「ひらり」と時代性
2023年 06月 02日
「ひらり」は、とても懐かしいドラマですね。年がバレますが、私は、このお姉ちゃんの年代なので、このドラマは実にリアルなOLの姿だと思います。ただ、このドラマみたいに、適齢期の女性を追い詰めたり、精神的に苦しめる職場では無かったのは良かったかな。…「拗らせ系」の女性の典型みたいな姉のみのりが、ちょっと可哀そうで、それでいて、憎めない不器用さがあって、嫌いではなかったです。寧ろ、可愛くて、アクティブなひらりに少し、コンプレックスを感じていました。(私も多分、みのり系の女性って事なんでしょうね)
仰る通り、本音をぶつける会話に、その頃のこのドラマを見ていた女性達は、溜飲が下がっていたでしょうね。私には、少し下世話なドラマかも知れないけど、橋田寿賀子さんのドラマの凄まじい女性の自己主張(というよりも、少しヒステリーと表現した方がいいかな)の系譜の様にも思えます。お茶の間ホームドラマの空々しい予定調和とか、ワザとらしい一家団欒とは違う女の人の本音が溢れていたのでしょうか。
ただ、今の私は、そういう怖い本音をそっと隠して、さりげなく、ドラマの中で見せていた向田邦子さんの方が、実は好きなのは本当ですけど…。
それから、ドリカムの「晴れたらいいね」は大好きな曲でした。橋田寿賀子の「春よ来い」もユーミンでしたし…。このドラマは、主題歌の魅力にも支えられていましたね。
>私も多分、みのり系の女性って事なんでしょうね
私もみのりとひらりならみのり系……というか、みのり的なものはどの女性も持っているのではと思います。コンプレックスのない人なんてそうそういないし。
ひらりはあまりにヒロイン的で、ドラマとしては絶対正義なんだけど、姉妹関係で言えば実は上下関係が結構あって、みのりがナチュラルに姉の権力を振るっているのが印象的ですね。
元々の性格の違いもさることながら、姉妹であるがゆえの姉気質、妹気質も二人の違いになっていて、いろいろと見どころのある内容になっていると思います。
橋田寿賀子さんのドラマの系譜というのはそうかもしれませんね。
>このドラマは、主題歌の魅力にも支えられていましたね
それは絶対だと思います。