「VSルパン」1巻
2014年 10月 01日
少女漫画風イケメンルパンが大活躍します。
発売されたのは今年の4月で、読もうかどうか保留にしていたのですが、第2巻分として現在「カリオストロ伯爵夫人」を描いているらしく、それなら是非読んでみたいとなり買ってみました。
いやあ、ルパンマジイケメン。
女の子が好きそうな優男風イケメン。
背がスラッと高い今風イケメン。
私が二十代の頃思い描いていたルパンが、そのまま紙面にいました。
原作をよくよく読み込んでみると、実はルパンはこんなに飛びぬけて背が高いわけじゃないんですよね。
中肉中背で、当たり前だけど背の低い人にも変装できるように、どうとでもなりそうな背格好をしている。
筋肉はモリモリ。
男が自分で見惚れる自分の体だから、日本女子が好むような細身では決してない。
少女の頃は私もこういうルパンを想像していましたもんねえ。
だからこの容姿でOKなのです。
私の思う「性格の悪いルパン」からすると、さいとうちほのルパンは優しさが勝ってる印象です。
アンジェリックに対してのあれは、以前原作の感想でも書きましたけど、女に対して最低の所業でクソ男全開なのですが、漫画で読むと結構そうでもないんですよね。
アンジェリックの優しさメインで描かれているので、アンジェリック視点のルパンになってるんだな。女に夢を与えるすごくいい男に(苦笑)。
ドルー・スーピーズ夫人にももっと厳しく言ってもよかったと思いますしね。
でもクラリスがあの場にいるから、さすがにあれ以上ヒドイ人にはなれないか。
クラリスとの出会いが描かれてるのは良かったです。
この辺は恋愛漫画の手練れならでは。
でもルパンはこの後この清純なお嬢さんに対しても人でなしなんだよ……。
「カリオストロ伯爵夫人」のルパンもやっぱり女の敵なんですよねえ。
このイケメンルパンがカリオストロに骨抜きにされるのが見れるのかどうか、非常に楽しみです。
熟女に溺れるイケメンルパン。
楽しみすぎる。
クラリスは本当に可哀想だけど、どうか頑張っておくれ。
原作を読む限り(以前も書いたけど)クラリスは聖女の役割を押し付けられているんで、「VSルパン」では生身のクラリスが表現されることを期待します。
クラリスはルパンに盛大な恨み言を言っていいと思うんだ。
張り手の一つや二つかましても全然いいよ。
一つ気がかりなのは、漫画のルパンが結構年上に見えるところかな。
二十代半ばくらいの、そこそこやり手の青年に見えてしまってる。
「カリオストロ伯爵夫人」のルパンは二十歳で、いかにルパンと言えど勢いだけが取り柄の、まだまだ青二才なんですが、その辺の若々しさが出るのかどうか、ちょっと気になる。
二十歳の若者が二つ年下の18歳の女の子を好きになって熟女にも陥落するのと、二十代半ばの男が熟女と十代の少女の間でフラフラするのとじゃ、ちょっと話は違ってきますからね。
その辺がどうなってるのか。
それも含めて楽しみにしてます。
1巻を読む限り結構期待できそうなので、単行本が出るのが待ち遠しい。