人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大河ドラマ第一作目は「花の生涯」

カラー化された第一回目を見たんだけど、普通に面白かったですね。

今とは違うセリフ回し、全然違うスピード感だけど、エンタメ感にあふれてました。
生活スタイルというか、振る舞いというか、本当に昔の日本って感じで、こういうのを見てると今の俳優さんは時代劇を演じていても中身は令和の現代人なんだなあと思わされますね。

風景も、江戸時代ではないけど1963年という60年前の昭和日本ですから、昔っぽさはやはり今よりも強いんですよ。
うちの母親が「昔の日本映画が好き」と常々言ってましたが、風景や空気感が今のドラマでは出せない風味で、それはやはり楽しめるんです。
そういったものを映画では見たことあるけど、テレビドラマではなかったということを、今更ながら気づいたって感じです。

映画ではなく時代劇を毎週お茶の間で見れるというのは、当時としては大きかったでしょうね。
一日違いで放送されたドラマ「大河ドラマが生まれた日」では、そんな当時のお茶の間の皆さんがたくさん登場したわけですが、翌年の64年が東京オリンピックですから、テレビを買う家庭が多かったのはもう少し先ですかね。
ドラマではまだテレビのあるお家にご近所さんがお邪魔して、皆で大河ドラマを見る、といったスタイルでした。

テレビに対する期待、見る方もそうですが作る方も大きかったな。
「花の生涯」カラー版を先に見て「大河ドラマが生まれた日」を見たので、撮影風景のシーンは「あ、あの場面」とわかって楽しかったし、いろいろな工夫も面白かった。
当時の苦労話も良かったですね。
映画俳優を引っ張り出してくるのが大変だったと聞いてたけど、やはり大変そうでした。

後に映画とドラマの立場が入れ替わり、時代劇自体テレビでは作られなくなっていくという流れがくるので、ほんのちょっとだけど、なんとも言えない気分になったのは確かかな。
今ではテレビ自体「終わった」みたいな言い方されてますし、移り変わりを感じさせられます。
でも作る側の情熱と気概は失ってはいけませんよね。
このドラマに描かれてる大河ドラマの原点は大事ではないかと思います。



あと思ったこととしては、佐田啓二は素敵だったということ。
写真でしか見たことない人だったので、実際演技しているところを見て、早すぎる死が今更ながら惜しまれました。
とても素敵でした。




Commented by まるさん at 2023-02-24 14:55 x
 teri-kanさま、こんにちは。暫く、ご無沙汰しました。少し、年明け早々から、忙しくなってしまって、やっと落ち着いて、溜まった録画番組の整理をしています。実は、大河ドラマもずっと合わせて録画してあるんですが、まだきちんと見られていません。ただ、やはり、私の持つ、大河のイメージとはまた、違う作品なんだろうと言う認識はしています。
「大河ドラマが生まれた日」見ました。高度成長期の熱気が伝わってきます。また、テレビ創成期の頃は、映画とテレビが大きく対立していたんだな、とつくづく思いました。傲慢だった映画業界が、その後凋落した姿も知っていますから…。今は、宣伝の為に映画関係者はテレビを利用して目いっぱいPRをしています。こういうのも悪くは無いけど…。やっぱり、芸能界って何か闇がありそうですね…。
佐田啓二さん、素敵な俳優さんだった様ですね。とは言え、私も、殆どリアルでは知りません。小津安二郎などの映画の姿を知るだけですが…。このドラマを見る限りでは、本当に、真摯に俳優と言う仕事に向き合っている方だったんだろうと思います。その息子さんがこのドラマに出られているのも、感無量な感じがしますね。
生田斗真さんだけでなく、脇役も含めて、何か感慨を持ってドラマに取り組んでいるのがよく判って、心に沁みる物でした。
第一回の「花の生涯」は、あの井伊大老の物語でしたね。他の幕末ものでは、割合に悪役として出て来る事の多い「安政の大獄」「桜田門の変」の人、という感じですが…。昔、旅行で彦根に行った時、彦根城とか行ったのですが、確か、「花の生涯」のパネルの飾っている、お店とかあった様な記憶があります。地元の町おこしに大河ドラマ、と言うのは、今では当たり前の光景ですが…。第二回が「赤穂浪士」…。これで大河ドラマが国民的な物になったんだなと思います。
Commented by teri-kan at 2023-02-25 13:35
まるさん様、こんにちは。

>大河のイメージとはまた、違う作品

違いますねー。拒否反応を起こす方は一定数いらっしゃると思います。
表現の仕方はアレですが、伝えたいことはわかるので、そこを捉えることができれば、まあ、楽しめるのではないかと思います。
見慣れない風景も心象を表してると思えれば、まあ、いけるのではないかと。

>宣伝の為に映画関係者はテレビを利用して目いっぱいPR

今ではテレビも宣伝するための媒体に成り下がってるというか、映画もドラマも俳優は演技だけやってればいいわけじゃないから大変だと思います。

>あの井伊大老の物語でしたね

「安政の大獄」のインパクトが強烈で悪いイメージの強い人ですが、「花の生涯」の第一回目は政治の表舞台に立つ前の井伊直弼なので、朗らかでとても良い人でした。
彦根城は行ったことがありますけど、そうか、大河ドラマのパネルを飾ってるお店があってもおかしくないですね。
記念すべき第一回目ですもんね。

第二回目の「赤穂浪士」は音楽が素晴らしいと思います!
名前
URL
削除用パスワード
by teri-kan | 2023-02-17 00:00 | 大河ドラマ | Comments(2)

本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。


by teri-kan
カレンダー