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「らららクラシック」で「トムとジェリー」

「トムとジェリー」の音楽に関しては、以前にもここここで感想をあげたことがあるんだけど、そういった「トムとジェリー」好きにはたまらない内容の番組が、先週Eテレ「らららクラシック」で放送されました。
いやー、いい内容でしたねー。

ベルリン・フィルの「トムとジェリー」、二度目の鑑賞だけど笑いました。
超楽しい。
限りなく贅沢です。

作曲したブラッドリーの技法の解説は勉強になりました。
犬の首が一人でトコトコ歩いていくシーンの音って、確かに不気味さがちょっと混じった奇妙にコミカルな音ですよね。
ジェリーのあの笑い声はクラリネットかあ。
うーん、いいなあ。

解説されていた「天国と地獄」って、全編にわたって結構怖いストーリーだし怖い音楽なんですよね。
大人になってから気付きました。
子供の頃はもっと無邪気に楽しんで見てたけど、確かに実はシリアスなんです。
天国行きの列車に乗る猫たちが改札を通るシーンも、大人になって見たら痛ましくてマジで辛い。
子供の時は笑ってた地獄のブルさんも、今はもう笑えない。
いやまあ、おかしくはあるんだけど、あの話、テレビでも言ってたけど「因果応報」なんですよねえ。
結構ブラック。

とはいえ、それも含めて楽しい思い出です。
クラシックの原体験は「トムとジェリー」と言ってもいいくらいなので、実は今でも「こうもり」を聞いて思い浮かぶタイトルは「星空の音楽会」だし、カナリアがトムが乗る機関車からジェリーを助けるシーンの「セビリアの理髪師」は、曲を聞いただけでトムの正面からのあの顔(笑)がどうしても浮かんで笑ってしまう。

音楽ネタのストーリーはどれも楽しいものが多く、「土曜の夜は」のパーティーでジェリーの安眠を邪魔するとか、「恋ははかなく」のウッドベースでジェリーの安眠を邪魔するとか、「ピアノコンサート」でジェリーの安眠を邪魔するとか、なんだかジェリーの安眠を邪魔する話が多いけど(笑)、ジェリーを踊らせる「ワルツの王様」でのピアノの初心者練習をするシーンとかも、ホント大好きですね。

私はそういった古い「トムとジェリー」が音楽もストーリーも絵柄も好きなのだけど、今の子供は違うんですよねえ。
「トムとジェリー」自体、時代に合わせて変化していますけど、世代の好みの違いは仕方ないんでしょうね。

初期のトムは毛もフッサフサなんです。
抱き心地が良さそうなネコちゃん。
やっぱりクラシック音楽が似合うかも。
研究対象になるというのはとても理解できるので、いつか素人にも読める本を出してくれたら嬉しいですね。




by teri-kan | 2019-04-08 00:00 | 音楽 | Comments(0)

アニメ 「精霊の守り人」

昨年NHK総合で再放送されたものを鑑賞。
一部DVDの不都合により抜けつつも、最終回まで無事見終わりました。

全26話。
とても良質な、家族皆で楽しめる作品。
素晴らしい世界観を表した原作に、かなり忠実なアニメ作品でした。

とはいえ、連続アニメならではの改変エピソードはあります。
村はずれに家を借りて普通の人と同じように暮らしたところなどは、なかなか良い変更だったと思います。
市井の子供達とチャグムが遊ぶシーンに心がほんわか。
こんな生活がずっと続けられればと、先を知っていても思ったものです。

でも何より「こうきたか」というのは、バルサ達と宮との協力関係かな。
大団円に向かいつつあるなあと思いながら見てました。
ガカイ大活躍(笑)。
皆とてもいいヤツになってました。

この変更も「精霊の守り人」だけで完結ならばアリでしょう。
先々の不安を暗示させても、大人の事情を仄めかしてもしょうがない。
だから帝がチャグムへ「英雄としての皇太子」の生き方を与えるというのも、原作と全然違うけどアリかなあと思いました。
アニメ版のチャグムは原作よりもより精神的に大人になった感じだったし。

