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愛とは決して後悔しないことの「マスケティアーズ」

「愛と憎しみの炎」感想第三弾!
真打といっていいでしょう、王妃とアラミス。
やーっとこの二人、いろいろ語ってくれました。
いやあ、これまで長かった!
これで妄想も終わりかと思うとなんか寂しい。







思えば9話でデキちゃってからここまで、いや、2話でアラミスが王妃を助けたところからここまで、この二人ってばアイコンタクトはしょっちゅうやってるけど、とにかく会話らしい会話がなくて、あーでもないこーでもないと二人の感情をアレコレ想像しては、勝手に身悶えする日々でした。

でも今回であらかた判明。
そうか、そうだったのかと、思う事いろいろです。
で、いろいろ思う事の中に、やっぱりこの疑問が。
予言者エミリーの回の感想でも書いたけど、「約束したろ」は一体いつどこでどういう風にしたのだ? 教えてくれアラミス!

結局男と女としての会話はエミリーの回のあれだけで、今となってはあれだけが超異質という、ちょっととらえどころのない印象になってしまいました。
どうしても立ちはだかるんだなあ、王妃と銃士という立場が。
だからこそ垣根を越えた「あなた王妃と話してるのよ?」「わかってる、約束したろ」のセリフは鼻血ものだったわけですが、やはりこの二人はそう簡単にはいかないか。
バレてしまった時点で終わり。
これまでだって全然会わずに想い合うだけだったけど、これからはそれすら無理でしょう。
どこかでぽろっとボロが出たら王太子を含めた三人の破滅がやってきます。
これからは想うことすら許されなくなる。

ポルトスの言ってることが正論なんだよねえ。
でも感情的にアラミスには受け入れがたいだろうな。
「あんな人初めて」かあ。
そうか、うん、そうなのか。
「俺を求めてた」
あ、鼻血が(笑)。

でももうそういった段階じゃなくなったからね。
王妃が取る道はフランスと王太子を守りきる道で、そのためならアラミスを遠ざけることもやらなきゃいけない道。
求められる限りアラミスは王妃に応えようとして、これまではそれで上手くいってたけど、求められなくなったらどうするのかな。
なんか、ちょっと、イヤな展開になりそうだな。
このままでは種だけ与えて種だけもらった関係に終わってしまう(涙)。
身も蓋もない書き方してますが、そんな終わり方をしてしまうのは忍びなさすぎて、どうやったら二人にとってあの夜をこの先も意味あるものにできるのか、頭から煙が出そうなほど考えています。

いや、わかってはいるんですよ。
だからポルトスの言ったことが正論なんです。
王太子は王の息子でアラミスの息子じゃない。
これを徹底的に受け入れるしかないんです。

でもなあ……。
「マスケティアーズに主張する」の感想でも書いたけど、シーズン2のテーマの一つはアラミスが王太子の父親としてどう生きるのか答えを見つけることだと予測はしていたけど、父親として生きることを捨てるという答えは考えてなかったなあ。
うー、ちょっと辛い。
アラミス可哀相。
そりゃ不義密通してる方が悪いんだけどさ。
でもしょうがないじゃないかー。

修道院での二人きりの会話は、恋愛関係の終わりの準備の会話で、個人的に見たかった男と女で対面する二人は幻に終わってしまいました。
ああー、もう、激しくアラミスのフェロモン不足。
でもやっぱりいい男なんだよね。
アップで映る顔がいちいち男前なんだ。
静かに王妃を想ってることがわかる。
王妃の「後悔しない」に黙って答えてたけど、アラミスはあれが精一杯で、でも二人はこれで十分なんだろう。

とまあ、ある意味いい感じに終息しつつあったのに、なぜか教育係のことがサイテーな形で王妃にバレるという展開に。
うっかりアラミスを見ちゃう王妃、目が泳ぐアラミス(苦笑)。
茫然自失になった王妃がなんとか口にできたセリフが「息子に会わせて」。
ここはちょっとうるっときちゃったな……。

王太子がいるから王妃は立っていられるし、戦っていられるし、不実かもしれない男を信じようとすることもできる。
王太子は王妃の命で、その命を与えたのは何を言おうとアラミス。
うーん、やっぱりアラミスがんばれ。
王妃は強い。
強い王妃を愛してるのは見ててよくわかったから、本気でがんばれ。

