「逃亡者」(1993)
2008年 12月 27日
やっぱり面白いですね。結末を知っていてもハラハラドキドキします。
後半だけしか観てないからか今回はそこまで思わなかったけれど、初めてこの作品を観た時、とてつもない虚しさに襲われた事を覚えています。
確かに真実を暴き、無実を勝ち取ったけれど、それは本当なら彼が元々普通に手にしていたものであって、別に勝ち取ったわけでもなんでもないのですよね。名誉とか、取り返すべきものは取り返したけれど、妻を殺された事実は変わらず、やはり彼の心にはどうにも出来ない喪失感が存在するままなのですよ。
いつもラストシーンで思うんです。この人これからどうやって生きていくんだろうって。
家に帰っても「失った事実」を目の当たりにするだけなのになあって。
もちろん無実の身になったのはいいことなんだけどね。
赤マフラーのトミー・リー・ジョーンズはやはりカッコいいですね。
そうそう、この人カッコよかったんだよー、と久々に思い出しました。
どうも最近「ハッパ!」のイメージが強くていかんです。