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タグ:フランス文学 ( 53 ) タグの人気記事

「椿姫」

アレクサンドル・デュマ・フィス著、吉村正一郎訳、岩波文庫。
舞台に映画にバレエに、多くの人に愛され続けている悲恋の名作です。





フランス文学の愛欲に溺れる若い男
by teri-kan | 2019-08-23 00:00 | 本(小説) | Comments(2)

「ゴリオ爺さん」

バルザック著、中村佳子訳、光文社古典新訳文庫。

自分からは遠い作家だと思っていたのですが、フランス文学を紹介している本に載っていた解説を読んで興味がわきました。
その本には、大革命がもたらしたものが「ゴリオ爺さん」には描かれていると。
フランス革命は理念が起こしたものではない、金を持った人間がより金を持ちたいと思ったからこそ起きたもの、この小説にはその結果としての欲まみれのパリ社会が描かれている、とまあ、ざっくり言うとそういった解説が書かれてあって、それは是非読んでみなければと、先日「ブルボン朝」を読んでフランスについて「ううーん」な気分になった私は思ったのでした。

で、読んでみたのだけど……なるほどー、こんな話だったのかー。





お金さえあれば
by teri-kan | 2019-08-19 00:17 | 本(小説) | Comments(2)

「千霊一霊物語」

アレクサンドル・デュマ著、前山悠訳、光文社古典新訳文庫。
本邦初訳で五月に出たばかりのホヤホヤ本。

内容は、簡単に言えば、凝ったオカルト短編集。
次々披露される幻想怪奇譚はどれも面白かったです。





違う世界へ入り込もう
by teri-kan | 2019-07-03 00:00 | 本(小説) | Comments(0)

「勇将ジェラールの回想」

コナン・ドイル著、上野景福訳。
創元推理文庫。

コナン・ドイルによるフランスを舞台にした小説。
ナポレオン時代の軍人ジェラールの冒険譚で、八つのエピソードが回想形式で描かれています。

一つ一つのお話がちょっとしたミステリーっぽくて、面白さはさすがコナン・ドイルといったところ。
ヨーロッパ中を駆け回ったナポレオン軍らしく、ジェラールが活躍する舞台もフランスにとどまらずヨーロッパのあちこちです。

本国イギリスではかなり人気作品だったらしく、ドイル自身も結構気に入ってたキャラクターだったようですが、日本ではおそらく知っている人の方が少ないですよね。
私も全然知らなかった、というより、フランスものの冒険小説を探してコナン・ドイルに行き着くとは思わなかった。
ナポレオン時代はイギリス人のドイルさえも魅了したようです。
確かに劇的な時代ではありましたし、英雄を作りやすかったんでしょうね。

ジェラールはユーモアにあふれた好男子で、女性にもモテたと書かれていましたが、フランス人としては個人的にはちょっとイメージとは違っていました。
もっと女たらしでなくてはいけないだろう!と正直思ってしまったかも。
女をたらしこんだおかげで、あるいは女にモテモテだったおかげで任務成功!といったエピソードがあっても良かったのではないかと。
まあ、全てのフランス男がそんなヤツではないでしょうが、フランス男のお話の割には、いまいちアムールが足りなかったような気が。

ただ、そういうのは必要ないという読者にはうってつけの小説かもしれません。
純粋に機転のきく明るい軍人の話が読みたい、ドイルの短編ミステリー、なおかつ冒険ものが読みたいという方には、とてもいい作品だと思います。




by teri-kan | 2019-03-27 00:00 | 本(小説) | Comments(0)

「ベラミ」

初モーパッサンです。
「女の一生」は読んだことありません。
杉捷夫訳、岩波文庫、1885年刊。

「ベラミ」とは「美貌の友」という意味の主人公のあだ名で、その主人公は本当に誰もが認める長身の美青年。
作者に言わせると「通俗小説に出てくる色魔そっくり」な美形。
「ベラミ」はそんな美貌を持つ青年の出世を描いた物語です。





オススメ!
by teri-kan | 2019-02-06 00:00 | 本(小説) | Comments(2)

「ボヘミアン・ラプソディ」のスカラムーシュ その2

前回の続き。

スカラムーシュはフレディ自身。
煽りが得意で、でもその真意は言動の通りではない。しかもそれは誰にも気付かれない。
フィガロは体制批判の象徴。
ガリレオは権威に対抗して真実を貫いた人。

これらを踏まえた上で「ボヘミアン・ラプソディ」のオペラパートの最初部分の解析の続きです。





イタリアだらけ
by teri-kan | 2019-01-18 00:00 | 音楽 | Comments(0)

「ボヘミアン・ラプソディ」のスカラムーシュ その1

前回感想を書いたサバチニの小説「スカラムーシュ」のおかげで、スカラムーシュについてのイメージが出来上がりました。
なので、それに基づいてクイーンの代表曲(の一部)を分析。





スカラムーシュとガリレオ、フィガロ、マニフィコ
by teri-kan | 2019-01-17 00:00 | 音楽 | Comments(0)

「スカラムーシュ」

ラファエル・サバチニ著、大久保康雄訳、創元推理文庫。
1921年刊。

フランス革命を背景にしたブルターニュの青年の冒険物語。
舞台はフランスで主人公もフランス人。
でも作者の名前はイタリア人。
そしてなぜか言語は英語。

サバチニはイタリア生まれながら欧州のあちこちで教育を受け、最終的には母の出身国イギリスに定住し、英語で小説家になった人です。
習得した言語は六ヶ国語。
歴史が大好きで、両親はオペラ歌手。
経歴を知れば本作もなるほどと思える内容です。

そんないろいろな要素が詰め込まれた小説の感想です。





イタリア産の即興演劇(コンメディア・デッラルテ)を知りたい
by teri-kan | 2019-01-15 00:00 | 本(小説) | Comments(0)

「ドン・ジュアン」

モリエール作、鈴木力衛訳、岩波文庫。
1665年発表の戯曲で、正式なタイトルは、「ドン・ジュアン、あるいは石像の宴」です。





色男と石像
by teri-kan | 2018-09-21 13:12 | 本(小説) | Comments(0)

グルメじゃないアルセーヌ・ルパン

「ルパンの世界」
ジャック・ドゥルワール著、大友徳明訳、水声社。

先日の「普遍性」に続く感想第二弾です。
そう言われればそうだったなあって感じなんですが、実はルパンはフランス人のくせに美食家ではありません。





食欲も性欲も?薄いフランス男
by teri-kan | 2018-06-06 10:52 | アルセーヌ・ルパン | Comments(0)