ただ、がんばった後はどうだろう。
全て失う形になってしまいそうで怖い。
アラミスは本当に心配だ。



まあそれはそれとして、「愛と憎しみの炎」でなごめたパートって実はアラミスパートばかりで、特に隊長とポルトスとダルタニアンに事情を打ち明けるシーンは最高でしたね。
たいちょー、アトスにだってどうにもできないってばーとか、そこでアラミスを抱きしめるポルトスマジいいヤツとか、コンスタンスにイケイケドンドンのダルタニアンに呆れられるとかどうよとか、面白いことばかりでした。

今更なことを言うけど、このドラマって四銃士+隊長を愛でて楽しむドラマなんですねえ。
なんだかこの場面でしみじみ思い知らされた。
これまでさんざん愛でまくっておきながらホント今更なんだけど、この場面は本当に良かった。

修道院で王妃をまじえて会議をする時も、アラミスが王妃から一番遠い末席なのがおかしかった。
ダルタニアンとアラミスの位置逆だろーっと思ったけど、しょうがないですね。
隊長は本当にほのぼのなごめるいい人で、偽手紙書いたシスターに「キスしていいか」が最高でした。
あまりの出来の良さに喜びに震えてるのがわかって、ホントいいセリフだった。

今回良いセリフが多いんですよね。
良い会話が多くて、良いセリフが多かった。
やっぱりまとめに入ってるってことかな。
あと一回ですしね、盛りだくさんにもなろうというものです。

あ、良いセリフというのとは違うけど、王がロシュフォールを見て「海賊みたい」って笑ってるのにはなごんだ。
ロシュフォールの血管が切れそうになってるのが面白かったし、王は弱っても王だった。
ホント無能で今の騒動の元凶の一人だけど、これだけ人の運命が変わっている中で全然変わってないお気楽さに、妙にどこかホッとした。
罪に値するほどの無能さなんだけどね、来週どう落とし前つけるのか、楽しみです。



書き残したことがあるかもしれないけど、今のとここんな感じ。
あと一回なのが悲しいけど、その分とことん楽しみました。
もう貪欲に楽しむ。
骨までしゃぶり尽くしてやる(笑)。
ホント、あと一回なのが惜しいなあ。


(追記)
やっぱり感想の続きアリ。




Commented at 2016-09-07 10:48 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 221B at 2016-09-07 14:37 x
ひゃー、面白かったですねーー、「ココがピーク!」でしたね。
BBC、おさすが。いいスタッフ+キャストで文句なし、teri-kanさんの「レビューも長くて深くて細かくて楽しい!うれしい!」です!

やはり「アラミスの秘密をみんなに暴露」現場が秀逸でした。
アトス以外、全員が「唖然→呆然→憤怒→諦め→…愛」みたいな展開を辿ってるのがよくわかって。アトスの云い方も面白かったんですよ。「…まだ先が」(笑。わたしは吹き替えが苦手で「原語+字幕」派なのですが、隊長が「なんで止めなかった」と怒ったのへ(←なぜアトスが叱られるの?)「手遅れだった」と訳されてたところ、「やっちゃったものはしようがない(what's done is done)」て云ってて爆笑でした。隊長、萎え~。どうすんだ、これ~~???

ポルトスが本当にいい奴で、「おっまっえっわ~~っっ…もう…っっ…バカだな、お前はっ!王妃なんて立場のひとに本気になりやがって!うよよよ~」て、感情の流れが手に取るようでした。
ダルに額を押さえて頭を振って「…それ、その前に考えなかったの」て訊かれたアラミス、どうでしょう。
「お前にだけはいわれたかないわ」って思うけど(そういう顔はしてた)、…王妃だもんなあ…その辺の人妻とわけが違うもんなあ。

