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「ボレロ」 / ラヴェル

「のだめ」の映画で使われた曲その2。
TVでよく流れる曲だけど、先週は「N響アワー」でも放送がありました。
そこでの解説が面白かったのですが、作曲したラヴェルは「ボレロ」について次のようなことを語っていたのだそうです。


「ボレロ」は「音楽」ではない。「音楽」とは作曲家の霊感によって生み出されるものであって、この曲は技術のみで作った曲だ。


素人からしてみたら「へえええ、そういうもんなのかあ」ですが、技術だけであんな曲作るのも凄いことだし、ラヴェルはそれこそ「霊感から作られた音楽」をたくさん作曲した人だし、よくよく考えたらこの発言は「自分はすごい」と言ってるだけのような気がしないでもない(笑)。

まあそれはともかく、技術で作ったと言われる分、この曲の解説は素人にもわかりやすいのではないかと思います。NHKの音楽番組「名曲探偵アマデウス」で「ボレロ」は早々に取り上げられましたが、滅多にクラシックを聴かない人も「ボレロの回は面白かった」と言ってたくらいでした。
オーケストレーションの難しい技術の話までいかなくても、個々の楽器の特性の説明は面白かったし、クラシックに馴染みがない人でも興味を持てたみたいなんですよね。フルートやファゴット、そしてなんといってもトロンボーン。あの辺の「ボレロ」演奏の難しさ、特殊さの話は素人でも十分楽しめたのでした。

「ボレロ」のトロンボーンのソロパートは難関で、「名曲探偵アマデウス」の番組内でも「過去にはこんな酷い失敗もあったんですよ」とベルリン・フィル(多分)の演奏を聞かせてくれたんですが、これがまあ、マルレの「ぼろボレロ」もビックリのぼろぼろトロンボーンで、TVの前で呆気にとられました。

「ボレロ」ってたくさんのエピソードがあって、ホントにいろいろと楽しめるのです。バレエはもちろん映画もあるし、フィギュア・スケートも。アイスダンスのトーヴィル・ディーン組の「ボレロ」は古すぎてほとんど伝説ですが、オリンピック史上初のオール満点も納得の素晴らしさ。

本当に感動的なんです。その分「のだめ」のギャグがまた際立つわけで、あのボロボロぶりもある意味感動的でした。



ところで「名曲探偵アマデウス」の「ボレロ」のトロンボーン、私は初回放送と再放送、両方観たんだけど、再放送時には失敗演奏部分だけカットされてたように思います。
もしかして見逃したのかもしれないんだけど、配慮が入った? 変な演奏をTVで流しちゃいけないとかいって。
記憶が曖昧で自信ないんだけど、その辺がちょっと今でも謎ですね。
by teri-kan | 2010-01-27 10:53 | 音楽 | Comments(0)

序曲 「1812年」 変ホ長調 作品49 / チャイコフスキー

現在公開中の映画「のだめカンタービレ」で大々的に使用されているチャイコフスキー作曲の式典用の序曲。
大序曲、祝典序曲とも呼ばれており、私は祝典序曲の名で知ったのでこちらの方がピンとくるのですが、祝典の名は曲の内容にもよく合ってるように思います。

初めて聴いた時はタイトルを全く気にせず、当然1812年の意味も考えず、ただ「盛り上がる曲だなあ」と感動しただけだったのですが、途中で流れる「ラ・マルセイエーズ」がえらく印象的で、なんでロシアがこんなにフランス国歌を称えるんだろうと思ったんですよ。なにフランスを持ち上げてんだ?って。
ところが意味は全く逆で、「フランスザマー、ロシア万歳」の内容だと知ってビックリ。そして納得。1800年代初頭はナポレオンが活躍した時代で、この曲のタイトル1812年には、彼は大軍を引き連れてロシア遠征を行っていたのでした。

私にとってナポレオンのロシア遠征は、オードリー・ヘプバーン主演の映画「戦争と平和」なんですが、この映画のナポレオンは結構すさまじいのですよ。役者がすごくナポレオンそっくりってのもそうだけど、とにかく極寒のロシアから撤退するフランス軍が悲惨で、フラフラの隊列から脱落者がどんどん雪に埋もれていく様子は強烈でした。

「1812年」を聴いてると、「ラ・マルセイエーズ」の旋律と共にその光景が頭の中に浮かんでくるのです。あの威勢のいい「ラ・マルセイエーズ」と雪の中で次々と死んでいくフランス兵……結構つらかったりするんですよね。