バルサは見た目は綺麗なお姉さんだけど、中身は割とおばさんというか、原作に近かったですね。
いろいろ人生経験積んで確固たる考え方を持ってるという雰囲気がしっかりと出てました。
タンダは素敵なお兄さん。
ホントに素敵で優しくて、いいですねー、アニメのタンダ。
トロガイはコメディ風味なキャラクターで、ナユグとコミュニケーションをとってるところなんか面白かったです。
頭に乗っかってるウサギ?が可愛い。
子ウサギがわらわら乗ってた姿には笑った。
トロガイが画面にいる時の安心感や陽気感は良かったですね。

チャグムはきれいな皇子様。
聡いところもしっかり描かれています。
原作からそうではあるのですが、アニメ版は更にチャグムの成長物語が前面に出てた印象です。
この辺は子供が観ることを想定したからなんでしょう。

風景が綺麗でしたね。
世界観の再現には文句なし。
ナユグの生き物の顔は面白い。
このアニメで「闇の守り人」をやったら面白いだろうなと感じました。
もう少しいろんな場面を見たかった気がしますね。



とまあ、いろいろ思うことはあるんだけど、でも一番印象的だったのはこれかなあ。
山のようなラルンガ。
ラルンガさんがほんとにまあ、うじゃうじゃと現れ出て、「なんやこれ」。
恐いヤツなのかウザいヤツなのか、よくわからなくなりました。
限られた卵を狙って次から次へわらわらと……。
ラルンガ内の競争、激しそうです。




by teri-kan | 2017-01-20 14:18 | アニメ | Comments(0)

「ラ・セーヌの星」とチューリップ

このブログって日本以外の事だとフランスに関する記事が多いなあと、前々から過去記事を振り返って思っていたんですが、「マスケティアーズ」にハマって改めて自覚しました。
私はどうやらフランスが好きらしい。
少なくとも他のどの外国よりも。

まあアルセーヌ・ルパンが好きなので自然とそうなってしまうんですけどね。
実はルパンは私にとって理想中の理想。理想のフランス男。
女に優しい弱者の味方。
女たらしでありながら正義の人。
「マスケティアーズ」のアラミスは、だからまんまタイプ。
ハマってしまうのも、これはもう小学生以来そうなんだからしょうがない。
私はこういうのに弱いのです。(但しフィクションに限る。)

もう一つのフランス好きの原因は、まあベタですが「ベルサイユのばら」。
華麗な文化とドラマチックな歴史。ドラマチックな人間模様。
これに心惹かれない女子がいようかってものです。
なんだかんだでフランス史は面白い。

まあそういう感じで、この二本柱が私のフランス好きの基本かなあと考えたのですが、ふと思い出したんです。
そういえば「アルセーヌ・ルパン」と「ベルサイユのばら」のいいところを併せ持ったアニメがそれ以前にあったよなと。
自分は元々それが好きで、フランス好きの原点を求めるならむしろそっちの方だよなと。

そのアニメこそ「ラ・セーヌの星」。
革命期のフランスを舞台にした、とある少女を主人公にしたアニメです。

主人公は夜になると剣を持って悪と戦う花屋の女の子。
しかしその正体はフランス王妃の腹違いの妹。
本人それとは知らず権力を憎み、事実を知って苦悩するも、最後には和解。
和解っていうか、フランス革命だからね、王妃は断頭台へ、本人は姉の思いを胸にパリを離れる。
それがもう劇的。最後の場面は今でも忘れられん。
私はしばらくマリー・アントワネットには妹がいると思い込んでいました。

彼女には「黒いチューリップ」という義賊の味方がおり、それがまたイケメンの男子。
彼の正体がこれまた文句なしで、良い生まれなのに義賊、とことん正義の人という、おいしいところしかない男。

当時このアニメが大好きで、シモーヌ(主人公)には心底憧れたものでした。
主題歌も歌いまくってました。
「良いフランス男とは、男前で女に優しく弱者に優しい」という刷り込みは、アルセーヌ・ルパンを読むよりも随分前、「黒いチューリップ」からきていたのでした。
後に読んだ「ベルサイユのばら」で似たような人が登場して、「まるで黒いチューリップだー、フランスってこういう話がたくさんあるんだー」なんて思ったものでした。
黒いチューリップ、ホントに素敵だったんですよ。
女の子が憧れるのもしょうがないというくらい。

