは普通で、自分だけ肉魚抜きだったらしいけど。
そういうわけで安芸門徒と言われたら私は祖母を思い出すのですが、「軍師官兵衛」を見ていると、でも負けた側なんだよなあと思っちゃったりするのですよねえ。

というのも、その祖母の生まれ育った町というのが源平時代に平氏に与してたところで、なんていうかなあ、安芸の国って源氏に負け、織田、徳川に負けといったように、日本史の天下分け目の戦いではいつも負け側なんですよね。
勝ち側についたことがないし、何より日本史の表舞台に一度として立ったことがない。
広島人がいまいち中央から心が離れてて、どことなく冷めてて現実的だと言われている理由はその辺にあるのかもしれないと思うくらい、まあ安芸の国はいろいろと「勝ってない」。

とはいえ、安芸自体に大きな戦がなかったのは幸運でした。毛利が徳川に負けたといっても場所は遠い関ヶ原だし。
戦場にならなかったという点ではありがたかったと思います。今の「軍師官兵衛」の播磨なんて見るからに大変そうだし、織田軍に攻められた備中辺りまではホントに生きるか死ぬかに神経擦り減らせてたんだなって感じだし。
広島は幕末もこれといって何もありませんでしたからね。京都と長州の通り道でしたが、ホントにただの通り道っぽかったみたいだし。

うん、広島って台風も大地震も津波もなくて、だから広島人は能天気なんだと思ってたけど、天災だけでなく戦災もほとんどなかったというのも大きかったかもしれませんね。
明治以降の広島出身の海外移民が明るくて前向きで現実的だったという話はそこら辺を考えると納得できそうです。
いつも負けた側だったけど自分達の血を流したわけではないということ。
石山本願寺まで戦いにいった人達には死んだ方もいますが、家で待つ女や子供は安全でしたからね。
普通の農民や商人は大名がどうなろうが自分達の地域が戦火にまきこまれなければOKだし、毛利がどうこう言いながらも、なんだかんだで安芸は平和だったんだなあと、今年の大河を見ていて感じています。

ドラマでは播磨はこれから更に大変だし、女と子供という点では荒木村重の一族は悲惨に尽きます。
つーか村重、戦国時代の人物としては興味深すぎる人ですよねえ。
今回の大河の村重は演技もいいし、これで視聴率が上がらないなんてもったいない気がしてくるくらいです。

とまあ、そんなわけで大河ドラマ「軍師官兵衛」。
サッカーのワールドカップが始まるとますます視聴率的に苦しくなりそうですが、今の調子でThe戦国を貫いてほしいと思います。
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by teri-kan | 2014-05-12 14:46 | 大河ドラマ | Comments(0)
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