でも愛してんだな。この暑苦しい義兄弟愛。つか、こんなのもう「銃士隊ごと反逆罪」て断罪もされ得るから、本当に他人事じゃないんだけど。…隊長は本当に暴れたかったと思います、帽子を飛ばした程度でよく我慢した。お父さんは大変。胃にも穴が開いちゃうよ(肺には本当に開けた)。
(続きます↓)
Commented by 221B at 2016-09-07 14:39 x
王妃は「アラミスと教育係のことを知らなかった」というより、「アラミスが王太子に近づくために教育係を使ってた」のがはっきりわかった、てことなのかなー?と思いました。
アラミスはプレイボーイで罪悪感がないんで「好きならいいんじゃないの、別に。俺だって嫌いじゃないし。君たちは花、僕は蝶。ひらひら」。…王妃としては立場上「アラミスの恋の鞘当て」にいちいち目くじら立てるつもりもなし。アラミスって身分のない光源氏みたい。王妃はある意味藤壺女御、王朝絵巻の王道ですね。
王妃は「選べない選択」のときに「教育係がアラミスを好き」なのははっきりわかってたと思います。けど、なにせ「じぶんたちのことを知られてはいけない」という秘密の方が重いので、重視してなかったのをいきなり目先に突きつけられて「目がテン」みたいな。「王太子に近づきたさにそんなことまで?」ていうのもアリかな…。

いったらなんだけど、王妃もアラミスも「マルグリットをひとりの女性としては見てなかった」という…あくまでも「王太子の教育係」として大事って、そりゃマルグもムカつくよね…という気が。

ロシュフォールは教育係には直接接してますから気がつかないわけないと思います、宮廷スズメに間諜もいようし。マルグってウブだし、噂のアラミスと恋仲になった(て「単に寝たことがあるだけ」だけど←アラミスはこれを「恋仲」とはたぶん呼ばない)ことはちょっと自慢だったと思う。日頃からそういうネタ集めには熱心なロシュのこと、邪魔な銃士の醜聞だし、王妃とのことがわかってからは「こいつは使える」ど真ん中ストライク。ミレディも「見ればわかる」タイプでしょう、女スパイの本領で。なんか恋愛感情て物理的なフローがありますもん。
コンスはミーさまみたいなあざといタイプじゃないので、「宮廷の人間関係を観察して把握する」ような質じゃないから気づかなかったかなー…。。。「だから」ダルは王妃の付き人に推したんだろうし、「ふた心なく王妃に仕える」けど「うまく情報を引き出す」とか「それによって王妃を守る」ような芸当まではできなかろうと。若いし「健康野菜」ですしね。笑。
(もいっぺん続きます↓)
Commented by 221B at 2016-09-07 14:42 x
来ましたねー、ミーさまとアトス!(大喜
美味しい展開でした…「闘うゲイ・カップル(疑似)」はこうでなければ。そしてそれは「悲恋」に終わるのです、「闘う」以上他に道はなし。

残念なカトリーヌの「まだ欲望を感じるの?」、おっしゃる通り、この人は本当に「じぶんが女として選ばれなかったこと」をとても怨んでるんですね。…この人はこの人でアトスをずっと好きだったのにねえ。幼馴染で小さいころからずっと「将来はアトスのお嫁さん」。そうなると疑いもなく信じてたとこへ…「はら~~???」みたいな。

ミーちゃんはたしかに「欲望を惹起する」魔性の女タイプで、それは「彼女が生きる術のひとつ」であるゆえ「その術に長けていた」のであって、「坊ちゃんアトスがうまくそれに捕まっちゃった」のは最初はその通りでしょう。
ただ、予想外に「ふたりとも本気になった」。坊ちゃんアトスの「まっすぐな純愛」をミーさまは恋うたんでしょう、そんなの初めてだったから。「生まれ変わってアトスのために生きよう」と思ってたと思います。

