人気ブログランキング |

カテゴリ:本(小説)( 69 )

「勇将ジェラールの回想」

コナン・ドイル著、上野景福訳。
創元推理文庫。

コナン・ドイルによるフランスを舞台にした小説。
ナポレオン時代の軍人ジェラールの冒険譚で、八つのエピソードが回想形式で描かれています。

一つ一つのお話がちょっとしたミステリーっぽくて、面白さはさすがコナン・ドイルといったところ。
ヨーロッパ中を駆け回ったナポレオン軍らしく、ジェラールが活躍する舞台もフランスにとどまらずヨーロッパのあちこちです。

本国イギリスではかなり人気作品だったらしく、ドイル自身も結構気に入ってたキャラクターだったようですが、日本ではおそらく知っている人の方が少ないですよね。
私も全然知らなかった、というより、フランスものの冒険小説を探してコナン・ドイルに行き着くとは思わなかった。
ナポレオン時代はイギリス人のドイルさえも魅了したようです。
確かに劇的な時代ではありましたし、英雄を作りやすかったんでしょうね。

ジェラールはユーモアにあふれた好男子で、女性にもモテたと書かれていましたが、フランス人としては個人的にはちょっとイメージとは違っていました。
もっと女たらしでなくてはいけないだろう!と正直思ってしまったかも。
女をたらしこんだおかげで、あるいは女にモテモテだったおかげで任務成功!といったエピソードがあっても良かったのではないかと。
まあ、全てのフランス男がそんなヤツではないでしょうが、フランス男のお話の割には、いまいちアムールが足りなかったような気が。

ただ、そういうのは必要ないという読者にはうってつけの小説かもしれません。
純粋に機転のきく明るい軍人の話が読みたい、ドイルの短編ミステリー、なおかつ冒険ものが読みたいという方には、とてもいい作品だと思います。




by teri-kan | 2019-03-27 00:00 | 本(小説) | Comments(0)

「ベラミ」

初モーパッサンです。
「女の一生」は読んだことありません。
杉捷夫訳、岩波文庫、1885年刊。

「ベラミ」とは「美貌の友」という意味の主人公のあだ名で、その主人公は本当に誰もが認める長身の美青年。
作者に言わせると「通俗小説に出てくる色魔そっくり」な美形。
「ベラミ」はそんな美貌を持つ青年の出世を描いた物語です。





オススメ!
by teri-kan | 2019-02-06 00:00 | 本(小説) | Comments(2)

「スカラムーシュ」

ラファエル・サバチニ著、大久保康雄訳、創元推理文庫。
1921年刊。

フランス革命を背景にしたブルターニュの青年の冒険物語。
舞台はフランスで主人公もフランス人。
でも作者の名前はイタリア人。
そしてなぜか言語は英語。

サバチニはイタリア生まれながら欧州のあちこちで教育を受け、最終的には母の出身国イギリスに定住し、英語で小説家になった人です。
習得した言語は六ヶ国語。
歴史が大好きで、両親はオペラ歌手。
経歴を知れば本作もなるほどと思える内容です。

そんないろいろな要素が詰め込まれた小説の感想です。





イタリア産の即興演劇(コンメディア・デッラルテ)を知りたい
by teri-kan | 2019-01-15 00:00 | 本(小説) | Comments(0)

「ドン・ジュアン」

モリエール作、鈴木力衛訳、岩波文庫。
1665年発表の戯曲で、正式なタイトルは、「ドン・ジュアン、あるいは石像の宴」です。





色男と石像
by teri-kan | 2018-09-21 13:12 | 本(小説) | Comments(0)

「サンタクロース殺人事件」

ピエール・ヴェリー著、村上光彦訳、晶文社。

1934年フランス発のファンタジック・ミステリー。
41年には映画になって、なんとDVD化もされてます。
日本でも買おうと思えばいつでも買える。
人気があったんですねえ。

というわけで、ここからは本の感想です。





フランスの田舎のクリスマスって素敵
by teri-kan | 2018-05-23 12:49 | 本(小説) | Comments(0)

「彼の個人的な運命」

フレッド・ヴァルガス著、創元推理文庫。
「三聖人」シリーズの第三弾。

シリーズはいまのところここまでのようです。





印象的な「個人的な」登場人物がたくさんなお話
by teri-kan | 2018-05-16 16:00 | 本(小説) | Comments(0)

「論理は右手に」

フレッド・ヴァルガス著、創元推理文庫。
「三聖人」シリーズの第二弾。

新たなメインキャラの登場で、ストーリーも一作目とは違う展開を見せます。





「ビールが飲みたい」な感想
by teri-kan | 2018-05-11 10:46 | 本(小説) | Comments(0)

「死者を起こせ」

フレッド・ヴァルガス著、創元推理文庫。
1996年仏ミステリ批評家賞、2006年英国推理作家協会(CWA)賞ダンカン・ローリー・インターナショナル・ダガー受賞のフレンチミステリー。


私のフランス文学の旅はブルボン朝を離れてとうとう現代へ。
でも深刻になりたくないからミステリー。
フランスのエンターテイメント小説(翻訳済)ってどうやって探せばいいんでしょうね?
特に王朝時代モノ。





感想です
by teri-kan | 2018-04-18 22:23 | 本(小説) | Comments(0)

「ロワイヤル通りの悪魔憑き」

ニコラ警視の事件シリーズ、第3巻目。
ジャン=フランソワ・パロ著、ランダムハウス講談社文庫。

2巻から九年後、三十歳になったばかりのニコラは相変わらずパリで頑張ってる。
総監も健在、家主も健在、ルイ15世も老いたとはいえ健在。
変化といえば王に新しい寵姫ができたこと、そして王太子にオーストリアから皇女が輿入れしてきたこと。

物語は王太子とマリー・アントワネットの成婚祝いの花火大会から始まるのでした。
デュ・バリー夫人も登場。
「いよいよ」といった感じです。
ブルボン朝の終盤期、とくとご覧あれ、です。





感想
by teri-kan | 2018-04-06 16:26 | 本(小説) | Comments(2)

「鉛を呑まされた男」

ニコラ警視の事件シリーズ、第2巻目。
ジャン=フランソワ・パロ著、ランダムハウス講談社文庫。

第1巻の事件から約八か月後の秋。
パリにも仕事にもそこそこ慣れ、ヴェルサイユに呼ばれることも増えた、まだまだ青いニコラの活躍のお話です。





感想
by teri-kan | 2018-03-26 14:32 | 本(小説) | Comments(0)