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令和

新元号は令和に決まりました。
いろいろな事が感じられる元号で、そのいろいろを書こうと思うと、結局「令和」を見た時の第一印象を素直に書くしかないような気がするので、ちょっとそれをそのまま書いてみることにしました。

日本語、日本文学、漢字って繊細で複雑ですよねえ。







発表の様子は生でテレビで見ていました。

「平成」の時の経験で最初違和感を感じるのはわかっていましたから、ある程度心づもりはしていたのですが、官房長官が文字を出すよりも先に声で「れいわ」と言った時、正直「……れ?」と思ってしまいました。
「れ?」の呪縛が解けないまま額が掲げられると、現れた文字は「令和」。
「ホントに「れ」だ」と認識しつつも、「え?命令の令?」ってこれまたビックリして、でもそれ以上に驚いたのが「令和」の字ヅラで、なんていうか、こう、「やけにスッキリしてるな」という印象が拭えない。
「令」の字が甚だしくさっぱりして見えるというか、「和」は昭和での慣れもあってどっしりと下に座ってるのがしっくりくるんだけど、「令」という文字がスッキリしすぎな感じがして、しばらく令の字ばかりじーっと見てた。

見てるうちに「このスッキリした感じもいいかも」と思えてきて、そうなって改めて、「で、命令の令以外に令の意味って何があったっけ?」って考えて、(命じるという意味以外の令がなければここで使われるわけがないのは明白)、「そういえば令息とか令室とかあるなあ」と考えて、となると「きちんとしてること、という意味の令かな?」となって、「令和」の二文字で「和は大事だけど無分別な馴れ合いの和ではなくきちんと礼節を持った和が大事」といったことが言いたいのかなあと納得しようとしていたら、官房長官が「典拠は万葉集」と言ったもんだから、「ええ!和歌?」とこれまた驚いちゃって、それで考えていた堅苦しい意味が一気に柔らかく溶けたんだけど、でも「序文」だって言うから「歌じゃなくて漢文じゃん!」ってまたまた堅苦しいモードに入って、でも序を紹介してもらったら大層美しい梅の宴の日和を表した文章で、そこまできたらもう「綺麗だから細かいことはどうでもいいや」って気分になって、菅さんへの質問が始まった時には、すっかり「令和、素晴らしいかも」になっていました。

時間にしたらたいしたことない長さだけど、頭の中はぐるぐるぐるぐるものすごいことになってました。



初春の令月にして、氣淑く風和ぎ

やっぱりね、なんといっても万葉集ですよ。
万葉集が典拠になったということが大変嬉しい。
世界中に自慢できる日本の古典、日本の歌集、日本文化の神髄です。
日本とはこういう国ですというのを紹介する時にうってつけの歌集。
これを機に日本は歌の文化の国なんですよってアピールできたらいいなあ。

令和のおかげで万葉集が本屋でコーナーになったり、大宰府が注目されたり、国書が典拠になるとその後の広がりが出来ていいですね。
中国の漢籍だと「典拠は△△です」と言われても「へー」で終わるだけですもんね。
平成の時は崩御と一緒だったから改元で盛り上がることはそもそも出来なかったけど、今回はお元気なんだから、ありとあらゆる盛り上がりを見せても良いということで、なかなか良かったのではないでしょうか。

これを機に以前NHKで放送した万葉集の番組を再放送してほしいですねえ。
毎日一首ずつだったかな、綺麗な風景と一緒に紹介してくれるんですよ。
良い番組だったのでまた流してほしいなあ。



国内の分断が海外のあちこちの国で問題になっている中、日本中が国に関わる事で楽しく盛り上がれるというのはありがたいことだと思います。
一部苦言を呈したり冷ややかな方もいらっしゃいますが、概ね令和は国民に好意的に受け入れられたようで、個人的にはややこしいことはそこまで言わなくていいんじゃないかって感じです。

新しい元号の時代がまた歴史に一つ積みあがるということで、過去積み上げてきた先人達に感謝しつつ、新しい時代を元気に明るく迎えられたらいいですね。




by teri-kan | 2019-04-03 00:00 | 事件・出来事 | Comments(2)
Commented by まるさん at 2019-04-03 09:04 x
 teri-kanさま、元号、決まりましたね。仰る通り、出典が万葉集で、美しい言葉です。平成になった時にも、すごく違和感があったので、暫く、何となく変な感じは、あるかもしれませんが、落ち着いていくのではないでしょうか。

 これは内需拡大にも繋がりますね。元号に対する議論はともかく、元号は日本の長い伝統だし、決して悪い物だとは思えない。西暦だけでは判らない江戸時代、室町時代、安土桃山時代、それぞれの貌が元号に重なって見えてくるのがいいです。
 この元号が初めての文字、よく使う文字の組み合わせというのも面白い。漢字というのは、奥深い物だと思います。
 日本人はかなを持っていますが、漢字を使い続けて良かったのではないか、と思います。

 この号外、東京の新橋で奪い合ってる映像を見ました。ネットでは号外が高値で取引されているとか。(笑)
Commented by teri-kan at 2019-04-04 11:28
まるさん様、こんにちは。

なんだかんだ言われたりもしてますけど、好意的な声の方が多いし、そのうち馴染んでいくのではないかと思います。
私も元号は今後もあり続けてほしいと思いますし、西暦とうまいこと使い分けていってほしいですね。
よく言われますけど、元号っていろんなことをイメージしやすくていいんですよね。
表現や文化を豊かにしてくれてると思います。

号外の取り合いは全然文化的ではありませんでしたけどね(苦笑)。
令和さんというお名前の方が思ってた以上にいらっしゃることにも驚きました。
令の字の由来について知ることができたことも良かったと思います。
神のお告げを聞くことだったというのは「へえええ」でした。
漢字の歴史って深いですねえ。
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