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ここはモネブログ(開き直り)

ホルンが金曜ではなく木曜だと知って私の中の風向きが変わった。
ぐるぐる回りながら落ちていた気分が今上がっている!

まあ、多少なりとも気分が落ち着いてきた理由は他にもあって、それについてちょっとここで整理。
モネの中身は実はこういうことではないのか、ということをつらつらと。





これは震災の日にモネに何が起こったのかを知った時にちょっと思ったことで、本日の回を見て更に感じたことでもあるのですが、震災がモネのアイデンティティに影響を及ぼした原因として、震災時に中学生だったというのはやはりかなり大きかった。
単純に繊細で微妙な年代ということもあるのですが、地方の田舎の子供だったというのが決定的だったのではないかなと。

田舎の子供達って小学校、もしかしたら中学校でも全然顔ぶれが変わらなくて、同級生はずっと同じように育てられるのです。
同じ空気の下で同じ水を飲んで、同じ土地の価値観で育てられて、同じことをして成長していく。
中学卒業まで、あるいは高校入学直前まで。

高校に入ってしまったら一気に世界は広がって、同じ中学校出身の幼馴染でも自然と道は分かれ、それぞれの自己を確立していきますが、中学校はまだそこまではいかなくて、同じ経験をして同じ価値観を共有するのがむしろ自然というか、特にモネ達の場合は閉じられた島という空間ですから、あの子達はある意味繭のように柔らかく守られた場所で同じようにして育てられていた、といってもいいくらいではなかったかと思います。

ようするに、平たく言えば「何をする時も一緒の、同じ経験を共有してきた仲間達」というわけで、その価値観の中で皆でわいわいぬくぬくしているべき時に「自分だけ仲間から突如外された」というインパクトが、あの年齢のモネには一番きつかったのではないかと思います。
津波を見たか見なかったか、といった問題は、言ってみれば表面的なことでしかない。
彼らとは同じ人種ではなくなった、と思わされたあの一瞬が、モネには全てのような気がします。

モネは「あの時何もできなかった」とか「島のために何かしたい」みたいなことをよく言ってるけど、個人的見解を言わせてもらえば、その思いの根本にあるのは「仲間に戻りたい」「仲間から外れたままではいやだ」という感情。
「役に立てば仲間に戻れるかも」「みんなが功績を認めてくれたら仲間に戻れるかも」ということです。
「役に立つ」というのは仲間に戻るための手段、とにかく「仲間に戻るためにはどうすればいいか」。

そんな子供みたいなことー、と思われるかもしれないけど、子供のような欲求だからこそこれは根強いし根深いです。
東京で普通に仕事してる時は抑えられるけど、家族や地元に何かあればその度にモネの「地元のために役に!」は発動する。
このままではそれは今後ずっと続けられて、確かにおさめるためには「仲間から外されたからここにはいられない」と言って逃げ出した地元に一旦戻るしかないかなと思います。

承認欲求と言ってもいいのかなと思いますが、しかしこれが解消されるのはとても難しそうです。
幼馴染たちが「何言ってるのモネ、モネは変わらず仲間だよ」と言ってもモネが納得できなければ無理だからです。
そして納得できるようになるためには、「仲間は役に立たなくても仲間」という認識が持てるようになれるかどうかにかかっていて、ようするに「モネはどこまで自分を許すことができるのか」ってことになる。

まあ、先生のおかげで最初の頃に比べればだいぶ自分を許せるようになっているので、実はあともう一押しってところではないかと思うのだけど、おそらくそのあと一息が気仙沼編ってことになるのかなあ、という感じで今は捉えています。
気仙沼編はもしかしたらハードになるのかも。
この線からいけばどう考えてもみーちゃんが鍵になる。



「地元を助けたい」「地元のために何かしたい」という思いが今のモネを支えているけど、地元を助けられなくてもモネは仲間だし、地元を助けられなくてもモネが居たければ島に居ていい。
言い換えれば、モネはどこにいても島にいなくても仲間だし家族だし、いてくれるだけでいい存在。
存在してるだけで実はいいのだという、もうここまでくると宇田川さんを思う菜津さんとか「生きてるのが大事」と言い切った宮田さんの域まで来るんだけど、でもモネに一番必要なのは、おそらくそういった自分の存在の全肯定なんだと思います。

そしてそこまでいけばモネは自分のこともやっと愛せるようになると思う。
自分を愛せるようになって先生への思いもようやくストレートに愛情そのままにぶつけることができるようになるんだろうと思う。

そう、先生とは今週仮に別れたり距離を置くようになったとしても、モネとの未来はある!まだ先はある!
と思えるようになったので、私の気分は今上がってきている。
この見解が当たっていようが外れていようが、とりあえずこの考え方で心は今日を乗り越えられる!(笑)



というわけで、モネが真に自分を愛し先生に愛を表現できるようになるまで、先生には頑張って待っていてもらおう。
そもそもご本人もわけわからんこと言っててすぐ結婚するつもりじゃなかったようだし、その間大学病院でバリバリ働いてガンガン腕を上げてもらってたらいいんじゃないかな。
会える頻度は今以上に減ると思うけど、涙流しながら頑張れ。
モネもおそらく気仙沼編では何度も泣く羽目になるかもしれないけど、モネこそもうひと踏ん張り、本当の完全体を求めていろんなものを乗り越えてほしい。



……と、まだホルンも聞いてないのに書いてみました。
気仙沼編で怖いのはホントみーちゃん。
ていうか、明日みーちゃんが何と答えるのか、まずはそこだよねー。




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by teri-kan | 2021-09-22 16:57 | 朝ドラ | Comments(0)

本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。


by teri-kan
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