アトスには「正道を外れることを許せない」貞操帯みたいな正義感があって、ミーさまはそれを揺さぶるんですよね、アレ。ファム・ファタールとはそういうものですが、アトスはそこに踏み込めない。そういう意味ではカトリーヌがむごい嘘でアトス弟を焚きつけたり弟がミーを襲おうとしたのも、ミーさまの「欲望を増幅するちから」みたいなもののせい――生命力とか生命欲とかそういうものですよね、それに刺激される。
直撃を受けたアトスはそこから離れられない。いまだにミーを欲しくてたまらない。誰も(王も)ミーに触るな、あれは俺のものだ、殺すのも俺が殺すんだ、ちくしょー、なんで殺せないんだ俺。殺さないのを選んだくせに忘れられもしない俺。自己嫌悪と罪悪感で墜落中で深酒中。我慢できずに隠し部屋でちゅー。←笑
(ああ、もういちど続く)
Commented by 221B at 2016-09-07 14:45 x
…よく似てるんですよね、あの二人。「じぶんを捨てられない」とこが。
ちゅー(←「キス」て軽さじゃなかったので敢えて)でそれがきっと「わかってしまった」でアロウ、お互いに。
同感です、次週、ふたりの別れ。…たぶん。笑。

ちゅーだけじゃなくその先までアトスが貞操帯を捨ててたら、成就の目もあったのかな。
おっしゃる通り、「理屈じゃない」って。「アナタにめろめろなんです」って認めてしまえば道は変わる。
…くー、このじれじれするとこがイイんですよね(笑。


一方「めろめろ」の先まで来てしまったアラミスと王妃は、アラミスが「オトナになる」決意をしたようです。
そうそう、秘密は墓場まで持っていきなさいよ!どんな証拠が出されても「記憶にございません」で通すのよ!!処刑されてもそう云って死ぬのよ(いや死なないけど)、それしか王妃と息子を守る方法はないのだから。

メルヴィル医師、RIP。しかしあの理不尽さと「粛清」という名の狂気と野蛮、中世はあれがコワイです。もう「始まると止められない」…て、現代でもそうか。

長男アトス。次男アラミス。三男ポルトス。末っ子ダルタニアン。(父はトレヴィル)
…ああ。まだしばらくしゃぶってましょうね、この骨。まだいっぱい肉ついてるし。くちゅくちゅ。←笑

感想のつづき、まだまだ楽しみにしています♥
いつも長くてすみません、失礼しました。
Commented by teri-kan at 2016-09-07 16:01
10:48様、こんにちは。
いつもありがとうございます。

はい、「ある愛の詩」ですね。
後悔しない限りあの夜は本人にとっては意味あるものですが、見てるこっちがそれだけじゃ悲しいという、なんか我が儘なファンになっています(笑)。
「普通の女性なら先があるけどそうじゃない」というセリフは辛かったですね。
なんとかしてアラミスを幸せにしてやれないものだろうかと、やっぱりアレコレ考えてしまいます。

お体大事にして下さいね。
アラミスへの恋がいい作用を及ぼしてくれることを祈ってます!
Commented by teri-kan at 2016-09-07 17:03
221B様、こんにちは。
コメントありがとうございます。

>「銃士隊ごと反逆罪」

絶望する隊長に「あ、まじでヤバい」と深刻になっていくアラミスがよかったです。
でもみんなアラミスに優しかったですよね。
針のムシロだったけど、最後には「どんだけ皆から愛されてるんだよアラミス」って思っちゃいました。

>王妃もアラミスも「マルグリットをひとりの女性としては見てなかった」という

あああ、それはー……そうかもしれません。
王妃にとってもそうだったのかもしれません。
そう、重視してなかったのだと思います。
「選べない選択」のあの場面ってそういう視点で見た方がいいかもですね。
でもそういう目でみたらヒドイ話すぎるかも。

コンスタンスの侍女推薦理由は、ダルタニアンそこまで考えていたらすごいなあって思います。
単純そうに見えて頭は回るからもしかしたらそうなのかな。
でもただ単にボナシューから離したかっただけどもとれる一本気ダルタニアン……。
でも結果的にコンスタンスが王妃の侍女になったのは正解でしたね。

>「正道を外れることを許せない」貞操帯みたいな正義感

これ(笑)、表現の仕方が面白いから笑ってしまうんだけど、笑うだけで終われそうにないですね。
そういうのに人生そのものを縛られてたんじゃないかなあとか、伯爵領を捨てたのってそういうのから逃げたかったからじゃないかなあとか、ちょっと考えてしまいました。
自分自身に刻み付けられてる「こうあるべき」みたいな伯爵像とか貴族像とか領主像とか、もちろん人間像とか男性像とかあって、それがもう全てとにかくアトスには苦しいのかなと。

