2012年 07月 06日 ( 1 )

心・技・体

愛国心不足で負けた? =国歌歌わぬサッカー選手に批判―ドイツ

ユーロ閉幕後、こんなニュースが出ました。
驚いたけど、結構納得。
他国人から見ても「ゲルマン魂どこいった?」って感じだったし、当のドイツ人からしたら「ドイツ人としての気合が入ってない!」ということになるんでしょう。
準決勝の対戦相手のイタリアが思いっきり国歌を歌い上げる選手ばかりだったのも大きいですね。どうしても比較してしまうし。
でもイタリアだって試合前の国歌を選手が歌うようになったのは2000年代半ば辺りから。
90年代までは黙って立ってるだけでした。

98年くらいだったと思うんだけど、「ただ立ってるだけじゃダメだ、心を一つにするために国歌の時は肩を組むことにしよう」ということになって(提案したのはアルベルティーニかな)、11人が皆肩を組んで国歌を聞くようになったのですが、しばらくしてまた「口を閉じてちゃダメだ、心を一つにするために皆で国歌を歌わなければならない」ということになって、で、今の肩を組んで歌うスタイルになったんですね。
で、面白いのが、さあいざ歌おうとなっても選手のほとんどが歌えなくて、皆が集まって練習をしたということ。
聞けばイタリアは日本と違って学校で国歌を習わないそうで、歌詞を覚えてないという人の方が普通なんだとか。
実はブッフォンの熱唱は練習のたまものなのです。

ドイツの場合は今はまだそうでもないけど、この先タイトルを取れない時期が何年も続けば、選手も国歌を歌うべきという声がもっと大きくなるのかもしれません。
となると特に移民系の選手は練習しなきゃいけないでしょう。でも強制するのは問題があるし、移民系が代表の大半を占める国は難しそうです。
国歌以外の方法も考えたらいいのかなと思いますが、まあ別にドイツ代表は内部分裂してるわけじゃないし、今はそこまで言うことはないかな。

イタリアに先んじてそういう行動を取り入れたというところでは、セレソン(ブラジル代表)の手つなぎ入場があるのですが、W杯アメリカ大会で心を一つにするために手をつないでピッチに出てきた彼らの姿はものすごく話題になりました。
あれを始めたきっかけは当時のチーム事情(いわゆる内紛とか内輪揉め)があったからですが、自分達でなんとかしよう、まとまろうと思ったのが良かったんですよね。自発的だから効果があったと思うし、日本代表だって南アフリカ大会の時は自発的にまとまっていったんだし、こういうのって外からああだこうだと言っても無駄だと思うんですよね。

というわけで、ドイツ代表に対して「国歌を歌ってないからだー」と言うのは、ドイツ人であってもちょっと違うんじゃない?って感じ。
今はサッカーも運動量の時代で、限界を超えた体力を出すための精神の充実は不可欠で、ゆえに団結心とか愛国心とか、そういった思考にも行きやすいのだろうけど、ドイツがそれを言うようになった、または言えるよるようになったというのがどっちかというと驚きで、それは時代のおかげなのかなと思います。
ま、戦後何年もたってるし、移民が増えてくるとその辺で遠慮してられないっていうの、あるのかもしれませんね。



タイトルの「心・技・体」ですが、元は柔道家の言葉で選手個人に言うのが普通だと思うのですが、個人の集団であるチームにも言えると思って書いてみました。
心を一つにしないとチームとしての心技体は揃わないわけで、実はその部分で苦労してる代表、結構あるんですよね。
仲良くまとまる方法は国によっていろいろだろうけど、ブラジルもイタリアも、伝統的に強いと言われてるチームはやっぱりいざという時まとまれるし、それならドイツだって伝統がある。
移民系選手が増えたとしても、ドイツはドイツらしくなんだかんだでそのうち新しいゲルマン魂見せるんじゃないかと思うし、まあまだ若いチームなんで、先が楽しみな方が大きいです。

ちなみにスペイン代表は昔勝てなかった理由に、チームがまとまっていないからだ、というのがありました。
今は仲が良いということなんで、以前より地域間のわだかまりは薄くなってるのかな。
バルセロナが圧倒的に強くなったので、かえって代表内のバランスがとれてるのだろうかと思ったりしますが、その辺のカタルーニャの選手の胸の内はちょっと気になるところです。
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by teri-kan | 2012-07-06 10:32 | スポーツ(サッカー) | Comments(0)