「なんという、小説のような出来事!」

のぶちゃん面白い。

先週の「あさが来た」の話になるけど、文学少女ののぶちゃんが千代と東柳さんの再会を「小説のような!」と表現してたのが印象的で、あさが新次郎さんからの文(ふみ)を見て「光源氏のような字書かはる~」とウットリしてたのを、ちょっと思い出してしまいました。

あさの時代の理想の男性は900年前の古典の物語の主人公で、千代の場合は現代に執筆されてる小説のようなシチュエーション。
時代の違いを痛感しますね。
学校行ってるし、本読みまくってるし、明治はイキイキしてます、女の子が。
可能性においては江戸時代とは雲泥の差です。

完全に江戸時代の女性であるよのさん、幕末・維新という変革期のあさ、新しい明治の千代と、加野屋の女三代はそれぞれの時代を体現してるかのような人達でした。
その時代時代に適応した女性で、でも千代は勉強バリバリやってるって子じゃなくて、その辺はやはり向き不向きがあるんですよね。
その子にあった生き方がその時代の中でどういう風に実現できるか、そこが肝心で、別に新しい時代が来たからって最先端の生き方をしなきゃいけないわけじゃないし、男だって商家に生まれたからって皆が皆商売人に向いてるわけじゃないし、その辺の登場人物の生き方のしなやかさが、それぞれの夫婦の組み合わせも含めて面白いドラマでした。








撮影が終了して、放映自体もあと3週間になって、巷では「あさが来た」がここまでヒットした理由についての解析がいくつか出ていますが、個人的には「なんともしなやかなドラマだったなあ」と、それが一番好意的に思えるところでありました。
前述したように個人の生き方しかり、お家の在り方しかり、日本史上一二を争う激動の時代が舞台でしたが、社会の変革に身を寄せつつ、行くところは強引に行き、引くべきところは引き、なんとか上手いこと波に乗ろうと頑張ってる姿が好ましかったです。

これはさすが大阪の商家と言うべきか、理想や理念が先に立つお武家さんの物語とは違いましたね。
目の前にやってきた波に乗る、その乗り方の物語、って感じかな。
はつに与えられた波は過酷でしたけど、でもここもなんとか乗り切りましたからね。

「女性セブン」が、「あさが来た」で「共感できない、理解できないキャラクターは誰?」という無粋なアンケートをとってて、一位から菊、千代、うめになったのですが、あさに関しても50代の働く女性の30%以上が「共感できない」だったそうです。
なかなか厳しいですが、年代問わず女性に一番広く共感できるキャラとなると、多分はつなんでしょうね。

うめが共感できない第3位ってのに結構驚いて、我を通して恋を成就させなきゃ共感してもらえないなんて、ちょっと気の毒~って思いました。
うめのエピソードはこのドラマの中でいい味出してたんだけどな。

雁助さんとうめの最後の場面の雁助さんの言動が、もういかにも「男あるある」みたいな言動で(笑)、ちょっとゆるい女だったらズルズルいってしまいそうな感じの、ホント「男あるある」としか言いようがない雁助さんだったんですが、そこをキッチリさよなら出来たうめは立派だなと、テレビの前で切なくなりながらも頷いていました。
ここは「まるで小説のような!」ではなく、妙にリアルなお別れ場面。
二人の恋は「あさが来た」の中で唯一成就しない恋でしたね。

って、書いていて思い出した。
五代様のあさへの恋心も成就してなかった、そういえば。
ここも奉公人同士の繋がりが大きかったうめ達と同様、事業における同志、未来のビジョンが同じ者同士、という繋がりが、むしろ恋以上に大きかった関係でしたね。

「あさが来た」の恋愛や結婚は、仕事や生き方とあまりに密接なんですよね。
仕事か結婚か?みたいな形の選択が入る余地がないほど、結婚は仕事であり、仕事は生き方であり、生き方には恋愛もあり、結婚も恋愛であり、みたいな。
かといって堅苦しくなく、息苦しくなく、一生懸命生きてるけど、皆どこかしなやか。

ドラマ全体の雰囲気をそうさせたのは、おそらく既成概念的な枠やら垣根やらを壊した上に、それで善しと愛嬌で納得させた新次郎さんのおかげだと思うんだけど、そういう意味であさという女性に対して新次郎さんという夫を置いたというのは、ホント素晴らしかったというか、新次郎さんには心の底からブラボーと言いたいです。
働かないダンナ、調整能力だけで(笑)生きてきたダンナだけど、それがホントに大事だったなー。

今井のお父さんは商才があるし、時代を読む力もあったのに、選んだ婿が二人とも商売に向かない人だったという、そこだけが計算違いの人生でした。
婿のどちらも商売に能力的に向いてないという以前に性格的に向いてなくて、あさもはつも「まさかこんな結婚生活になるとは」でしたもんねえ。
ホント、先がどうなるかなんて誰にもわからないものです。
でも「あさが来た」の登場人物は皆乗り切った!
ホント、いいドラマだったなあ。

終わったら寂しくなりますね。
あさと新次郎さん夫婦はホント好きだったので、終わってしまうのは寂しい。
上品な関西弁が聞けなくなるのは寂しい。
あとたったの3週間ですよ。
半年って早いわー。




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by teri-kan | 2016-03-14 23:59 | 朝ドラ | Comments(0)
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