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ピアノ協奏曲 第6番 ヘ長調 BWV1057 / バッハ

最近バッハのピアノ協奏曲ばかり聴いてます。
なんなんでしょうか、この魅力。
ピアノ協奏曲というバッハのメジャー作品から外れたところなので(チェンバロですらない)、これでバッハにハマってると言うのもどうかなって感じですが、いろいろな作曲家のピアノ協奏曲を並べて聴いてると個性がわかりやすくて、これはこれで面白いのですよね。
その中でもバッハは根本的なところを掴んで放さないようなところがあって、聴けば聴く程その世界にズブズブとハマってしまう。
なんなんですかねえ。
バッハは何が人の心に訴えかけるのかな。

で、ピアノ協奏曲第6番です。
世間的にはマイナーな曲ですが、いきなり馴染みのあるメロディが流れてきます。
第一楽章はブランデンブルク協奏曲第4番ト長調を原曲にしていて、リコーダーはほぼそのまま、いかにも森の朝といった、爽やかで清々しい音がのっけから響きます。
小鳥の鳴き声、薄い朝もや、徐々に輝きを増す穏やかな陽の光、梢の濃い緑と薄い緑。
うーん、いい朝だ。深呼吸したくなる。
いい空気を生成してる曲ですねえ。

でも個人的に好きなのは第三楽章で、多分音楽的にはあまり評価が高くないと思うのだけど、好みからいけばかなりストライクな曲で、こういうのがあるだけでバッハがより好きになったりします。
いいですね、この第三楽章。
心が浮き上がるような、軽快な明るさに満ちてます。
好きなメロディが次々湧き出てくる幸福。
フーガって素敵。

カツァリスのCDを聴いているのですが、このピアノがとてもモダンに聴こえるのはカツァリスのせいなのか、それともこの曲そのものがそうなのか、ちょっとよくわかりません。
元はチェンバロだからそもそもカツァリスのようにはならないでしょうが、でも彼のピアノがこの曲を豊かにしてるというのは言えていて、まるで上品なジャズを聴いてるような気分になります。

ホントにモダンなピアノです。
こんな風に弾けたら楽しすぎて幸せだろうなあ、自分でも弾いてみたいなあと思ってしまうくらい。
超絶技巧で有名な方ですから、こんな風にというのは全く以て無理な話なのですが、でもそのくらい楽しそう。
管弦楽の皆さんもきっと楽しいはず。
それほどイキイキとして聞こえます。

バッハって荘厳て厳格で崇高で、美は美でも宗教画のようなキッチリとした美しさ、という固まったイメージから解放されますね。
あ、なんだ、自由だったんだー、というか。
でもやっぱり荘厳は荘厳。
懐が深いです。
そしてまたズブズブとバッハにハマっていく……。

惜しむらくはこのお気に入りのピアノ協奏曲第6番が世間で全く評価されてないこと。
ネットで検索しても批評も解説も全然出てこない。
おそらく評価する価値すらないという位置にあるらしく、完全に捨て置かれている。
悲しい……。

こういう曲って時々あるけど、寂しいもんですね。
そりゃ一人でも楽しんでりゃいいんだけど、やっぱり寂しいです。
明るくて洒落てて良い曲だと思うんですけどね。

ちなみにこんな曲。

10:17あたりから第三楽章です。
全然名曲じゃないかもしれないけど、好きですねえ。
by teri-kan | 2015-12-16 13:46 | 音楽 | Comments(0)
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