まあ今見たら、「え!?こんな絵!?こんな顔!?」ですが。
古いアニメですのでね、それはしょうがないです。
1975年ですよ、75年。
私が見たのは再放送ですが、それでも随分昔です。



ところで、「黒いチューリップ」で検索をかけると、デュマの作品が出てきます。
義賊の話ではないようですが、心惹かれるタイトルです。
アラン・ドロン主演の映画(1963)もあります。
デュマの原作を元にしていますが、だいぶ内容は変わっていて、こちらはホントに義賊の話。
解説には「フランス革命迫る動乱の時代を背景に、貴族を罰し庶民を助ける神出鬼没の快盗“黒いチューリップ”の活躍を描いたアクション」とあります。

「ラ・セーヌの星」はこれを参考にして黒いチューリップのキャラを作ったのだと思われますが、にしてもフランスにとってチューリップってなんなんだろうと思わされます。

「黒いチューリップ」の監督であるクリスチャン・ジャックがそのまた昔に監督した映画、ジェラール・フィリップの「花咲ける騎士道」の原題が「ファンファン・ラ・チューリップ」で、やっぱり「チューリップ」なんですよ。
「ファンファン・ラ・チューリップ」はもともとフランス民謡で、少年の武勇を語ってる歌らしいんだけど、でもやっぱりなんでチューリップなのかがよくわからない。
フランス人にとってのチューリップのイメージってどういうものなのか、ちょっと知りたいです。

花だけど男性と結びついてるんですよねえ。
男性というより男の子。せいぜい青年。
チャーミングな若者というイメージですね。
そんな男の子が戦ってるのが、なんでか知らないけど「チューリップ」。
一本でスッと立って、鮮やかだけど花弁がシンプルなのがイメージに合ってるのかなあ。

とりあえず言えることは、フランスには明るいチャンバラがあるということ。
弱者に優しい正義の戦いがある。
ひたすら女に優しい正義の男がいる。
時代背景が暗くても、だから陰鬱なだけじゃない感じになる。
ドラマチックで、やっぱりイキイキしてるんです。

これが今でもフランスがいいなあと思う理由の一つではあるかも。
応援したくなるフランス男です。
ルパンとかファンファンとか「マスケティアーズ」のアラミスとか、憎めない感じのフランス男はずるいなあと思います。
みんな大きな欠点を持ってるんだけど、愛嬌がハンパないんですよね。
この手の男は「俺の愛した女はみんな死んでいく」というパターンもあって、ますます応援しなきゃならない羽目になる(笑)。
やっぱりずるい気がします(笑)。




by teri-kan | 2016-06-15 09:06 | フランス映画 | Comments(0)

「トムとジェリー」のオーケストラ版

今やってるNHK-BSの「プレミアムシアター」で「トムとジェリー」の演奏があったんだけど、楽しかったですねー。
幼少期から耳に馴染んだメロディーが次々現れて、それに合わせて名場面が次々に脳裏に浮かんで、楽しいことこの上ない演奏でした。

お客さんもノリノリ。
トムとジェリーのケンカのドタバタ音もちゃんと鳴ってるし、犬の鳴き声まで再現されて、会場大ウケ。
私も笑った。
こんな楽しい演奏会っていいなあ。

初めて「トムとジェリー」のオーケストラを聴いたけど、これって日本でも演奏されてるのかな?
これはお子様にも、子供時代に「トムとジェリー」を楽しんできた大人にも良い楽曲です。
普通に演奏されていてほしいな。

お、「インディ・ジョーンズ」が始まった。
サイモン・ラトルの言うように、映画音楽を集めてジョン・ウィリアムズをやらないのはありえないですね。

にしても、とても豪華なコンサートです。
オーケストラはベルリン・フィル、指揮はラトル。
さっきはグリーグのピアノ協奏曲をランランが弾いてました。
by teri-kan | 2015-07-20 02:01 | 音楽 | Comments(0)

