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不治の病のイメージと人格を問う批判

忙しかったこの2週間の間に思ったいろいろについて







・白血病

テレビで若い子が白血病について「今回初めて知った病気」と言っていて驚きました。
私が子供の頃は不治の病の代表だったので周りのほとんどが知ってたし、そういったところからしても、この数十年で白血病が治る確率の高い病気になったのだということがわかります。

なぜ以前はこの病気が有名だったのかと言えば、きっと山口百恵のドラマ「赤いシリーズ」の「赤い疑惑」のせい。
主人公が白血病で、出血したら止まらないから大変で、アクシデントが起こって飛行機内で麻酔無しで治療するとか、インパクトのある場面が印象に残るドラマ。
他には柴田あや子の少女漫画で白血病が関わるものがあったりとか、そういうものの影響が大きかったです。
極めつけは夏目雅子で、彼女の死にはとてもショックを受けました。

渡辺謙が復帰したあたりから印象は変わっていきましたが、それでも芸能人でこの病気で亡くなる方は出て、イメージは怖いままです。
ただ、この数十年の医学の進歩を思えば希望も大きい。
この先もっと多くの人が治るとか、治療がもっと楽になるとか、そういった未来を期待したいです。



・五輪大臣の発言切り取り報道による人格攻撃

この大臣、それまでも失言が多くて、でもその失言がなんていうか、ものすごくビミョーな感じの失言で、昔なら辞任に追い込まれたんだろうけど、民主党政権以降少々の失言では皆辞めない感じになっちゃってて、これで辞めるってのはないんだろうなあって、まさにビミョーなところにきての、池江選手の病公表への失言問題。

これへの批判が最初ものすごくて、少々の失言で大臣失格まで持っていけないなら人間性そのものを問おうじゃないかってマスコミやコメンテーター、野党議員がここぞとばかりに人格攻撃して、いやもうね、これはもう最近のパターンではないかと思うんだけど、大臣の辞任しか政権への攻撃ができないからって人格をやたらに攻撃するというのは、見ていてちょっとしんどい。

この五輪大臣、大臣としてどうなんだと私も思うけど、今回の失言はメディアの恣意的な切り取り方が問題だったってことになって、大臣は語彙力はないけどむしろ人間性は良いんだ、だから大臣でいいんだ、みたいな雰囲気になって、結局多少のことでは大目にみることになってしまった感じが。
いつもこのパターンでなし崩し的に政治のレベルを下げてる気がします。

人格を問う時はもうちょっと慎重にしてもらいたいなあ。



・話題になればそれでよしのマスコミ

この五輪大臣発言切り取り問題の原因であるマスコミは、話題にさえなれば病に見舞われた若者の不運さえ食い物にするのだということを今回の件で証明しました。
もともと民放テレビの報道の仕方が苦手で、十年前だか二十年前だか忘れたけど、人命にかかわる重大事件の速報を話すアナウンサーの、表情は「大変だ」と言いつつ口調が興奮しきって、まるで嬉々としてるかのような話しぶりに反吐が出そうになったことがあるのですが、テレビって人の不幸が飯の種という側面がどうしてもあって、ただでさえそうなのにわざわざ発言を悪意を持って切り貼りするとか、それこそ人として最低なことを今回もしている。

結局もともと悪いマスコミの評判を更に悪くしただけでした。
何やってんですかね、一体。




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by teri-kan | 2019-03-06 00:00 | 事件・出来事 | Comments(0)

本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。


by teri-kan
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