タグ:世界史 ( 47 ) タグの人気記事

「ブラン・マントー通りの謎」

ニコラ警視の事件シリーズ、第1巻目。
ジャン=フランソワ・パロ著、ランダムハウス講談社文庫。

時は戦争にあけくれるフランス、ルイ15世の御世。
魑魅魍魎が跋扈するパリを舞台に、ブルターニュから上京したばかりの青年ニコラが、なぜかわからぬまま難事件解明の任をまかされ、悩みながらも奮闘、解決に向けて頑張っていく、というお話です。





感想
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by teri-kan | 2018-03-19 15:40 | | Comments(2)

「世界神話学入門」

後藤明著、講談社現代新書。

以前読んだ「日本神話の論点」の感想で書いたのですが、アマテラスの天岩戸のくだりは比較的新しく日本に入ってきた神話だということで、新しい部分を除けば古いオリジナルの日本の神話が現れてくるだろうから、是非その大元の日本の神話なり思考なりを知りたいものだ、そういうことを解説してる本はないものかと、思っていたのです。
この本はその願いを叶えてくれそうだということで、手にとってみたのでした。

で、確かに日本の神話には古い部分と新しい部分とがあり、新しい部分は西アジア発祥だということが本書にも書かれてあるのですが、どうやら古い部分だって、別に日本オリジナルということではないらしい。
ていうか、民族オリジナルの発想とか思想とかいうものは、あまりない?
まあ、一万年前の人間に対して民族というのも変だけど、言うなればその土地土地の事情が思考に反映されてるんじゃないかと想像していたのに、本書を読む限りどうやらそうではないらしい。

面白い内容だったけど、「そうか、そういうものなのか」と、なぜだかちょっと残念な気持ちになりました……。





神話から見えることはたくさん
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by teri-kan | 2018-01-26 16:24 | | Comments(0)

建国の理念からそうだった

こんな記事が出てました。

なぜアメリカ社会ではつねに黒人が「人種問題」になるのか

アメリカの黒人差別問題について、筆者の著作物は前々から参考になることが多かったんだけど、今回のこれは更に考えさせられる内容でした。
アメリカの黒人差別は、ただ単に奴隷にしてたからというだけでは収まらない、なんとも難しい社会構造がベースとなっていたのです。





「白さ」という呪い
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by teri-kan | 2018-01-22 15:46 | 事件・出来事 | Comments(0)

「ハプスブルク・スペイン 黒い伝説」

副題は「帝国はなぜ憎まれるか」。
ジョゼフ・ペレス著、小林一宏訳、筑摩書房。

これはとても良い本。
スペイン史にとどまらずヨーロッパ史、いや、人間が紡ぎ出す歴史というものの本質を知ることができる、とても面白くて恐い本。

よく「歴史は勝者によって作られる」と言われますが、読んでるとそれは微妙に違うように思えてきます。
正しくは「敵を上手いこと貶めた者が歴史の勝者になる」。

スペインの見方が変わりました。
今までは一面的だったですねえ。
スペイン史は考えさせられることばかりで、「歴史を学べ」と一言で言われるけど、「歴史って恐ろしい」と、この本には心底思わされたです。





続き
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by teri-kan | 2018-01-17 12:40 | | Comments(0)

「スペインレコンキスタ時代の王たち」

副題「中世800年の国盗り物語」。
西川和子著、彩流社。

カタルーニャ独立問題で、個人的にスペインがちょっとブーム。
でもどっちかというとカタルーニャより、スペイン中央政府に興味があります。
独立問題があるにしても、ちょっとカタルーニャに厳しすぎない?ってことで。
例えばイングランドがスコットランドに対して見せる態度とは、かなり違うような気がするのです。
もうちょっとこう、融和的な態度をとればいいんじゃないかと思うのに、国をまとめる象徴の王でさえカタルーニャに厳しい。

というわけで、ここらでちょっとスペイン史をきちんと知っておこうということで、本書を読んでみました。
近現代ではなく中世なのは、スペイン人のもっと基本のところを知りたいから。
以前読んだ西ゴート王国についての本で、スペインは西ゴートの影響を後々まで受けてると書いてあって、スペインのことを知るならそこから読み直すべきかもしれないのですが、それだとさすがに長大になってしまうので、とりあえず今回はその西ゴート王国が滅亡したところから。
イスラムに侵略され、それが故に西ゴートの後継を自認していたレコンキスタ時代のカトリックの王達の行動を、今回は見てみようというわけです。

で、じっくり読んでみたんだけど、いやー、もうね、私は腹が立ってしょうがない(笑)!