「天空の城ラピュタ」(1986)その3

TV放送があるたび感想を書いているような(笑)。
「ラピュタって実際には滅んでないよね」と言われたせいで、またいろいろ考えてしまいました。

確かにエンディングでもラピュタはプカプカ漂って生きてますからねえ。
あのデカイ飛行石の結晶が存在する限り、「ラピュタは滅びぬ。何度でもよみがえる」のムスカの言葉は、ある意味正しいのかもしれないとは思うんですよね。
まあムスカにとってのラピュタは「バルス」で滅んでしまってますが。

シータのペンダントの石がどうなったかよく覚えてないんだけど、あれって壊れたっけ?
壊れてなければそのまま海に落ちたと考えることもできるわけで、となれば「ウッカリ魚が飲み込む → ウッカリ人間がその魚を釣り上げる」ということも起こりえるわけで、二度と人の手には渡らないとは決して言えないんですよね。
それが数十年後か数百年後か、いつになるかはわからないけど、「珍しい石を手に入れたので石の専門家に見せに行く → 幻の飛行石発見と大騒ぎ → 政府関係者も交えて調査研究 → かつて政府軍が壊滅的被害にあった事実との照らし合わせ」なんてことも、もしかしたら起こったりするかもしれない。

事件を知る軍関係者の生き残りはロボットに破壊された基地に残っていた数名ってところだろうから、ラピュタに関する有益な証言はないに等しいけど、ラピュタ絡みで軍が大打撃を被ったことは歴史的事実として記録されてるだろうし、まあトップシークレット扱いだとは思うけど、後の世でもシータの飛行石が人間の手に渡ることがあるならば、ラピュタに辿り着けるか否かは別として、ラピュタが争いごとの原因になりうる可能性は高い。
呪文の効力はなくなったとしても、飛行石が飛行石である限りは。

うん、結晶化された飛行石がある限りラピュタは滅びないというのは、ある意味正しいと思いますね。



というわけで、そんな飛行石を作り出したラピュタ族が建てた王国について、ちょっと長々と考えてみました。
バルス以後もラピュタは浮かんで存在しているというのは、結構おもしろいことだと思います。

長々しいダラダラ妄想
by teri-kan | 2013-08-05 16:16 | その他の映画 | Comments(0)

「天空の城ラピュタ」(1986)その2

またまたTV放映を鑑賞。
十何年ぶりかに最初から観ました。
いやあ、忘れてたところが結構あったなあ。

久々にオープニングを観た今回、ナイスタイミングな記事が出ていて、興味深く読ませてもらいました。
今夜はバルス祭り! 風車で解く「天空の城ラピュタ」オープニングに隠された物語とは
うん。「ラピュタ」のオープニングは昔話や神話みたいで確かに好きです。

ネットの実況も見てたんだけど、全然追いつけなくて参りました。
いや、そもそも無理だとはわかってたんだけど、最初から実況のスピードが早すぎて驚いたというか、以前一度見た時はここまでではなかったように思うんですよねえ。放映回数を重ねるごとに参加者が増えてるってことなんだろうか。
「人がゴミのようだ」や「目がー目がー」のところは既につながりもしなかったです。

この作品って冒険活劇として最高で、子供が主人公だから当然子供が楽しめるアニメなんだけど、こうも大人の心も掴んで離さないというのは、ただ単に子供時代の感動を追体験してるだけというのとはちょっと違うような気がします。
オープニングを観たせいもあってか今回はラピュタという国の興亡に思いをはせたのだけど、今回は観ていていきなり杜甫の「春望」が頭に浮かんで、だから大人でもラピュタに惹かれるんじゃないかと思ったりしました。

