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「花咲ける騎士道」(1952)

個人的に最もジェラール・フィリップの魅力が発揮されていると思う作品。彼の良さを知ってもらうなら間違いなくこの映画をすすめる。

ルイ15世時代のフランスが舞台の、陽気なチャンバラが繰り広げられる大冒険活劇。主人公のファンファンは明るく無邪気な美男子であり、夢を追いかける少年のような青年であり、チャーミングでセクシーな色男であり、母性本能をくすぐる放っておけない子供のような騎士である。
ジェラール・フィリップはこのファンファンを見事に体現しており、正直いって観客は最初から最後まで彼の姿を追ってしまうだけの有様だ。この映画のジェラール・フィリップはそれほど美しく魅力的で、とにかく陽気で楽しい。
ストーリーは結構ハチャメチャでかなりなトンデモ展開をみせるのだが、そんなものはあまり気にならない。とにかくジェラール・フィリップなのである、この映画は。

彼はシリアスな役も多く演じているが、個人的にはファンファンのように陽気な役柄の方が似合っていると思う。彼に本来具わっている明るさがそのように見せているのだと思うのだけれど、悲劇にしろ喜劇にしろ彼からにじみでる甘い優しさは一貫しており、死後なお衰えない女性人気の高さはその辺に由来しているんだと思う。

相手役はジーナ・ロロブリジータ。ある年齢以上のおじさま方にとっては懐かしの銀幕セクシー美女。
彼女もそうだがジェラール・フィリップの作品は相手役の女優が皆素敵。画面から美しさがほとばしっています。
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by teri-kan | 2008-12-11 11:00 | フランス映画 | Comments(0)

本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。


by teri-kan
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