誰が名付けたおっさんジャパン

代表メンバーが発表された時、「おっさんジャパン」と揶揄されたロシア大会の日本代表。

三十代の選手が多いから、が理由だったようですが、サッカー選手で三十代とは後輩に率先して道を譲らなければならないほど高齢なのでしょうか。
「おっさんジャパン」の代表として長友はいろいろ語っていましたが、31歳の長友も「おっさん」に入ってしまうのでしょうか。
そもそも「おっさん」とはなんなのか。
ポジティブではなくネガティブなイメージだというのはわかるけど、三十代のサッカー選手とはそもそもどういうものなのか。
とても漠然としてるんですよね。

といったようなことを、これからつらつらと書きます。







海外の選手が二十歳前後で代表のスタメンを張ってるのを見ると、日本の高齢ぶりは確かに嘆かわしく感じるのですが、実は二十歳前後の選手の肉体は、日本人と外国人では最も差が大きい時期であります。
……という風に言われています。

中学生まではユースの国際大会で日本もいい成績を残すけど、高校生辺りから勝てなくなり、二十歳前後では全くダメになる、と、日本の年代別代表の不甲斐なさが以前問題になったことがありました。
その最も大きな原因はプロに入団した途端試合に出られなくなり、実践から遠ざかるからだというものでしたが、同時に指摘されていたのが、外国人選手との肉体の成長の差。
外国人は18歳くらいで成人体型になるけど、日本人はかなり遅くて22~23歳辺り。
この肉体の成長の差がU-19の成績の差となり、選手としての成長の差に繋がっている、といった解説がされていました。

確かに、それだといろいろ疑問に思ってたことも納得できるんですよね。
ロシア大会の日本のスタメン最年少が昌子の25歳というのも、この成人体型到達年齢説でいけば成程と思える。
まあ、西野監督にチーム作りの時間がなかったので、ベテラン選手の経験に頼らざるをえなかった事情が今回の日本にはありますが、そもそも体型が大人に追いつくのが日本は海外より五年遅いとなれば、登録メンバーの平均年齢が他国より高くなるのも道理ではあります。
もちろん日本でも早熟の天才はいて、二十歳でもバリバリやってた選手はいるけど、平均で言えば海外よりも4~5歳高くなるというのは、身体的特徴からいえば仕方ないのかもしれません。

それはまあいいとして、個人的にすごく気になるのは、日本人は外国人より身体的に成人になるのが遅いのなら、身体的に衰え始めるのも外国人より遅いのか?ということです。
例えば仮に30歳を過ぎたら外国選手は衰えるというなら、日本人選手は35歳まで大丈夫なのか?と。

もちろん個人差があるし、そんな平均を取るのは難しいって話かもしれないけど、五年成長するのが遅いのなら五年劣化するのも遅くなければ不公平じゃないか!とちょっと言いたくなってくるんですよね。
だって劣化が同じ年齢で始まるのなら、日本人は選手として一線で働ける期間が外国人より五年も短いってことになるじゃないですか。
そんなの困るんですけど!

平均寿命が長いなら働き盛りの期間だって長くないとおかしいというか、老けるのは外国人の方が早い印象があるから運動能力だって日本人の方が長く続くとか、そういうのがサッカーにも反映されないと、なんだかとても損した気分になるんです。

何を言いたいのかわからなくなってきましたが、ようするに三十代前半の日本人選手をつかまえておっさん呼ばわりするのは正しいのか?ということです。
経験と身体的能力が上手く合わさる年齢が外国人選手よりどうしても遅くなる日本の場合は、むしろ三十代前半こそ最も選手として充実してると言えるのではないのか。

……と言いつつ、三十過ぎたら確かに体に変化は訪れるんですよね……。
アスリートでもなんでもない、その辺でのんびりだらだら暮らしてる自分がサンプルなので参考にはならないですが、確かに三十歳過ぎると怪我の治りも何もかも悪くなっていく、肌から水気も失われていく……。
やっぱり日本人外国人問わず三十歳は節目なのかなあ……。

三十歳を過ぎても90分の試合だけなら多分問題ないんですよね。
一番の課題は回復力だと思います。
試合を終えた後、二十代なら二日で回復できるものが三十代だと三日かかるとなれば、短期決戦の大会では起用法を考慮しなければならない。

ただ、昔の話になりますが、これは元イタリア代表センターバックのネスタが言ってたことだけど、試合後の身体の回復はほぼ二~三日で可能だけど、頭の回復はどうしてもそれ以上かかってしまうのだそうです。
高度に戦術化された現代サッカーでは一試合で脳みそも疲れ切ってしまうということなのですが、となると脳の回復は年齢でどう違ってくるのか?という疑問も出てくるわけです。
そして脳を問題にするならば、やはり経験の積み重ねは大きいという話になるわけです。
ホントにね、一言でおっさんと言っても、いろいろあるのだと思うのですよ……。

まあ、今大会は確かにこれまでの経験があってこその日本代表で、リオ世代の選手にとっては悔しいことになりました。
世代交代が遅れ気味になってるのは事実ですし、これからどうなるのか?という気持ちは正直あります。

でも大事なものの継承は今大会はできたのではないかと思います。
二大会連続で失敗となると、受け継ぐべきものが世代間で途切れる可能性もあったと思いますが、収穫も課題もどちらも得ることができましたからね。
ここにくるまでバタバタしましたが、なんとか一安心といったところです。

本田の北京世代は、ユースの頃はそんな言い方は全くされませんでしたが、終わってみればかつての黄金世代にひけを取らない世代だった、ということになりそうです。
海外のクラブで順調に成長した選手が多いですもんね。
その分華々しいというか、本田が語りすぎなければ今回だってそこまで言われなかったのでは?と思うけど、まあ、それも含めて華々しい選手が多いかなあ。
華々しい一方、負けず嫌いがとてもよくわかる人達でもありますが。

結局彼らの精神力が強かった、ということなのでしょう。
若い選手には彼らの根性をこそ学んでほしい気がします。
ポジションはやっぱり奪うものです。
長谷部や本田が南アフリカ大会でスタメンに座ったように。




[PR]
by teri-kan | 2018-07-06 23:00 | 2018ワールドカップ | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< コロコロ・ネイマールにコロコロ... スウェーデンの8強進出から学ぶ >>