「春望」とはあれですよ、有名な「国破れて山河あり 城春にして草木深し」。
この漢詩はこの後に戦争で辛い目にあっている自身を嘆く心情が切々とつづられるのですが、まあそれはここでは無視するとして、とりあえず日本人に馴染みのあるこの2行、「国破山河在 城春草木深」はなかなか光景としてすさまじいんですよね。
人々が去って何百年もたったラピュタ王国の成れの果てはまさにそれで、その光景になんとも言えない虚しさと寂寥感と、巨大都市を作り上げた文明への畏怖と、時の長さへの呆然とした感覚と、もう様々な感情が呼び起こされるのですが、やっぱりこのラピュタの草木だらけの映像がピカイチなんだな。ラピュタ興亡についてのイメージが、もう風景だけでぶわーっと浮かんでくる。
しかも人間はいなくなっても生の営みは続いてるんです。
まさに山河ありで草木深し。
まあさしずめラピュタは大樹と石が永遠に在り続けるって感じですが、それと比べると人間って思いっきりちっさいですよね。
その小ささと冒険モノとしての夢の大きさとのギャップがすごすぎで、そのコントラストこそがこのアニメが人を引きつけてやまない理由の一つなのではないかと。
そこら辺はやはり宮崎駿作品だと思いますね。



ラピュタ族は空気に触れるとただの石と化してしまう飛行石を結晶化する技術を持っていたため天空へ上ることができたのだけど、石の加工を生業にしていた一族ならば、おそらくずっと大地と共に生きてきたのだろうし、地にあることこそが彼らの正しく生きる道だったのだと思います。地を離れて生きるだなんて、土台無理な人達だったのではないかと。
彼らが天空にあって地上を支配するなど人間が神になるのと同じくらいに無理なことで、でもそんな神に現在に至っても無理になろうとしたムスカは、まさしく何もわかっていなかったおバカさん。
しかしあのバカを生み出さなければラピュタは完全に滅ぶこともできなかったということで、この辺はホントに人間そのもののお話だと思います。

いやほんと、ラピュタの存在ってつくづく面白いですね。
by teri-kan | 2011-12-12 11:01 | その他の映画 | Comments(0)

ルパン三世(TV第2シリーズ)

現在スカパーでは「ルパン三世」のアニメ化40周年企画として3つのTVシリーズと21のTVスペシャル作品を絶賛放映中。
全部を観るのは無理ながらも好きだったTVシリーズくらいは観てみようかと、このたびアニマックスを視聴契約しました。先週から始まって、いまのとこ3話鑑賞済み。全部で155話あるということだから、当分「ルパン三世」で楽しめます。

観ているとつくづく時代を感じます。
1話目は豪華客船が舞台の、どの年代にも通用するオーソドックスなルパン三世モノですが、2話と3話はすごい。特に第3話は冷戦下のベルリンの壁が鍵となる「ヒトラーの遺産」をめぐるストーリーで、いやもうね、「壁」をああいう風にギャグな話に取り込んでしまっていいんだろーかと、今更ながら余計な心配をしてしまう。
あんなんで壁を越えられるなら誰も苦労してないよと、さすがに言いたくなりますよね(苦笑)。「ルパン三世」はヨーロッパでも放映されたけど、ああいう「壁」の使われ方って許されたのでしょうか。

それでいうなら第2話の「コルコバードのキリスト像」を利用するストーリーもすごくて、あのキリスト像に車をぶつけたりヘリで吊るしてどっかへ持ってったりとか、ああいう扱いしちゃって怒られたりとかなかったんですかねえ。
今のご時世のせいかもしれないけど、「侮辱だ」とか「冒涜だ」とか言われやしないかと、観ていてハラハラしました。

でもあの時代にマラカナンスタジアムでの試合とサッカーくじの売り上げをネタにしていたというのはすごい。
今ならサッカーくじも皆よく知ってるけど、このアニメは1977年ですからねえ。当時どういうものか知ってて観ていた人って少ないんじゃないかなあ。
3話のナチスネタにしても、まるっきり荒唐無稽ってわけでもないし、今観ても上手く作ってるなと感心できる作品なんですよね。

まあ、それにしても面白いです。子供が観てもたいして意味わからなかったはずなのに、夕方の再放送を毎日楽しみにしていたのを思い出します。
ルパンはスケベだし不二子の全裸シャワーシーンもフツーに出てくるし、あまり子供が観るようなものではないと思うんだけど、でも不二子のヌードってあまりいやらしくないんですよね。むしろスタイルよくてうらやましいと、子供の時も憧れて観ていたような気がします。

不二子もそうだけど、ルパン達の自由さそのものが憧れでしたよね。
今から思えばアニメ自体が自由な気がするし、ベルリンの壁をグライダー(笑)で越えちゃう軽さがたまらなく好きですね。
by teri-kan | 2011-08-22 11:57 | アニメ | Comments(0)