続き
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by teri-kan | 2017-12-06 14:22 | | Comments(0)

「サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福」

ユヴァル・ノア・ハラリ著‎、河出書房新社。

これまたいろいろ考えさせられる下巻でした。





生きるってなんなんですかね
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by teri-kan | 2017-11-22 11:07 | | Comments(0)

「サピエンス全史 (上) 文明の構造と人類の幸福」

ユヴァル・ノア・ハラリ著‎、河出書房新社。

昨年とても話題になった本。
面白かったー!
というわけで、とりあえず上巻の感想。





範囲が広すぎ!
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by teri-kan | 2017-11-10 14:32 | | Comments(0)

伝説いろいろネールの塔

前回の続きになります。

参考にしたのはギー・ブルトンの「フランスの歴史をつくった女たち」第一巻。
物事は人の感情(愛)で動かされる、というのをテーマにしている歴史書なので、かなり詳しいんだけど一部物語風で、多分にフィクションも入ってるな、と思わされる本。
でも信憑性はありそうだ、といった本。

フランスがアムールの国だということを念頭に置いて読むべきで、ネールの塔の伝説についても、その視点での見方になります。
夜な夜な若者と情事にふけって殺してポイッ、をしていた王妃様はどの時代の誰だったか、というところから、なんかもう「へええええ~~」。

というわけで、ネールの塔にまつわる伝説は、まずは次のようなお話から始まるのでした。(私風にアレンジした文体でまとめています。)





皆色と欲の話が好きなんですよね
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by teri-kan | 2017-10-04 16:19 | | Comments(0)

おどろおどろしいネールの塔

デュマの作品には小説の他、戯曲がいくつかあります。
彼はもともと劇作家で、名を売ったのも戯曲からでした。
その中に1832年発表の「ネールの塔」があるのですが、このネールの塔というのがすごいので、それについて今回は書いてみたいと思います。

場所としてはパリ6区、セーヌ川沿いの、現在フランス学士院があるところ。
1380年の地図でいうと、シテ島から下にちょっと進んだところに、セーヌ川に鎖を渡してる箇所がありますが、鎖がつながれてる右側の塔がネールの塔になります。(スクロールして大きくして下さい。)
ちなみになぜ地図が1380年のものかというと、この事件が1312~14年に起こっているので、近い年代の地図の方が雰囲気がわかりやすいかなと思って。

おどろおどろしい伝説こそドラマになる、ということだとしても、ネールの塔は本当におどろおどろしいのです……。





皆おどろおどろしい話が好きなんですよね
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by teri-kan | 2017-10-02 16:26 | | Comments(0)

パリの学生とプレ・オ・クレールの決闘

例の古地図を眺めて以来、パリの成り立ちに興味が向かっているのですが、助けになる良い本はないかと、とりあえず手持ちを探したところ、次の一冊がありました。

「フランス中世歴史散歩」
レジーヌ・ペルヌー、ジョルジュ・ペルヌー著。白水社。

読んだのは随分昔で、内容はきれいさっぱり忘れています。
ほとんど初めて読む感覚でパリに関する部分を再読してみたのだけど、ありました~、今まさに欲しかった情報が。
プレ・オ・クレールという草原が、なぜプレ・オ・クレールと呼ばれるようになったのか、その由来がバッチリ。

せっかくなので記述をそのまま載せさせていただきます。
「三銃士」を読んでる方さえ興味を持ってる方は少ないかもしれませんが、一応さらっとデュマが書いてたことにも、長い歴史があるんだよということで。





続き
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by teri-kan | 2017-08-02 10:26 | | Comments(0)