2016年 10月 19日 ( 1 )

「VSルパン」3巻

さいとうちほのアルセーヌルパン漫画第三弾。
「カリオストロ伯爵夫人」が完結し、短編の「結婚指輪」他が収められています。

「カリオストロ伯爵夫人」は普通に面白かったですね。
うまい具合に良いところで一旦終わらせています。
ナイスだなと思ったのはその次の「結婚指輪」と、「カリオストロ伯爵夫人」のエピローグ的な「ルパン誕生」。
この2つは素晴らしい。
ルパンを少女漫画にするならこれくらいの改編脚色をしてくれなきゃね! と言いたいくらいの出来栄えです。

クラリスがいいんですよね。
自分の意志と感情をきちんと持ってる素敵な女性です。
原作のクラリスはここでも書きましたが、ルブランの記述が少なすぎて、ちょっととらえどころがないんですよね。
でも「VSルパン」のクラリスは可愛らしくて素敵で、ちゃんと結婚生活してて、ホント微笑ましい若奥様。
でもだからこそ最後のあれが一層悲しかったりする……。

とはいえ、それも含めて良く出来たストーリーでした。
面白かったな。
「結婚指輪」であんな風にルパンがそもそものところから関わっていた、という設定も良かった。
ちょっと本人ビックリ。
いやー、色男はつらいね!

そして何より、奇厳城にルパンが辿りつく物語を作ったことに拍手!
この発想はなかった。
ホント面白かったです。
これを「カリオストロ伯爵夫人」のエピローグ部分と合体させた技も良かった。
まさしく「ルパン誕生」。
ルパンの精神的な部分と、超人的な力の源の部分と、どちらも手に入れてこその「ルパン」だということ、きちんと押さえてて満足できました。

次はどのストーリーでいくんでしょうね。
少女漫画ですからやっぱりそれっぽいお話をチョイスしていくことになるのかな。
年齢でいったらネリーやソニアだけど、この際順番は抜きにして、オーレリーとか出てきてくれたら嬉しいな。
「緑の目の令嬢」自体が洒落たお話なので、このマンガの雰囲気にも合ってると思うし、結構いいんじゃないかな。
オーレリー、好きなんですよねえ。
まあみんな好きだから誰がきてもいいんですけどね。



ところで、奇厳城の謎ってルイ14世が関わってて、このマンガでもチラッとルイ14世が出てくるんだけど、「マスケティアーズ」を見て以来ルイ14世がどうも他人に思えなくて、「まあまあこんなに立派になって」とか「ひどい政治はするなよ」とか、いちいち思ってしまって由々しき状態です。
うーん……親戚の子くらいの感覚はあるかなあ(笑)。

あれだけ赤ちゃん時代を見させてもらったらやっぱりねえ。
高熱が出た時はこっちも心配したもんだよと、なんとなくしみじみしてしまうんだから恐ろしい。
なんかもうホントに親戚のおばちゃん状態だわ……。




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by teri-kan | 2016-10-19 10:40 | 漫画 | Comments(2)