「妖怪人間ベム」

某ビールのCFがTVで流れると、つい耳をそちらに傾けてしまう今日この頃。
「爽快人間」のメロディはやっぱり強烈だなあ。

元々は昔のアニメ「妖怪人間ベム」の主題歌。
「や、み、に かーくれって い、き、る おーれたちゃ よーうかーいに、ん、げん なのさっ♪」で始まるインパクトありまくりの歌。
「はやく人間になりたいーーーー」はアニメ主題歌史における名セリフ中の名セリフですね。
「だって涙が出ちゃう 女の子だもん」に匹敵するくらいの素晴らしさです。

「妖怪人間ベム」は私より上の世代の方々のアニメで、私は再放送で観たクチです。
何度もあった再放送でも次々子供達が楽しんだと思われるので、知名度は抜群だと思うのですが、にしても不思議なアニメでしたね。どう見ても気持ち悪いのに、私も皆と同じく大好きでした、「妖怪人間ベム」。
ストーリーも面白かったけど本人達の設定がすごくて、町並みが見慣れた日本じゃないっていうのも良かった。どこかわからない不思議な町、ああいう人がいても違和感ない異世界、でもこっちも容易に入っていける世界って感じで。

これ、最終回が唐突なんですよね。
それまでベロとかフツーに町の子供達と遊んでいたはずなのに、突然村八分にされちゃって、今更のように「指が3本しかない!」とか指摘されちゃって、「いやいやアンタ達、それはもう既に知っていただろう」と突っ込みたかったけど、とにかく死んだのか死んでないのかよくわからないといった感じでお話は終わりました。
でも当時は子供ながらに「それでいいや」って思ったような記憶が。
いるかもしれないしいないかもしれない、くらいが納まりよかったんだと思います。



「爽快人間」のCFは、とにかく元ネタが有名すぎるので反響も大きいだろうと想像するのですが、個人的には歌が強烈すぎて、そして踊りに目を奪われすぎて、肝心の商品が目に入っていないという欠点が。

ていうかですね、ベムは妖怪人間であって人間でないから「早く人間になりたいー」だったけど、爽快人間さん達は既に爽快人間なのだから「早く爽快になりたい」というのはおかしいのではないかな。
いやまあ「それを飲んで爽快人間になろう」と言いたいのだとは思うけど。

まあどうでもいいことなんですが、そんなどうでもいいことをいろいろ考えてしまったのだから、とりあえずこのCFは私にとっては有効だったのでしょう。


うん、「妖怪人間ベム」のアニメが見たくなってきました。
by teri-kan | 2011-07-13 12:51 | アニメ | Comments(0)

「コクリコ坂から」

本屋さんで懐かしの絵が本の表紙になっていてビックリしました。

高橋千鶴の「コクリコ坂から」。

なぜ今これ? と思ったら、なんと映画が公開されるんですねー。
まあ映画になることそのものが「なぜ今これ?」なんですが、新しい古いに関係なく良いものが再び世に出ることは良いことです。
ジブリ、いいところに目をつけてくれました。

と言いつつ実は話はすっかり忘れていて、マンガを本屋さんでさらさらっと立ち読みしたんですが、そうそう、この話は三姉弟の一番上のお姉ちゃんが家事一切を取り仕切って頑張るお話でした。
海、空、陸って名前の三人で、やたらこの名前が印象に残っていた記憶があります。
おおらかな名前でいいなあって思ってましたねえ。

これから映画が公開されるので詳しいストーリーは書けませんが、爽やかで健全な青春物語で、久々に読んで思ったけど、頑張り屋さんの主人公なんだよねー。でもそれが普通で、特に無理はしてないし、悲壮でもない。いろいろ問題は起こるけれど、全く病んだ感じじゃないのです。
高度成長期からバブル期までの明るい日本同様に明るく前向きで、なんかいい時代だったなあと子供時代を振り返ってしまいますね。

