幼馴染って
2018年 04月 27日
今週は(今のところ)月曜日の律がツボでした。
先週からの続きなんだけど、鈴愛の初デートに気を揉む律の描写が素晴らしい。
ぽつぽつと「ふるさと」をピアノで奏でる律。
鳥の音を笛の音と聞き違えて窓を開けちゃう律。
何も手がつかずダラダラとフランソワの相手をしちゃう律。
ビミョーな八つ当たりをお母さんにしちゃう律。
やっぱりダラダラとフランソワと共に日光浴(ついでに英単語を眺める)をしてる律。
電話で鈴愛へのアドバイスに力を入れる律。
というか、鈴愛からの電話に力を入れる律。
鈴愛がこばやんにフラれて俄然モリモリとお好み焼きを食べる律。
鈴愛のことは何でもわかってるアピールを無意識にやっちゃう律。
初デートで暴走する鈴愛も面白かったが、この「鈴愛・初デート」パートの肝は律でした。
かわいいやんけ!とニコニコしながら見てました。
ああ~いいですね~。
幼馴染。
青春。
まさしく少女漫画を読んでるようだ。
くらもちふさこ作品がドラマの中で出てきましたが、思えばあの頃の彼女のマンガって幼馴染モノが結構あったような気がする。
「いろはにこんぺいと」もそうだし、「東京のカサノバ」だって下の子が生まれた時から兄妹として育ってきた話でしたもんね。
恋愛感情以前の、兄妹とも友情とも違う絆が先にあって、恋が絡んでその関係性が徐々に変わっていくというストーリー。
そういうお話はこれがまたキュンキュンときめくんですよね。
くらもちふさこは本当に面白かった。
鈴愛が彼女のマンガを読んで世界が変わったというの、わかります。
明らかに当時の他の少女漫画家のマンガとは違ってましたもんね。
鈴愛は少女漫画自体をそれまで読んだことがなかったみたいだし、少年漫画とは違う少女漫画特有の、というか、くらもちふさこ特有の、内面の細かいところまで、本人も気づいてない感情まで行間で読ませる描写とか、世界はそんな感情の集まりで構成されてるところとか、気づかされることが多かったのだと思います。
どう考えても女性の描いた少女漫画だろと思うけど、ドラマではトヨエツなんだよね(笑)。
ナレーションで変なオッサン扱いされてるトヨエツ。
あれを男が描いてるという設定はどうなんだろう?と思うけど、もしかしたら内容はオリジナル通りってわけでもないってことなのかな?
男が描いてたっていいじゃないか!偏見だ!となるのかもしれないけど、うーん、たとえば「海の天辺」を男が描いたとなると、かなりビミョーになると思うんですよね。
あれ、男性中学教師と女子中学生のお話ですからねえ……。
まあ、そんなこんなの今週の「半分、青い。」でした。
今日は鈴愛が描いた漫画がどんなものなのか詳しく出てくるのかな?
見るのが楽しみ!
朝の連ドラに、くらもち作品が登場するとはびっくり。それもパラレルワールドで男性になってる。豊川悦司さん、これでいいのかな、と思いつつも、この人だから、許せるかって思ったりして…。
幼馴染との関わり、ある種、兄弟的な繋がりもあるんでしょうか。「東京のカサノバ」恋愛と兄妹の情愛の重なっている部分を生々しく描いていた様な気もします。「海の天辺」、綺麗なのに、心に痛い作品でした。ヒロインの純粋な思いが周囲の大人や友人の言葉で語られると何か違う物になってしまう。今だったら、アウトな先生ばっかりだったような気もするし。
お返事が遅くなってすみません。
>女の子のコンプレックス、周囲の善意と悪意、実にリアルだと思います
描かれている主人公のコンプレックスや悩みが卑屈でないのがよかったですね。
リアルだけど痛いだけではないです。
でも仰る通り「海の天辺」は心に痛いお話でした。
これは周囲との関係が厳しかったというか、普通に存在する関係ではあるんだけど、ああやって描かれるとキツかったです。
絵は洗練されてましたね。
当時あの絵柄に影響された少女漫画家は少なくありませんでした。
鈴愛のような読者に対してだけでなく、大きな影響力のあった漫画家だったと思います。
豊川悦司の秋風羽織もその分楽しみです。