もちろんロシアにとっては自国を守った輝かしい勝利で、そんな彼らにとって「1812年」はとても気持ちのいい曲でしょう。ナポレオンに痛い目に合わされた他の国々もそれは同様だと思います。
では当のフランスにとってこの曲はどうなのか。
ネットでさくっと調べただけでは、実はフランスでこの曲がどういう風に受け止められているのかは出てこないんですよね。
あまり触れないようにしてるのかなあ。ちょっとよくわかりません。

この曲が「のだめ」でコンサートで演奏される曲として流れてきた時、実は「え?」って驚いたものでした。盛り上がる曲なのはいいとして、フランスで演奏してもいいのかなあって。
マルレはパリのオケですよ?「ラ・マルセイエーズ」をある意味バカにしたような曲を演奏しちゃって大丈夫なんですかね。
そこの部分が気になって、千秋にウットリしながら耳は気をつけて音を聴いていたんだけど、映画では微妙に「ラ・マルセイエーズ」部分はカットして、わかりにくくしていたように思います。
やっぱり配慮したのかな。なんの配慮かと言われたらちょっとよくわからないけど。

ま、細けえことはいいんだよ、ってとこでしょうか。
なんだかんだでこの曲は映画で最高に盛り上がりましたからねえ。
こっちも存分に楽しんだので野暮は言わない方がいいんだと思います。
by teri-kan | 2010-01-25 10:38 | 音楽 | Comments(0)

交響曲 第五番 「革命」 / ショスタコーヴィチ

ショスタコーヴィチ作曲の超有名曲。
特に第四楽章冒頭は「ここだけは聴いたことがある」という方もいるだろう程有名で、かくいう私もここからショスタコーヴィチを好きになったのでした。
カッコいいし重々しいし、暗くて硬いけど派手だし、まあこの曲はここだけじゃなくて全楽章素晴らしい。
案外とっつきやすいし、重いけど結構気軽に聴ける名曲です。

NHKの音楽番組に「名曲探偵アマデウス」というのがありまして、ちょっと前にこの曲が取り上げられたのですが、番組の内容は「スターリン批判をどのように音楽の中に、それと知られずにショスタコーヴィチは組み込んだか」といったものでした。
実はNHKはこのテーマでこれまでも何回かいろんな番組を放送していて、ショスタコーヴィチを取り上げたものはもちろん、ロシアの芸術、スターリンの粛清を取り扱う番組でも、これは避けて通れない話題なのでしょう、何回か放送していて、私もいくつか観た覚えがあります。

今回おさらいのような感じでショスタコーヴィチの作曲の巧みさの説明を受けて、改めて「すごいなー」と感心したのですが、しかし何がすごいといって、音の一つ一つに批判を込めて思いっきりそのような曲を作りながら、それでいて純粋にカッコいいということなんですよね。
単純にカッコいいのですよ、この曲。


どれだけそれとわからないように体制批判をしたか、そのすごさが語られるたび、そんなこと関係なくカッコいいこの曲のすごさを思い知らされるというか、批判精神は批判精神として、曲が単純に素敵なのはすごい。

こんな素人が言うのもなんだけど、天才なんでしょうね、ホントに。

(カッコいいという言い方は不謹慎かもしれないけど、カッコいい言い回しができないのですみません。)


来週の「N響アワー」はプレヴィンのショスタコーヴィチの五番が聴けます。
今から楽しみ。
by teri-kan | 2009-12-14 10:21 | 音楽 | Comments(0)

「昼下りの情事」(1957)

若くて可愛いオードリー・ヘプバーンと、おじいさんに近いおじさんゲイリー・クーパーとのラブロマンス。

「ファシネーション」(邦題:魅惑のワルツ)があまりに物語にピッタリで、観終わった後つい口ずさんでしまいます。BGMを奏でるカルテットが作品中でも効いていてとても楽しい。

プレイボーイのおじさんに負けじと頑張るオードリーが健気です。最後クーパーがああいう行動とっても仕方ないなと思わせるほどの愛らしさ。
ゲイリー・クーパーは年とってもカッコいいんですよねえ、背高いし。お父さんのモーリス・シュバリエも素敵。

