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環境と才能と器のバランス

昨日久しぶりにお昼のワイドショーをだらだらと見てたら、どこもかしこも清原の覚醒剤の話ばかりで、「世間は大騒ぎなんだなー」と驚くと同時に感心しました。
有名人と覚醒剤の組み合わせが話題になるのは常のことですが、今回は今までとちょっと違う印象で、田代まさしやのりぴーやASKAの時と違って、なんて言うかなあ、清原って好かれてたんですねえ、多くの人から。
「バカだからバカなことをした」と突き放さず、残念がってる印象の方が強い。
それは彼の人間性のせいなのか才能のせいなのかよくわからないけど、少なくとも才能に惚れ込んでた人の数の多さは、今回の騒ぎで今更ながら理解しました。

高校球児に熱狂してスター扱いする感覚が昔からよくわからないので、認識に世間とのズレがあるのは承知してるんですが、若い頃からの過度なスター扱いがよくなかったのでは?という意見もあるようだし、そういったものも含めた周囲の反省も必要な話ではないのかなと思ったりします。
KKコンビの桑田は高校生の頃から可愛げに欠けた考え方をしていたけど、それくらいでないと自分を保てない環境だったのだろうと思うし、才能がありすぎるというのはホント大変ですね。

同じく才能に恵まれた松井やイチローの場合、どちらもお父さんが出しゃばりなくらい表に出て、息子のマネージメントもしてたりするけど、それくらい家族がガードしなければ普通のスター選手は自分を律するのが難しいのかもしれません。
サッカーの世界でもブラジルやアルゼンチンのスター選手は家族ぐるみで動いてるし、父親が代理人という例も多いのですが、稼いだ大金にたかる奴らは無数にいるし、それらから金だけでなく自分の尊厳も守るためには、最も信頼できる人間同士でフォローし合うことが必要なのでしょう。

環境のせいにするだけじゃなく、清原個人に対する腹立たしさは当然あるんですけどね。
大きな才能を受け止められる器じゃなかったんだなと、そこは結構冷たく見ています。
肉体が才能についていけなくて怪我ばかりだったロナウドのような例ならともかく、才能と肉体が揃っていて転落するスポーツ選手なんて同情の余地もないですよ。
他の選手にしてみれば、それこそ腹立たしさの方が強いでしょう。
才能はあってもプロ選手には向かなかった。
結局そういう人だったのかなと思います。

これ、清原が巨人に移籍してからという話になってるみたいだし、本当にそうであるなら去年の野球賭博といい、巨人のイメージがますます悪くなりますね。
申し訳ないけど自分が巨人に入団した選手の親だったら不安とか後悔どころの話じゃないわ。
大卒ならまだしも、高卒の息子を預けたいような環境じゃ全然ないもん。
息子を信じるとか信じないとか、そういうレベルの話でもないし、真っ黒すぎるでしょ、巨人。

覚醒剤を含めた薬物の事件は芸能界とか野球界だけに留まらない話だけど、とりあえずまずは巨人が自分自身を一回お掃除してみたらどうだろう。
表に出てるのは氷山の一角という可能性は大いにあるから、この際出来る限りスッキリサッパリしてもらいたいものです。
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by teri-kan | 2016-02-12 11:51 | スポーツ | Comments(0)

本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。


by teri-kan
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