年代別代表の話とアギーレジャパンの話
2014年 10月 22日
PK戦までもつれこみ、5人目のキッカー南野が失敗したところでジエンド。
最後の最後まで南野南野だったU-19日本代表でした。
南野が失敗したなら諦めがつくので、PK負け自体はまあいいのですが、それにしても勝負弱さはどうにかならないものか!って感じですね。
今に始まったわけじゃないけど、球回しは上手くても勝負弱い。
ようするに、ただ単に弱いってことなんですね、下手ではないけど。
どうしてこんなに弱いのかなあ。
今年は年代別がことごとくアジアの壁にぶつかって、世界を全く経験しないままの選手がますます増えることになりました。
中田や俊輔世代がなぜ強かったかという話をする際、必ず十代での世界大会の経験の豊富さが指摘されるんだけど、ああいうのはもう望めないんでしょうねえ。
欧州の強豪クラブのユースなんかで経験を積んでる子はいるとしても、折々の大会で同年代で集まって世界で戦うという経験が全くできないというのは、やっぱり如何なものかって思いますね。
まあそれでも今はまだ嵐の前の静けさ。
ユース年代の子が世界に行けなくても、嘆くのはサッカーファンだけです。
U-23がオリンピックに行けなかったらそれこそ大変。
国をあげての大騒ぎになるし、多分その時こそ日本サッカーの育成の重要性が一般レベルで話し合われるんじゃないでしょうか。
そうなってからじゃ遅いんだけど、このままじゃオリンピックへ行けなくなる日もそう遠くないうちに来るかもしれません。
特に20年の東京大会は予選なしだし、いろいろなことが見過ごされたまま2024年を迎えることになる可能性、案外高いのではないかと思います。
一応その前にリオの予選があるけど。
せめてこれは頑張ってもらいたい……。
話は変わって、フル代表のアギーレジャパン。
先日のブラジル戦の反響が大きくて、いろんな人のいろんな意見を読むことができました。
楽しかったですね。
賛否両論出て、これだけでもアギーレを呼んだ成果はあったんじゃないかと感じるくらいでした。
少なくとも停滞していた空気は弾け飛んだかな。
案外日本に必要なのはこういった類の刺激だったのではないかと思うので、なんだかんだで今のところは興味深く見ています。
おかげでアジアカップの大会の入り方は、前回のようなことにはならないでしょう。
若手が全くのお気楽気分で、長谷部に喝を入れられなきゃああいう場でさえ代表の責任感を持てなかったとか、今から思えば言語道断のていたらくを見せてましたからね、あの時の若手は。
お客さん気分とまでは言いませんが、今回の合宿でも朝食に遅刻した選手はいたそうだし、そういった若手や新参者の緩さを締め上げたという意味でも、ブラジル戦のあのスタメンは良かったのではないかと思います。
ホントはもっともっと下の世代から上がってこないといけないくらいだと思うんですけどね。
27歳前後の選手が今回は結構試合に出てたけど、そういった一番いい年代の選手達がほとんど代表初試合だったというのが、「今まで何してたのよ」って感じなんですよねえ。
ザックにも仕方ない面があったと思いますが、固定化の弊害はやっぱりありますね。
代表の強さを継続させていくというのは難しい仕事なんだなあと痛感してます。