高橋千鶴の作品は当時「なかよし」に載っていて、毎月読んでいた私は彼女のマンガが大好きだったのですが(特にこの作品)、そういえば主人公の女の子は「コクリコ坂から」に限らず料理・家事を一手に引き受けてる子が多かったなあと思い出しました。だからというわけではないけれど、自立心の強い子が主人公だったことが多かったような気がする。

で、そんな「コクリコ坂から」の海のセリフで当時小学生だった私に強烈なインパクトを残したのが「イワシは安くて栄養価が高い!」。
子供ながらに「イワシは残さず食べなきゃいけないんだ」と思ったものでした。
彼女の他のマンガで薬を飲みすぎてぶっ倒れる女の子が出てくる話があるんだけど(その子は薬を飲むのが趣味だった)、あれを読んで「薬は飲みすぎてはいけない」と子供心に教訓として残ったり、実は結構影響されてることが多いんですよね。
当時の私、本当にこの人のマンガが好きだったんだと思います。

映画「コクリコ坂から」はジブリなので絵は全然違うんだけど、是非いい作品になっていてほしいものです。
監督は宮崎吾朗。
「ゲド戦記」の出来が「………」だったからちょっと不安だけど、いい映画になってることを期待します。
by teri-kan | 2011-07-04 11:24 | 漫画 | Comments(0)

ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ短調 / リスト

今年はリストの生誕200年に当たるのだそうです。
モーツァルトや去年のショパンのようにNHKが特別番組を組むまではしないかもしれないけど、大作曲家・大ピアニストの大きな節目の年です。日本でもそれなりに盛り上がるのではないかと期待します。

自分とリストの出会いを振り返ってみたのですが、「リストが作った曲」として初めて認識したのは、多分「愛の夢」だと思います。
ですがリスト作曲と知らずにもっと昔から親しんできた作品があって、それがこの「ハンガリー狂詩曲」の第2番、子供に大人気の「トムとジェリー」で使われたこともある有名曲です。

アカデミー賞も受賞したこの「トムとジェリー」の「ピアノコンサート」、今観ても大変クオリティの高いアニメなのですが、良作揃いの「トムとジェリー」の音楽をネタにした作品の中でも、これは群を抜いて面白い作品です。
「ハンガリー狂詩曲」を演奏するピアニスト・トムと、ステージ上のグランドピアノを寝床にしているジェリーの、仁義なき(?)戦いが曲とピッタリ合って、特にクライマックス部分の壮絶さはすごいのです。最初から最後まで笑いながら観ることのできる、親も子供も共に楽しめる傑作アニメなんですよね。

昔「この曲のレコードは持っている」と父親が言うので、せがんで聴かせてもらったことがあるのですが(当時はステレオもLP盤も子供には触らせてくれなかった)、当然のことながらアニメバージョンとは違うんですよ、オリジナルって。途中で違う曲が混じることもないし、ラストもきちんと一回で終わる。間違ってもアニメのようにトムがボロボロになるまで繰り返されるエンディングではないのですよ。
それが全然つまんなくってですねー(笑)、同じ曲を聴いたはずなのに、なぜだか夢が破れたような、アニメの夢の世界から現実にひきずり下ろされたかのような、なんとも微妙な気持ちになったものでした。
だから「ハンガリー狂詩曲第2番」はとても好きだけど、ちょっとどこか切ない記憶とセットになっちゃってるんですよね。

でもきちんと聴くと普通に面白いんです。別にトムやジェリーが暴れるからっていうんじゃなくて、曲自体が面白い。
やたらエンターテイメントしてる曲だなあというのは、きっと私だけの印象じゃないと思うんですよね。
なんていうかなあ、聴いててニヤニヤしてしまうというか、超娯楽的というか、そんな曲だから当然弾いてる姿も面白くて、ピアニストの映像付で鑑賞したら尚楽しめることうけあい。

リストがこの作品に込めた精神性とかそんなものは全然わからないけど、聴いてて面白いことは確かで、彼がパフォーマンスでもお客を楽しませていたというのがわかるような曲だと思います。

ホントに面白い。
リストはいろんな曲があるけれど、これは華やかで賑やかで軽やかで楽しくて(出だしの重々しさももちろん良い)聴きやすくて大変良いですね。
by teri-kan | 2011-05-25 13:17 | 音楽 | Comments(0)