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「冒険者たち」(1967)

内容はそのまま冒険者たち、あるいは青春たち。
若者のキラキラ感とワクワク感と危うさと儚さが描かれた冒険物語であり青春物語。

主演はアラン・ドロンとリノ・ヴァンチュラ、二人の女神にジョアンナ・シムカス。



今見てもいい映画なんだけど、公開当時はとても斬新でお洒落で多くの人を魅了した映画だったろうと思います。
飛行機のシーンもレーシングカーのシーンも良いし、洋上の船のシーンはホントに良い。
いい三人組なんですよ。
絶妙な関係性でしたね。

レティシアがマヌー(アラン・ドロン)に語っていたのが要塞の島に暮らす夢で、ローラン(リノ・ヴァンチュラ)に伝えていたのが彼への愛だったというのがねえ。
ローランが彼女の夢を知らないまま彼女の夢を叶えようとしていたというのが鍵だよね。
彼女の従兄弟の面倒を見てあげるローランからは、優しさと責任感と彼女への深い思いが伝わってくる。
ローランはホントに素敵。

マヌーは彼女を失った喪失感と夢(飛行機)のためにパリに戻るけど、でもローランのことがとても好き。
飛行機の飛ばし方がカッコつけててイカれてて、結局この性格が災いを招いちゃうんだけど、マヌーの若々しさは眩しいの一言だ。

いやー、アラン・ドロンの映画を見るたび思うんだけど、つくづくいい顔だしいい体だよね。
銃を撃つ姿が素敵ねえ。
アラン・ドロンとリノ・ヴァンチュラがスーツ着て並んだら全然カタギじゃなくて、そりゃレティシアのおじさんも警戒するだろうって感じ。
この濃い二人にキラキラのレティシアの組み合わせが良いんですよ。
青春はキラキラでとことん危うくて、そして儚いんだな。



久々にこの映画を見たんだけど、昔とちょっと印象が違ってました。
途中かなり忘れてたせいもあるんだけど、青春が遠くなってるからかなあ。
良い映画なのは変わりないんだけど、昔はもっと単純に見ていたような気がしますね。




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by teri-kan | 2019-08-05 00:00 | フランス映画 | Comments(0)

本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。


by teri-kan
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