これもパリが舞台です。この街とオードリーは本当によく似合ってる。
そういえばサブリナもパリでオシャレな女の子になって帰ってくるし、当時のパリはそういうイメージだったんでしょうね。
by teri-kan | 2009-02-18 11:33 | アメリカ映画 | Comments(0)

「七年目の浮気」(1955)

予想を見事に裏切られ、マリリン・モンローというよりおじさんの映画だったことに大笑い。
妄想シーンとラフマニノフのあまりの相性の良さにも大笑い。

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が使われてる映画といえば「逢びき」しか知らなかったので、まさか「七年目の浮気」で聞かされるとは、とビックリしました。案外知られてないというか、なぜか「ラフマニノフのピアノ協奏曲2番といえば逢びき」の方ばかり言われるんですよね。

どうしてなのでしょう。やっぱり「妄想」がいけないのでしょうか。

でも不倫のテーマ音楽であることには変わりないようです。
二つの作品の雰囲気はあまりにも違いすぎますが。

「七年目の浮気」はアメリカのいい時代のお話って感じですね。
んでもってマリリン・モンローはやっぱり可愛かったです。
by teri-kan | 2009-02-12 10:25 | アメリカ映画 | Comments(0)

「イ調のセレナード」 / ストラビンスキー

ストラビンスキーのピアノ曲。おそらくすごくマイナーな曲だと思う。

2007年に「ぴあのピア」というNHKの番組がありました。ピアノの創成期から時代を追って1日1曲ずつ紹介するといった趣旨の音楽番組で、当然初めて聴く曲も多いのですが、その中で「この曲欲しい!」と思ったほど気に入ったのがこの「イ調のセレナード」でした。

バッハ風ストラビンスキー? ストラビンスキー風バッハ?
どういう表現をしたらいいのかわからないのですが、とにかく面白い曲なのです。すぐにネットで検索したのですが、やはりというべきかCD少ないのですよね。見つけられたの数枚くらいだったと思います。

買ったのは昨日も書いたレオン・フライシャーの「ジャーニー」。結果的に他の良い演奏も聴けてとても満足。ピアニストとして大変な苦難に合われた方ですが、とても優しい音を奏でる方という印象を受けました。

「イ調のセレナード」は聴くほど癖になるというか、ハマります。
今では大好きな曲の一つですね。
by teri-kan | 2008-12-20 21:46 | 音楽 | Comments(0)

子守歌 変ニ長調 作品57

ショパンのピアノ曲。繊細で透明感にあふれた、非常に穏やかな気持ちになれる曲。

初めて聴いたのは小学生の時に父親のレコードで。でもあまり心を動かされなかったようで、当時は同じレコードに収録されていた派手な「バラード2番」や「革命」ばかりを聴いていた。

去年レオン・フライシャーのCD「ジャーニー」を聴いて、彼の「子守歌」に大感動するのだが、曲の最後の方になって「あ、これ家のレコードにあった曲だ」とやっとのことで気付く有様。
かなり年月がたっていたせいもあって、ほとんど初めて聴いたに近い印象を受けた。

もしかして今まで聴いていながら気付かなかったこともあったのではと思い、手持ちのショパンのCDを探してみると、ありました、ポリーニの「ピアノソナタ2番・3番」に収録された「子守歌」が。
でも改めて聴いてみると全然印象が違う。全く別物の曲で、はっきりいってポリーニ駄目じゃんって感じ。
演奏者によって曲は変わるものだけど、にしても違いすぎだった。


フライシャーの「子守歌」はいいです。
何度も繰り返し聴いてます。
by teri-kan | 2008-12-19 13:03 | 音楽 | Comments(0)

「ラ・ヴァルス」 / ラヴェル

ラヴェルの「ラ・ヴァルス」が最近グリコのCFで使われています。コーヒーゼリーとミルクがぐるぐる~と回っていくやつ。
曲のイメージとピッタリで結構インパクトありますね。TVで流れたらつい目をとめて、耳もすましてしまう。

この曲すごく好きなんですよ。目を閉じるか、焦点合わない目をユラユラさせながら聴くことが多いんですけど、とにかく揺れる揺れる。そして回る。簡単にあっちの世界へ行っちゃって、そして奇妙に幸せな気分で戻ってくる。

あの揺られ感はなんていうんでしょうね。ラヴェルって本当に魔術師です。
by teri-kan | 2008-12-06 13:58 | 音楽 | Comments(0)