でもね、貞操帯ってアトス自身には取れないような気がするんですが。
鍵はミレディが持ってるんじゃないかと思うんですが(爆)。
「ほらほら鍵はここ~」とミレディがプラプラしてるのを耐えてるアトスってことになってるような気が。
なんかあんまり深掘りしたくない話だけど(笑)。

ちゅーした時に「鍵オッケー」とアトスが言ってれば、もしかしたら成就しましたかねえ。
うーん。
でもそうなったらアトスは銃士隊を出奔すると思うので、「マスケティアーズ」が終わってしまう。
二人は「マスケティアーズ」のために一緒にならないのだと思ったらいいのかもしれませんね(笑)。
Commented by 221B at 2016-09-15 10:54 x

ほんとに「貴族」縛りって恐ろしいですよね。
なにもかもが「義務」で成立してる世界で、アトスはそれを「ミーちゃんによって気づかされてしまった」のだと思うのです。そういう意味ではもう「鍵はミレディに開けられてしまった」、アトスの中の「義務」以外のもの。…義務って「後付け」だからなあ(笑、先天的な「愛」にはかなわないですよねー。
また大変な破壊力でしたからね… 本当に「全部失くした」。

〉二人は「マスケティアーズ」のために一緒にならないのだと思ったらいいのかもしれませんね(笑)。

それも苦しいです~、アトスに幸せになってもらいたいんだ~、ひーーーっ。。。


…いつも思うんだけど、ミーさまって「か〇うきょうこ」さまに似てる~~
Commented by teri-kan at 2016-09-15 15:31
221B様

>「か〇うきょうこ」

これ、言ってる人多いようですね。
確かにそうなんだけど、でもミレディの方が断然いいですよー。

で、アトスのことなんですが、アトスの幸せって一体なんなんでしょうね。
ミレディのことを今でも愛しまくってるのはわかるので、愛する人とまた一緒になれたら確かに幸せではあるんでしょうけど、でもそれだけしか道はないんだろうかと、アトスとミレディのファンにボコボコにされそうなことをちょっと言ってみたりする……。

いやー、一緒にいるのも苦しいでしょうよと、さすがに思ってしまうのです。
ミレディが今回イングランドを選んだように新天地を求めるしかないだろうし、領地を捨てたように今度は銃士隊も捨てるとなると、それは本人もしんどいだろうと思うのです。
ミレディとの出会いと別れであまりに多くのものを失って、またミレディとやり直すために失うものが膨大にあるとなると、ミレディはいるが他には何もない男になってしまいそうなんですよね。

ちなみに銃士をやりながらミレディと再婚というのは、ないかな。
ミレディとアトスが並んで腕組んで、二人を囲んで銃士隊の皆が笑顔で拍手してるなんて図、全然想像できない。
ミレディが銃士隊の諜報部門に入る方がむしろしっくりくる(笑)。
でも汚れ仕事をやるのはもう無理そう。

いや、二人には幸せになってもらいたいんですけどね、私も、心情的には。
でもどうやったら幸せになれるのか、ちょっとわからないです……。
Commented by 221B at 2016-09-16 14:07 x
こんにちは。
いつもご挨拶もせずに通り雨みたいなコメだけしてて、ごめんなさい。
長い「アトスとミー」論にお付き合いいただいてありがとうございます。

〉アトスとミレディのファンにボコボコにされそうなことを

「それをいう」のがteri-kanさんのレビューの面白いところなので、是非。


〉一緒にいるのも苦しいでしょうよと、さすがに思ってしまうのです。

おっしゃるとおりです。
「愛するひとと一緒にいる」ということでなにが見えてくるのか、それがどういうことなのか? アトスとミーちゃんこそが「それ」を知りたいんだと思うんですよ。
彼らは「じぶんがどうなったら幸せなのか?」を知らないんだと思う…て、そんなこと「知ってるひと」は地上に殆どいないからみんな「愛のさまよい人」なんですが(笑。

