「SWAN」ドイツ編 その13
2017年 09月 21日
ま、まるで進んでいない……。
半分おさらいの回、な感じでしょうか。
ドイツ編だけでなく、本編からのおさらい。
個人的にはこういうのいらなかったけど、よく考えたら皆さんそこまで過去のこと覚えてないですよね。
私は死ぬほど本編を読んでたので、我ながら恐ろしいほど本編の記憶があるのですが、ほとんどの方は「軽く覚えてる」ってくらいかもしれませんし、「愛の伝説」やNYの頃の説明は、確かにあった方が理解の助けにはなるでしょう。
そういうことをふまえた上での今回の舞台だよと。
「オテロ」はバレエだけにとどまらない、彼らの人生の集大成なんですね。
好みとしてはあんな風に心情を一から十まで説明されるより、ストーリーの中でさりげなく表現してくれる方が好きなのですが、でももう最終回も見えてるし、こういう一気に種明かし、みたいなことも仕方ないのかもしれません。
欲を言えばもっと「オテロ」の舞台に絡ませてもらいたかったですが、それをすると「森の詩」並みのページ数になってしまうかな?
レオンの子供時代の心情は想像していた通りで、以前にも書きましたけど、自分の好きなものがママは大嫌いだったという、かわいそうな少年時代でした。
レオンが真澄の図太い強さを好きになるのは、なんとなくわかるかも。
真澄の図太さは妙な説得力を持ってるので、自己主張の強いレオンには合ってるというか、うーん、なんだか強烈な我が道を行くタイプの二人ですねえ。
今回実際に舞台が始まって思ったことなんだけど、レオンを主役とした「オテロ」をやるのだから、ドイツ編の主人公ってレオンなんですね。
デズデモーナも主役だけど、ストーリーの中心はオテロだし、オテロの内面をどう表現するかで全てが決まる。
レオンがドイツ編でどのような脱皮を遂げるかでお話が決まる。
ドイツ編ってもしかして蛇足だったのかな?と、実はちらほら思わないでもなかったんだけど、確かに必要なことではあったなあと、今回思いました。
ただ、イマイチ乗り切れないのはあって、で、その理由なんですが、今まで「ここで妊娠がくるのかー」とか、いろいろ書いてきたけど、今回改めて気付いたのは、どうやら自分、クリスが救われようがどうなろうが、かなりどうでもいいみたいなんですね。
真澄・レオンと同等の内面描写ページを与えられてるクリスを見て気付かされたんだけど、彼の子供時代の話とか、割とホントにどうでもいいのです。
イアーゴとクリスの心情がどうシンクロするかとか、そこまで詳しくやってくれなくてもいいというか、すごく薄情なこと言いますけど、ポッと出のクリスに思い入れって全然ないんだなー。
すみません、冷血で。
まあ、難しいところではあります。
クリスをしっかり描かないと、レオンと真澄になんでああも絡むのかわからないままになるから。
絡まなければレオンと真澄が抱える問題が表に出てこないし、クリスは必要で重要ではあるんですよね。
でも、やっぱり基本的にはどうでもいいんだ。
同じロイヤルでいうなら、シドニーがこれからどうなるのかは気になるけど、クリスはね、やっぱり思い入れの重さが違いますよね。
全然クリス本人に恨みはないんですけどね。
そんな感じの今号の感想でした。
次回で舞台は終わるのかな?
なんかもう終わったらすぐ入院みたいな、そんな雰囲気ですね。
無茶やってるよなあ……。
私も、クリスの幼少期は別にあそこまで詳しくは知らなくてもよかったと思っていました。
ドイツ編で、クリスの発している言葉でおおよそ幼少期が想像が出来ていました。
本編を思い出して、作品が書かれた年数の経過を考えれば仕方がないのかもしれないですが、レオンは真澄の高校に来た留学生だったし、愛蔵版の書下ろし部分で二人の結婚式の参列者が5名だったのを考えたら、レオンのお父さんが17歳で亡くなったと書かれていた時に、結婚式は誰が参列したのかと余計な考えが浮かんでしまいました。
真澄のお父さん・レオンの世話をしたアンおばさん・エドとファニーで4名
後は神父様になるのか・・・
参列なので神父は違うのなら、セルゲイエフ先生?
なんて、今回の作品とは違うところを考えていました。
今回で無事に「オセロ」は踊れて、レオンと真澄のペアの踊りで地割れのようなスタンディングオベーション。
真澄はその感性を聞きながら、緞帳が下りた時に倒れる・・・
次号で、マイアが産まれてベルギーに移る・・・
と勝手に思っていたのは「マイア」を先に読んでいたからなのかなぁ・・・
と思っていました。
舞台が終わるまで、あまりにも長くて私にとっては必要があったのかなぁ・・・と思う部分もありましたが、先生が書きたい事がこの先に重要な部分になるのかもしれないと納得をしました。
次号は冬号になるので、クリスマスに産まれるマイアに合わせているのかとも思っています。
いつもありがとうございます。
>真澄のお父さん・レオンの世話をしたアンおばさん・エドとファニーで4名
あと一人がセルゲイエフ先生だったら嬉しいけど、反面ちょっと悲しいかも。
予想が難しいですね。
まさかのクリス!?
お話自体が先が見えてるので、そういったところに意識がいきがちになりますよね。
>クリスマスに産まれるマイア
え?クリスマスだったっけ?と、あやふやな記憶をたどっております(苦笑)。
本編はあれだけ覚えてるのに、「まいあ」の記憶は思いっきり薄いです。
冬号に合わせて誕生……それもよいですね。
思いの他ドイツ編が長くかかってる印象は確かにあります。
妊娠がわかってからいろいろありすぎました。
丁寧に描いてくれるのはうれしいけど、でもクリスのことはそこそこでよかったよなあと思います。
やっぱりまさかの五人目の参列者…………。
まいあはもうそろそろ生まれそうなので少し楽しみです。冬号に合わせて生まれる、と考えるとクリスの事が書いてあった回はまいあを冬に生まれさせるための、帳尻合わせだったのかな、と思います。
これからもよろしくお願いします。
コメントどうもありがとうございます。
小学生の方に書き込んでいただいて驚いています。
懐古的な感想が多いかもしれませんが、楽しんでもらえてたらうれしいです。
帳尻合わせかどうかは次回のお楽しみですね。
踊りきったところでクリスは憑き物が落ちたようになるのかな?と予想しますが、彼の扱いがどうなるかでドイツ編全体の印象が決まるのかもしれません。
>これからもよろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします!