カテゴリ:本( 157 )

「ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる」

片山杜秀著、文春新書。

タイトルのベートーヴェンはもちろん、バッハとワーグナーの音楽史上の価値を詳しく知りたい方には特にオススメのクラシック音楽の音楽史本。

カトリックのグレゴリオ聖歌という、修道士が歌う神のための音楽から、プロテスタントの讃美歌という信者が神のために歌う音楽が出来上がっていく歴史の流れ、神のための音楽が人間(王侯貴族)の音楽になり、王侯貴族のための音楽が金満市民の音楽に、更には中階層の市民も聴く音楽になっていく過程、その歴史の流れがとてもわかりやすく書かれている良作です。





神、王、貴族、ブルジョア、庶民、他人種、その次は?
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by teri-kan | 2018-12-05 14:56 | | Comments(0)

「物語 ウェールズ抗戦史」

副題は「ケルトの民とアーサー王伝説」。
日本では珍しい、ウェールズ人の歴史の本です。
桜井俊彰著、集英社新書。



ウェールズ人とは、かつてブリトン人と呼ばれていたケルトの人達。
ブリテン島に住んでるからブリトン人。
現在あの島で大きな顔してるアングロサクソンは彼らからしたら新参者。
ローマの精神性を受け入れてたブリトン人にしたら、もう野蛮で野蛮でナニアレ?な人達。

でもやたらめったら強い。
残念、ブリトン人。
でも、「うう……無念である……」だけでは終わらなかった人達。
なんと、苦しい時代の果てにイングランド王になったウェールズ人が現れたのです。

……といった内容の本です。
ウェールズ系イングランド王が颯爽と玉座に着くまでの、長い彼らの苦難の歴史が描かれています。

いやもう、これを読んだらウェールズが好きになること間違いなし。
著者にかなり乗せられてるけど、映画化決定(個人的に)。





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by teri-kan | 2018-10-11 09:42 | | Comments(0)

「ドン・ジュアン」

モリエール作、鈴木力衛訳、岩波文庫。
1665年発表の戯曲で、正式なタイトルは、「ドン・ジュアン、あるいは石像の宴」です。





色男と石像
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by teri-kan | 2018-09-21 13:12 | | Comments(0)

中世ヨーロッパの二つ名

先日書いた「あだ名で読む中世史」の感想の続き。

前回は名づけのことや姓がないことがどういうことかについて書いたので、今回はあだ名そのものについて。
ユニークなのも多くあって、かなり想像力を刺激されるので、そこら辺の感想をゆるゆると書いてみたいと思います。





結構毛だらけ
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by teri-kan | 2018-09-05 11:50 | | Comments(0)

「あだ名で読む中世史」

岡地稔著、八坂書房。

どことなくカジュアルなタイトルだけど、内容は専門的でした。
ヨーロッパの中世前期好きにはうってつけ。
禿頭王とか肥満王とか、向こうのネーミングはなんて容赦がないんだ!と思ってる人にオススメ。
なんでフランス王はルイとかシャルルばっかりなんだ!と思ってた人にもオススメ。

ヨーロッパの名付けは日本と全然違います。
「家」の概念がないというのはこういうことなのかー、って感じ。





あだ名とか二つ名とか異名とか別名とか
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by teri-kan | 2018-08-29 14:22 | | Comments(0)

「サンタクロース殺人事件」

ピエール・ヴェリー著、村上光彦訳、晶文社。

1934年フランス発のファンタジック・ミステリー。
41年には映画になって、なんとDVD化もされてます。
日本でも買おうと思えばいつでも買える。
人気があったんですねえ。

というわけで、ここからは本の感想です。





フランスの田舎のクリスマスって素敵
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by teri-kan | 2018-05-23 12:49 | | Comments(0)

「彼の個人的な運命」

フレッド・ヴァルガス著、創元推理文庫。
「三聖人」シリーズの第三弾。

シリーズはいまのところここまでのようです。





印象的な「個人的な」登場人物がたくさんなお話
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by teri-kan | 2018-05-16 16:00 | | Comments(0)

「論理は右手に」

フレッド・ヴァルガス著、創元推理文庫。
「三聖人」シリーズの第二弾。

新たなメインキャラの登場で、ストーリーも一作目とは違う展開を見せます。





「ビールが飲みたい」な感想
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by teri-kan | 2018-05-11 10:46 | | Comments(0)

「死者を起こせ」

フレッド・ヴァルガス著、創元推理文庫。
1996年仏ミステリ批評家賞、2006年英国推理作家協会(CWA)賞ダンカン・ローリー・インターナショナル・ダガー受賞のフレンチミステリー。


私のフランス文学の旅はブルボン朝を離れてとうとう現代へ。
でも深刻になりたくないからミステリー。
フランスのエンターテイメント小説(翻訳済)ってどうやって探せばいいんでしょうね?
特に王朝時代モノ。





感想です
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by teri-kan | 2018-04-18 22:23 | | Comments(0)

「ロワイヤル通りの悪魔憑き」

ニコラ警視の事件シリーズ、第3巻目。
ジャン=フランソワ・パロ著、ランダムハウス講談社文庫。

2巻から九年後、三十歳になったばかりのニコラは相変わらずパリで頑張ってる。
総監も健在、家主も健在、ルイ15世も老いたとはいえ健在。
変化といえば王に新しい寵姫ができたこと、そして王太子にオーストリアから皇女が輿入れしてきたこと。

物語は王太子とマリー・アントワネットの成婚祝いの花火大会から始まるのでした。
デュ・バリー夫人も登場。
「いよいよ」といった感じです。
ブルボン朝の終盤期、とくとご覧あれ、です。





感想
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by teri-kan | 2018-04-06 16:26 | | Comments(2)