二人してとことん失って「たったひとつ残ったもの」がお互いだったら、あの二人は互いの中になにを見るか?という。
「とことん失う」って恐ろしいことでしょう、中々できるものじゃない。よほど強くないと捨てられないし、強い分、めためたに傷つく繊細さもあるわけで。しかも「相手も巻き込んで一緒に」それをする、なんて機会はほぼあり得ない。じぶんのことだけじゃないからなあ。その勇気は…むむむむーーーーっっ。。。(←苦しい。)

「あの二人ならその先まで行けるか?」みたいな期待があるのかもしれません。
「その先を見たい」のは私なんですね、たぶん。

…あら?…なんかいま、ツーリングのD&Cに通じるツボがある気がしてしまいましたよ(笑。

>ミレディとアトスが並んで腕組んで、二人を囲んで銃士隊の皆が笑顔で拍手

わはははー、ないない。ないですよね。
ダルタニアンが特に嫌がりそう、思えばすでに「アトスと兄弟」だし(笑。
でもミーさまが有能なのはダルがアトスのつぎに認めてますよね、アレ。ああいうフェアなとこ、ダルは実は大器で「本能的に賢い」んだよな、と思う。「年経るといい男になるぞ、任せたぞ、コンス!」みたいな。
Commented by 221B at 2016-09-16 14:09 x

アトスが「銃士隊の義務と責任を離れたところ」でミーとの間に「新しい義務と責任」を作れるか?みたいなとこなのかな…。「背負わされたもの」じゃなくて「じぶんが背負いたくて背負った義務と責任」。「貴族」も「領主様」も「銃士隊」すらも「背負わされたもの」だったんでしょうからね、貞操帯男としては「なしじゃいられない」わけでもあるし(笑。

〇ョウコさまよりミーさまのが素晴らしいのはもちろんですが。
ミーさまって実は「昔はいろんなことがあって、悪いこともいっぱいしました。なのでいまは大好きな旦那と子供がいる、いいおっかさんになれて心からしあわせです」っていう人な気がするんですよね。「すげー頼りになる妻で母」だと思うの、もう「無敵」な。笑。
Commented by teri-kan at 2016-09-16 23:34
221B様、こんにちは。

>二人してとことん失って「たったひとつ残ったもの」がお互いだったら、あの二人は互いの中になにを見るか?

突き詰めればそうなるしかないと思いますし、ミレディはアトス以外のものは元から持ってないから、それで破滅を迎えても構わないんでしょうね。
というか、そうなった場合の破滅コースは考えてないような気が。この人はそもそもギャンブラー。
でもアトスはそこまで自分を捨てられますかねえ。

故郷は捨てた、屋敷が焼け落ちるのも受け入れた、領地も譲った、銃士隊を抜けることは王に仕えることをやめることで、伯爵としても銃士としても国家に尽くすことをやめるなら、フランスにいることそのものに意味がなくなって、必然的にフランスも捨てることになる。
となると外国に行くしかなくて、しかしフランスと深く関わる国にいて戦争が起きた時に、果たして自分は後悔しないだろうかという思いも出てきて、そういった後ろ髪引かれる感情さえ捨てようと思うなら、もうあれですよ、アトスの行くところはあそこしかありません。新大陸!

ミレディと駆け落ちするならアメリカに行ったらどうだろう。
ミレディ以外のものを捨てるということは、結局そういうことになるような気が。
大丈夫。超有能な二人ですから、何をやっても成功します。
農園開くなり事業始めるなり何でもOK。
元手がなければ用心棒から始めてもこの二人なら全然ヘーキ。
二人で未来を築くなら、もうこれしかない!

……はい、すみません。行き過ぎました。
でも当時の欧州人にとって新大陸はそういう土地ですよね。
アトスみたいに地元でドツボにハマった人間が心機一転身を立て直すところ。
古い価値感や自分を縛っている慣習やなんかを完全にチャラに出来るところ。

私はそういうものに縛られてウンウン悶えているアトスが面白いので、このままパリにいてくれたらいいのにって感じですが、アトスの幸せを願ってる方々はこのままじゃ許せないでしょうね。
気持ちはわかります。
私もアラミスはクズでもなんとかしてあげたいと思いますし。

いやあ、アトスの幸せって難しいですねー。
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by teri-kan | 2016-09-07 00:00 | 海外ドラマ | Comments(12)

本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。


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