大河ドラマ「西郷どん」のテーマ曲
2018年 02月 05日
題字がどん。
音楽がどんっ。
映像がどーん!
どん、どん、どん!
「5分で西郷どん」の音を聞いてびっくりしたんだけど、これはあれですね、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番です。
出だしの行進曲っぽいところはあの曲を思い出させます。
人生という名の大いなる旅路に踏み出した青年のための曲。
未来を期待させる曲。
そのための歩みを応援する曲。
とても好きなタイプの音楽です。
次に現れる旋律は、はっきりいってジュラシック・パーク(苦笑)。
何かの曲だとずっと考えてたんだけど、そう、あの壮大さは「ジュラシック・パーク」。
広大さを感じさせるのはもちろん、時を超えたものも感じられる。
西郷さんの人柄の大きさを想像させてくれます。
彼を育んだ薩摩の壮大さも。
その次は一歩一歩人生を進んでいく西郷さん。
いろいろあるよね、って感じの。
半ばを過ぎたところで一気に雰囲気は変わり、映像もそのままの奄美の海が。
ああ、そうだ、薩摩には海があるんだと、今更のように思わせてくれる場面転換です。
ここでヴォーカルが入るんだけど、あまりに雰囲気が変わりすぎて、ちょっと驚くと同時に、薩摩の幅広さを感じさせられる。
豊かですよね。
稲作に向いた土地ではないと聞くし、百姓の窮状はドラマでも描かれるけど、堂々とした威風の山と、美しい青の海と、「ああ、いいところなんだなあ」と、ここのパートはしみじみ思う。
西郷さんでいうと、彼の情の深さといったところでしょうか。
日本の体制についてとことん考え、実行に移した人だけど、政治家には収まらない、奥深さが感じられます。
最後は、西郷さんの成し遂げたことの大きさとその後の悲運を思いつつ、でもそれすらあの大きな体と人柄で包み込むような、優しさと豪快さの感じられるフィナーレ。
悲惨で凄惨な幕末と維新のお話だけど、それだけに終わらないドラマになるのかな?と思わせてくれるものになってます。
何を伝えたいのかがとてもよくわかるテーマ曲ですね。
多分世間で認知されてる西郷さんのキャラやイメージが具体的だからだと思うんだけど、にしてもはっきりした音楽だなと思います。
最初に挙げたショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲第2番の感想でも書いたけど、出だしの行進曲風なところは若者の前途を寿いでいるというか、言葉を使ってるわけじゃないから寿ぐという言い方は変なんだけど、音楽で前途を祝しているというか、そういう曲を作るとああいう風になるということなのか?と、ちょっと考えています。
前途洋々の青年のための曲ですね。
今の若者のための曲であってもいいと思う。
毎週この曲を聞いて皆が優しく元気になればいいと思います。
うん、ここ数年の大河ドラマは良い曲が続いてますね。
意図がはっきりしてるから個性がある。
ドラマ自体も今のところ面白いし、また一年楽しめそうです。
このブログを鹿児島の人達が読んだら大喜びでしょうねぇ、西郷どんは鹿児島人にとって聖人ですから昨年の大河ドラマ放映中は新聞、テレビ、ラジオなどで西郷どんの話題で大変でした。私は他県出身で現在鹿児島に住んでいますがウンザリするほどでした。去年このブログを新聞の読者投稿欄に投稿すれば
トップで掲載された事でしょう。たしかにテーマ曲は良かったですね、タイトル場面とのマッチングは良かったですね、本体の方はあまり観なかったのですが出だしだけはよく見ていました、たしかにショスタコーヴィチでしたね。
鹿児島にお住まいなのですね。
ただでさえ大河ドラマは地元が盛り上がるものですが、西郷隆盛は鹿児島のみならず日本最高のヒーローの一人なので、盛り上がりもすごかったんでしょうねえ。
>西郷どんは鹿児島人にとって聖人
なるほどー。
テーマ曲については、本編を聴いた時は気付かなかったんですが、圧縮した「5分で西郷どん」でショスタコーヴィチじゃないか!って思わされました。
同意していただけたなら嬉しいです!